ヒット曲けんきゅうしつ

なぜヒットする?は証明できないと思います。誤字はちょっとずつ修正します。

「ツイストNo.1」チャビー・チェッカー(昭和37年)

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流行時期(いつ流行った?)

 チャビー・チェッカーさんの「ツイストNo.1(ザ・ツイスト)」は、昭和37年(1962年)にヒットしました。

 

 『ミュージックマンスリー』の月間売上ランキングによると、下記の売上推移を記録しています。

 

年月 順位
昭和37年03月 6位
昭和37年04月 3位
昭和37年05月 10位
昭和37年06月 13位

参考)『ミュージックマンスリー』洋楽の月間売上ランキング 

 

 


The Twist - Chubby Checker

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 UMG(ABKCO Music and Records, Inc. の代理); LatinAutor, UMPI, BMI - Broadcast Music Inc., LatinAutor - PeerMusic, Exploration Group (Music Publishing), LatinAutor - Warner Chappell, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, CMRRA, EMI Music Publishing, Wise Music Group, ARESA、その他 19 件の楽曲著作権管理団体

 

 

 動画の音源はレコードとは異なっており、おそらく後にステレオで再録音された音源ではないか?と思います。

 

 原盤では、バックのコーラスがそれほど表に出て来ず、チャビー・チェッカーさんの歌唱がメインになっています。キーも低いように感じます。

 

 

日本でも話題、しかし大ブームにならなかった?

 チャービー・チェッカーさんの「ザ・ツイスト」は、アメリカのビルボードチャートで、1960年と1962年に1位を獲得したという、とても珍しい記録が残っています。

 1962年の方が人気が高く、ブームとなったこの年に日本で発売されています。

 

 「日本ではどれくらい流行ったんだろう?」と考えていますが、おそらく海外に比べるとヒットの規模は小さかったように感じます。

 

 ヒットチャートでは首位を獲得しておりませんが、初登場6位という、わりと上位でランクインしている点が気になります。おそらく前評判はかなり高かったと推測されます。

 

 「アメリカでは"ツイスト"っていうのがすごく流行ってるんだって!」という噂は、レコードが発売される以前から日本で報じられていたようです。

 

 3月に発売された小林旭さんの「アキラでツイスト」の歌詞カードには、以下のようなコメントが印刷されています。

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 ことしのはじめ二週間ばかりアメリカに遊びに行ってきましたが、アメリカはツイスト一色にぬりつぶされていました。どこの街角でも、どこのドラッグ・ストアでも、ジューク・ボックスから流れるツイストにあわせて若い人たちが楽しそうに踊っていました。
 二週間のあいだに、ツイストというニュー・リズム、ニュー・ダンスにぼくのハートはすっかりしびれちゃいました。アメリカのえらい評論家は「これは現代文明に対する革命である。ツイストで破滅することによって、人間本来のナマの姿に立ちかえろうとする意義ある革命だ」といっていますが、そんな理屈は抜きにしてもとても楽しいダンスです。
 アメリカでは、「ダンスのできない人たちのためのダンス」とツイストのことをいっていますが、そのようにだれでも踊れるのがツイストです。きまったうるさいステップは何もありません。アフター・ビート、つまり後打ちのツイストのリズムを聞いていると、自然にリズムにあわせて足がスイングしてきます。それでいゝんです。このリズムにあわせて足、ひざ、そしてヒップをスイングしましょう。それでもう十分。あなたはツイストが踊れます。
 踊るアホウに見るアホウ、どうせアホウなら・・・・・・・・・。そうです。ぼくがあなたのお相手をしましょう。さあ、ぼくといっしょに楽しくツイストを踊りましょう。

 

 小林旭さんの取材?によると、アメリカでは年明けにはすでにツイストが流行していたようです。売上ランキングを掲載している雑誌の『ダンスと音楽』でも1962年2月号~4月号で、3か月に渡ってツイストの踊り方を特集しています。

 

 1962年の日本は、海外で流行している音楽を積極的に取り入れていた時代です。おそらくレコード会社は、ツイストが日本でも大ヒットする事を見据えて、かなり力を入れて宣伝や企画をしていたのだろうと推測されます。

 

 邦題が「ザ・ツイスト」ではなく「ツイストNo.1」となっていますが、これは1950年代に日本でブームとなったマンボの流行に匹敵すると予想していた事の現れだと考えています。

 マンボの代表的なヒット曲であるザヴィア・クガート楽団さんの「マムボ第五番(Mambo No.5)」を意識した邦題と感じます。

 

 

誰でも踊れるダンス

 小林旭さんの解説がツイストを的確に表現していますが、誰でも踊れるダンスである事がブームのきっかけだったようです。「ツイストNo.1」には、1970年代のディスコサウンドのようにステップの説明が印刷されています(下図)。

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 動画で実際の踊り方を確認できますが、男女が手に手を取ってペアで踊るのではなく、一人で踊るスタイルが特徴です。1960年代のダンス事情は詳しくありませんが、後に登場するゴーゴーやモンキーダンスと呼ばれるダンスに共通しているような気もします。

 

 日本ではツイスト関連の作品が色々発売されたものの、1962年4月をピークに姿を消し始めます。

 

 ヨーロッパではブームが続いていたようで、「L'éclipse twist」や「Go-Kart Twist」がヒットしています。

 映画を経由して2曲とも日本でもヒットしましたが、それぞれ「太陽はひとりぼっち」(1962)や「太陽の下の18才」(1963)と、"ツイスト"という表現が消えた邦題でレコードが発売されています。

 

 DA PUMPさんの「U.S.A.」(2018)で"ツイスト"が登場します。日本では1980年代に5、60年代の洋楽がオールディーズとしてブームとなった時期がありますので、その時期に若者の間で人気が再燃していたのかも知れません。

 

 

楽曲分析

 バンドプロデューサー5の分析では、「ツイストNo.1」はEメジャー(ホ長調)です。

 用いられている音階は全音階的長音階です。 

 

 「ツイストNo.1」は冒頭のサックスの音色を聴いた時点で、作品の世界に引き込まれる印象を受けます。

 

 おそらく同時に聴こえて来るドラムが刻むリズム、4拍子で刻まれるリズムが聴き手の心をとりこにする要素を備えているのだろうと思います。

 

 このリズムは、途中にブレイクで鳴り止む部分があるものの、最初から最後まで聴こえてきます。

 

 聴いている間、何も考えなくても済むような、なぜか聴き手を楽にさせる不思議な力を備えたリズムと感じます。

 

 

曲情報

1962年 年間 15位(洋楽)

 

 

レコード

 発売元:日本ビクター株式会社

 品番:JET-1054

 

 全世界を風靡する新しいロック・ダンス、ツイストの本命盤!!

 

 A面

  「ツイストU.S.A.」

  原題:TWISTIN' U.S.A.

  演奏時間:2分31秒 

 

 

 B面

  「ツイストNo.1」

  原題:THE TWIST

  演奏時間:2分35秒

 

 

参考資料

 「ツイストNo.1」レコードジャケット

 「アキラでツイスト」レコードジャケット

 『ミュージックマンスリー』月刊ミュジック社

 『ダンスと音楽』ダンスと音楽社

 「バンドプロデューサー5」

「キープ・ミー・ハンギング・オン」バニラ・ファッジ(昭和44年)

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流行時期(いつ流行った?)

 バニラ・ファッジさんの「キープ・ミー・ハンギング・オン」は、昭和44年(1969年)にヒットしました。

 

 シングル盤の解説には記載されていませんが、この作品は、シングル盤では3分弱の作品で、LP盤(『アートロックの旗手』)に収録されているバージョンは7分弱の作品になっています。

 

 『レコードマンスリー』の月間売上ランキングによると、それぞれ下記の売上推移を記録しています。

 

年月 シングル盤 LP盤
昭和43年11月 25位 -
昭和43年12月 圏外 26位
昭和44年01月 11位 12位
昭和44年02月 5位 8位
昭和44年03月 5位 11位
昭和44年04月 10位 圏外
昭和44年05月 27位 圏外

参考)『レコードマンスリー』の月間売上ランキング推移

 

 

 アルバムの邦題となっている”アートロック”と呼ばれるジャンルの作品に該当しているようです。

(この時期から、本当に洋楽のカテゴリが複雑化している事を感じます…(^^;A。)

 

 


Vanilla Fudge - You Keep Me Hangin' On (1967)

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 WMG(East/West の代理); LatinAutor, Warner Chappell, EMI Music Publishing, LatinAutor - SonyATV, CMRRA, SOLAR Music Rights Management, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM、その他 8 件の楽曲著作権管理団体

 

 

”アートロック”って何?

 「キープ・ミー・ハンギング・オン」は、”アートロック”に分類される作品です。

 

 LP盤の解説でも”定義が難しい”と記述されていますが、"アート"は"芸術"の事で、ヒット性ではなく芸術性を尊重しているロック・バンドの作品が、”アート・ロック”の定義となっているようです。

 

 線引きがあいまいな定義ですが、"表現者の独創性を鑑賞する"という楽しみ方を備えた、新しい音楽表現であると感じます。

 

 この作品は、ザ・シュープリームスさんの作品をカバーしており、バニラ・ファッジさんのオリジナル曲ではありません。

 

 バニラ・ファッジさんの楽曲を説明する際には、”他のグループの作品である事”は重要な点だと思うのですが、シングル盤の解説では触れられていません。

 

(シュープリームスさんのバージョンを聴いて、あまりの違いに驚きました(^^;A。)

 

 

聴き手の興味を惹きつける演奏

 ふいに流れて来る曲を聴いた時に「この曲は〇〇さんの作品だな!」と直感する事があります。歌っている人が別の人であっても気付ける事があります。

 

 楽曲を構成するメロディ?歌唱?、何に要因があるのかは分かりませんが、心のどこかが"〇〇さんの個性"を感じている事になります。

 

 「キープ・ミー・ハンギング・オン」は、バニラ・ファッジさんのオリジナル作品と感じてしまうような個性を持っていると思いますが、聴き手にそう認識させているのは、やはりバンドの演奏であると思います。

 

 音楽については素人なのでうまく説明できませんが、ボーカルが主役では無く、オルガン、ベース・ギター、ドラムも、ボーカルと同じくらい存在感を持つサウンドが印象に残ります。

 

 3分弱の演奏ですが、気付けば終わっているという印象を受ける作品です。おそらく演奏が絶えず変化していくからだと思います。

 

 流行音楽によくある1番、2番のように、同じ演奏を繰り返している部分が感じられません。

 

 楽曲のテンポが遅めで、すべての楽器が主張しているような音量になっているため、曲を聴きながらそれぞれのパートの音色を楽しめる演奏になっていると感じます。

 こういう音楽表現ができるバンドは凄い!と思います。

 

 

 音の厚みを感じる演奏で、自由に歌っているボーカルも印象的ですが、私は出だしや終盤に登場するソロ演奏のオルガンの音が最も印象に残ります。

 

 オルガンの音色は、後のエマーソン・レイク・アンド・パーマーさんの『展覧会の絵』(1972)に通じる響きを持っていると感じます。

 

 オルガンは、この時代の”前衛的”と形容される音楽作品で愛用されている印象を受けますが、この時代の電子オルガンは、独特で良い感じの音色が出ていると思います。

 

 

 

楽曲分析

 バンドプロデューサー5の分析では、「キープ・ミー・ハンギング・オン」はEマイナー(ホ短調)です。

 

 楽譜を入手できなかったので用いられている音階は分かりません(>_<)。また調べておきます。

 

 

 

曲情報

1969年2月のヒット曲 (洋楽・邦楽ポピュラー)

 

 

レコード

 発売元:日本グラモフォン株式会社

 品番:DT-1061

 

 

 A面

  「キープ・ミー・ハンギング・オン」

  原題:YOU KEEP ME HANGING ON

  演奏時間:2分58秒 

 

 

 B面

  「フォー・ア・リトル・ホワイル」

  原題:TAKE ME FOR A LITTLE WHILE

  演奏時間:3分25秒

 

 

参考資料

 「キープ・ミー・ハンギング・オン」レコードジャケット

 『レコードマンスリー』日本レコード振興

 「バンドプロデューサー5」

「サイモン・セッズ」1910フルーツガム・カンパニー(昭和43年)

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流行時期(いつ流行った?)

 1910フルーツガム・カンパニーさんの「サイモン・セッズ」は、昭和43年(1968年)にヒットしました。

 

 『レコードマンスリー』の月間売上ランキングによると、下記の売上推移を記録しています。

 

年月 順位
昭和43年06月 20位
昭和43年07月 9位
昭和43年08月 5位
昭和43年09月 2位
昭和43年10月 5位
昭和43年11月 8位
昭和43年12月 18位
昭和44年01月 20位

 

 


1910 Fruitgum Company - Simon Says 1968 (Original MV Stereo)

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 SME; BMI - Broadcast Music Inc., LatinAutor, PEDL, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, EMI Music Publishing, LatinAutor - Warner Chappell, Warner Chappell、その他 9 件の楽曲著作権管理団体

 

 

聴いて楽しいバブルガム・ミュージック

 「サイモン・セッズ」を聴くと、”明るいポップス”という印象を受けます。それだけでなく、聴いている側が何も考えなくても楽しめるようなサウンドが印象に残ります。

 

 テンポが速めで、歌唱が終わると短いブレイクで同じメロディが再び歌われます。その繰り返しのなかでドラムやコーラス、手拍子など様々な音が登場します。

 たまに歌唱ではなく伴奏に変化する事もありますが、全体的ににぎやかで聴き手を飽きさせない工夫がされている印象を受けます。

 

 音楽にも色々なタイプがありますが、歌い手が伝えたい想いに共感をしたり、歌唱力を味わうようなタイプの作品ではありません。

 こういった音楽は、アメリカではバブルガム・ミュージックと形容されているようです。

 

 ”バブルガム=風船ガム”で、子供が楽しむお菓子のような音楽、というニュアンスで定義されているようです。

 翌年にヒットするビートルズさんの「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」も同じカテゴリに属する作品と感じます。

 

 

 

「サイモン・セッズ」とは?

 「サイモン・セッズ」はアメリカでは有名な遊びのようです。

 

 和訳すると「サイモンが言う」となりますが、このゲームはその後に続く指示どおりに体を動かさなければいけない、というルールがあります。

 

 歌詞カードの解説では、「むすんでひらいて」のような遊び、と説明されています。

 

 「サイモン・セッズ」の動画では、途中から登場する人たちが、頭の上に手を置いたり、両手を振りながら左に傾いたり、そのまま右に傾けたりするシーンが登場します。

 これは歌詞で歌われる通りに身体を動かしている様子を表現しています。(歌詞カードには和訳がありませんでした(>_<)。)

  

 サイモン・セッズは日本ではなじみが薄いです。そのため、この歌がヒットする前から有名な遊びだったのか、この歌のヒットで再び人気に火が付いたのかは分かりません。

 

 命令をする”サイモン”がどういった人物なのか全く想像がつきませんが、当時アメリカで放送されていたと思われる『おかしなカップル』というホームドラマで、「サイモン・セッズ」が登場する回があります。

 

 その時の日本語の吹替では、「サイモンちゃんが言った~」と言っていた記憶があります。

 どうやらアメリカでは、指示を出す”サイモン”は大人の司令官ではなく、幼い子供、というニュアンスで認識されているように推測されます。

 

 「サイモン・セッズ」は、「まぁ、子供の言うとおりにしましょう。」みたいな感覚で楽しむ遊びで、指示の内容が簡単な動作である理由も、子供が考える命令だからなのかも知れません。

 

 

ヒット曲のその後

 中学校の英語の授業で「サイモン・セッズ」が登場した記憶があります。この曲を知っている方が英語の教師だったとしたら、同じ経験をされた事がある方もおられるかも知れません。

 

 日本人にとっては、英会話のリスニングのハンデがありますので、子供向けの遊びであっても頭を使う遊びだと思います。

 しかし経験した記憶では、先生が優しかったからか、中学生にとっては簡単だったような気がします…(^_^;A。

 

 小学校の教科で英語が必修となるようですが、リスニングを学ぶ機会として「サイモン・セッズ」を取り入れる授業が増えるのではないか?と想像しています。

 

 

楽曲分析

 「バンドプロデューサー5」の分析では、「サイモン・セッズ」はB♭メジャー(変ロ長調)です。

 

 用いられている音階はほぼヨナ抜き長音階です。サビの部分で4つ目の音が登場します。

 

 用いられる音が欠けると、なぜか耳に残りやすい、なじみやすい要素を備えます。「サイモン・セッズ」が気楽に聴ける音楽である理由の一つになっていると感じます。

 

 

曲情報

1968年9月のヒット曲 (洋楽・邦楽ポピュラー)

 

レコード

 発売元:日本コロムビア株式会社

 品番:LL-2157-DA

 

 BUDDAH RECORDS 原盤

 

 A面

  「サイモン・セッズ」

  原題:SIMON SAYS 

  演奏時間:2分19秒 

 

 B面

  「鏡の反射」

  原題:REFLECTIONS FROM THE LOOKING GLASS

  演奏時間:3分4秒

 

 

参考資料

 「サイモン・セッズ」レコードジャケット

 『レコードマンスリー』日本レコード振興

 『永遠のポップス』全音楽譜出版社

 「バンドプロデューサー5」

昭和44年(1969年)のヒット曲一覧(洋楽・邦楽ポピュラー)

音楽雑誌のレコード売上ランキング

 1960年代には、『ミュージック・ライフ』、『ミュージックマンスリー』、『ジュークボックス』、『ダンスと音楽』、『ティーン・ビート』等、様々な雑誌でレコードの売上ランキングが掲載されています。

 

 ほとんどの雑誌社が残念ながら倒産してしまったようで、この中で有名なのは、現在も企業活動されているシンコー・ミュージックさんの『ミュージック・ライフ』と思います。

 

 各雑誌のランキング集計で共通する事は下記の点です。

 ①週間ではなく、月間のランキングである事

 ②全国の主要なレコード店に問い合わせて、各店舗で1位=10点、2位=9点、と採点を行い、最終的に合計した点数でランキングを作成している事

 ③洋楽レーベルと邦楽レーベルを別々に集計している事

 ④順位は上位2、30位までになっている事

 ⑤誤表記が目立つ事

 

 統計的に有効な規模の集計かどうか?は不明ですが、流行時期などを把握できるため、貴重な資料であると感じます。

 

 今回は、『レコードマンスリー』に掲載されている洋楽・邦楽ポピュラーの月間ランキングを参考に、1969年にランクインした作品の一覧を作成しています。

 

 邦楽ポピュラー盤の作品には★印を付けています。

 

 曲名や歌手名のリンクをクリックすると、当ブログの記事に移動します。

 

▼歌謡曲はコチラ

 

 

昭和44年(1969年)のヒット曲一覧(洋楽・邦楽ポピュラー)

  曲名 歌手名 品番 発売月 最高順位
  サウンド・オブ・サイレンス サイモンとガーファンクル SONG-80002 68.06 1位(68.09)
  サイモン・セッズ 1910フルーツガム・カンパニー LL-2157 68.06 2位(68.09)
おかあさん ザ・テンプターズ FS-1059 68.09 2位(68.10)
  ヘイ・ジュード ビートルズ OR-2121 68.09 3位(68.10)
  誓いのフーガ フェアリー・ダスト TOP-1287 68.08 10位(68.10)
今は幸せかい 佐川満男 LL-10073 68.10 1位(68.11)
小さな日記 フォー・セインツ EP-1123 68.10 16位(68.11)
青い鳥 ザ・タイガース SDP-2032 68.12 2位(68.12)
さよならのあとで ジャッキー吉川とブルー・コメッツ LL-10074 68.10 4位(68.12)
青年は荒野をめざす ザ・フォーク・クルセダーズ CP-1037 68.12 10位(68.12)
  リトル・バード ナンシー・シナトラ JET-1863 68.10 13位(68.12)
  悲しき天使 メリー・ホプキン AR-2160 68.12 1位(69.01)
スワンの涙 オックス VP-15 68.12 4位(69.01)
  白い恋人たち フランシス・レイ HIT-1554 68.10 5位(69.01)
純愛 ザ・テンプターズ FS-1069 68.12 6位(69.01)
  悲しき天使 ヴィッキー SFL-1200 68.12 16位(69.01)
  チキ・チキ・バン・バン サウンドトラック盤 HIT-1560 - 18位(69.01)
雨の赤坂 ジャッキー吉川とブルー・コメッツ LL-10080 68.12 19位(69.01)
  ギミ・リトル・サイン ブレントン・ウッド LR-1938 68.07 22位(69.01)
忘れないわ ペギー・マーチ SS-1850 68.11 28位(69.01)
  サーチン・フォー・マイ・ラブ ボビー・ムーア JET-1870 68.12 29位(69.01)
ブルー・ライト・ヨコハマ いしだあゆみ LL-10081 68.12 1位(69.02)
グッド・ナイト・ベイビー ザ・キング・トーンズ SDP-2023 68.05 2位(69.02)
  マンチェスターとリヴァプール フェラス TOP-1331 68.12 4位(69.02)
  キープ・ミー・ハンギング・オン バニラ・ファッジ DT-1061 67.11 5位(69.02)
愛の奇跡 ヒデとロザンナ P-42 68.10 6位(69.02)
雨の中の恋 ヴィレッジ・シンガーズ SONA-86021 69.02 16位(69.02)
  ファイアー アーサー・ブラウン DP-1596 68.09 20位(69.02)
悲しき天使 森山良子 FS-1068 68.12 23位(69.02)
はしだのりひことシューベルツ EP-1132 69.01 2位(69.03)
  ロミオとジュリエット サウンドトラック PR-2136 68.11 8位(69.03)
不思議な太陽 黛ジュン CP-1040 69.02 9位(69.03)
  ラブ・チャイルド ダイアナ・ロスとシュープリームス JET-1873 68.12 12位(69.03)
  タッチ・ミー ザ・ドアーズ JET-1880 69.02 15位(69.03)
  ジェラルディン ブーツ・ウォーカー TOP-1340 69.01 16位(69.03)
  オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ ザ・ベッドロックス OR-2173 69.01 19位(69.03)
わすれたいのに モコ・ビーバー・オリーブ EP-1135 69.02 25位(69.03)
ありがとうあなた 佐川満男 LL-10086 69.02 26位(69.03)
  オブラディ・オブラダ ザ・トニックス SFL-1199 69.01 27位(69.03)
夜明けのスキャット 由紀さおり EP-1136 69.03 1位(69.04)
  オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ ビートルズ AR-2207 69.03 7位(69.04)
白いブランコ ビリー・バンバン HIT-741 69.01 11位(69.04)
坊や大きくならないで マイケルズ CD-17 69.02 13位(69.04)
雨よふらないで ザ・テンプターズ FS-1075 69.03 18位(69.04)
恋するジャック フォーリーブス SONA-86026 69.03 19位(69.04)
  ホワイト・ルーム ザ・クリーム DP-1601 69.01 20位(69.04)
僕は燃えている オックス VP-16 69.03 23位(69.04)
涙の日曜日 スパイダース FS-1080 69.04 27位(69.04)
時には母のない子のように カルメン・マキ SONA-86024 69.02 2位(69.05)
美しき愛の掟 ザ・タイガース SDP-2036 69.05 4位(69.05)
粋なうわさ ヒデとロザンナ P-58 69.04 8位(69.05)
  グッド・バイ メリー・ホプキン AR-2160 68.12 9位(69.05)
涙の中を歩いてる いしだあゆみ LL-10092 69.04 10位(69.05)
涙の糸 ジャッキー吉川とブルー・コメッツ LL-10095 69.04 15位(69.05)
  行かないで スコット・ウォーカー SFL-1216 69.04 16位(69.05)
  愛のレッスン フランシス・レイ LL-2241 69.03 17位(69.05)
  ジリオラ・チンクエッティ HIT-1613 69.03 1位(69.06)
  ふたりのシーズン ザ・ゾンビーズ SONG-80047 69.03 2位(69.06)
雲にのりたい 黛ジュン CP-1047 69.06 5位(69.06)
  ゲット・バック ビートルズ AR-2279 69.06 7位(69.06)
さすらい人の子守唄 はしだのりひことシューベルツ EP-1155 69.06 14位(69.06)
  ふたりだけの夜明け サウンドトラック盤 SFL-1212 69.03 15位(69.06)
  ジョーク ビー・ジーズ DP-1620 69.04 18位(69.06)
  クロス・ロード ザ・クリーム DP-1619 69.04 21位(69.06)
恋の花うらない ビリー・バンバン HIT-747 69.06 22位(69.06)
俺は行く 黒沢年男 LL-10096 69.04 23位(69.06)
  インディアン・ギヴァー 1910フルーツガム・カンパニー LL-2240 69.04 25位(69.06)
  プラウド・メアリー クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル LR-2259 69.05 26位(69.06)
禁じられた恋 森山良子 FS-1076 69.03 1位(69.07)
或る日突然 トワ・エ・モワ EP-1147 69.05 3位(69.07)
フランシーヌの場合 新谷のり子 CD-24 69.06 7位(69.07)
嘆き ザ・タイガース SDP-2042 69.07 8位(69.07)
  愛の聖書 クリス・モンテス TOP-1374 69.04 11位(69.07)
白いサンゴ礁/涙のオルガン ズー・ニー・ヴー LL-10090 69.04 13位(69.07)
オー・チンチン ハニー・ナイツ CD-28 69.06 14位(69.07)
天使のスキャット 由紀さおり EP-1160 69.07 15位(69.07)
山羊にひかれて カルメン・マキ SONA-86042 69.07 19位(69.07)
ロザリオは永遠に オックス VP-19 69.06 24位(69.07)
  ジョンとヨーコのバラード ビートルズ AR-2301 69.07 2位(69.08)
  輝く星座(アクエリアス) フィフス・ディメンション LR-2246 69.05 4位(69.08)
  ボクサー サイモンとガーファンクル SONG-80081 69.06 11位(69.08)
風が落とした涙 小川ローザ P-71 69.08 18位(69.08)
夜の柳ヶ瀬 カサノバ7 P-63 69.06 20位(69.08)
あこがれ 永田英二 EP-1166 69.08 25位(69.08)
  西暦2525年 ゼーガーとエバンス SS-1900 69.08 1位(69.09)
人形の家 弘田三枝子 P-65 69.07 2位(69.09)
昭和ブルース ザ・ブルーベル・シンガーズ SDP-2043 69.07 3位(69.09)
スマイル・フォー・ミー ザ・タイガース SDT-2044 69.07 4位(69.09)
今日からあなたと いしだあゆみ LL-10102 69.08 8位(69.09)
涙でいいの 黛ジュン CP-1050 69.09 9位(69.09)
ローマの奇跡 ヒデとロザンナ P-74 69.08 20位(69.09)
  ラヴ・ポーション・NO.9 サーチャーズ LL-2290 69.09 24位(69.09)
港町シャンソン ザ・キャラクターズ CD-22 69.05 27位(69.09)
  想い出のシンシナティー スコット・ウォーカー SFL-1236 69.08 30位(69.09)
  ラヴ・ミー・トゥナイト トム・ジョーンズ TOP-1402 69.06 4位(69.10)
まごころ 森山良子 FS-1091 69.08 9位(69.10)
  ジュ・テーム ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲーンスブール SFL-1229 69.07 14位(69.10)
  シバの女王 レーモン・ルフェーヴル・グランド・オーケストラ HIT-1584 69.02 15位(69.10)
  ハリ・クリシュナ ジョージ・ハリスン AR-2389 - 19位(69.10)
今はもうだれも ウッディ・ウー CD-34 69.09 26位(69.10)
黒ネコのタンゴ 皆川おさむ FS-1092 69.10 1位(69.11)
  しあわせの朝 クリフ・リチャード OR-2373 69.09 2位(69.11)
  天使のらくがき ダニエル・ビダル HIT-1668 69.08 5位(69.11)
  孤独の世界 P.F.スローン HR-2346 69.09 7位(69.11)
  ホンキー・トンク・ウーメン ローリングストーンズ TOP-1422 69.08 9位(69.11)
  グリーン・リバー クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル LR-2357 69.10 11位(69.11)
夜と朝のあいだに ピーター SONA-86069 69.10 12位(69.11)
海辺の石段 ジャッキー吉川とブルー・コメッツ LL-10107 69.10 15位(69.11)
  青春の光と影 ジュディ・コリンズ JET-1878 69.06 18位(69.11)
  幸福の朝 バニティ・フェア SFL-1238 69.09 23位(69.11)
美しい誤解 トワ・エ・モワ EP-1174 69.09 27位(69.11)
  サスピシャス・マインド エルヴィス・プレスリー SS-1913 69.11 29位(69.11)
白い色は恋人の色 ベッツィ&クリス CD-40 69.10 5位(69.12)
  シュガー・シュガー アーチーズ SS-1910 69.11 9位(69.12)
スネイク・ヒップ 日野皓正クインテット LL-10111 69.11 11位(69.12)
君を許す/ラヴ・ラヴ・ラヴ ザ・タイガース DP-2058 69.12 13位(69.12)
  500マイル・レース(レーサーのテーマ) デイブ・グルーシン指揮管弦楽団 LL-2283 69.09 16位(69.12)
  マナ・マナ サウンドトラック盤 CBSA-82018 69.10 22位(69.12)
エブリバディ・ニーズ・サムバディ 萩原健一 FS-1103 - 24位(69.12)
  ソウル・ディープ クラレンス・カーター DT-1133 - 28位(69.12)
  夜明けのない朝 テン・イヤーズ・アフター D-1061 69.11 30位(69.12)
  カム・トゥゲザー ビートルズ AR-2400 69.11 2位(70.01)
  涙のくちづけ レターメン CR-2379 69.11 3位(70.01)
別れのサンバ 長谷川きよし FS-1087 69.07 7位(70.01)
喧嘩のあとでくちづけを いしだあゆみ LL-10116 69.11 8位(70.01)
  リトル・ウーマン ボビー・シャーマン LL-2303 69.11 21位(70.01)
  風にくちづけ ボイス&ハート BELL-88009 69.12 23位(70.01)
  トレイン 1910フルーツガム・カンパニー LL-2297 69.10 1位(70.02)

注1)「発売月」はオリコンの資料を参考にしていますが、正確かどうかは分かりません。

注2)ペギー・マーチさんの「忘れないわ」は、邦楽ポピュラーと判断しています。

 

 

1960年代のヒット曲ランキング・一覧

1960年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー (調査中)
1961年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1962年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1963年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1964年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング 
1965年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1966年 邦楽 洋・邦楽ポピュラー (調査中)
1967年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー ランキング
1968年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧
1969年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧

 

 

参考資料

 『レコードマンスリー』日本レコード振興

 『オリコンチャート・ブック アーティスト編全シングル作品』オリコン

昭和43年(1968年)のヒット曲一覧(洋楽・邦楽ポピュラー)

音楽雑誌のレコード売上ランキング

 1960年代には、『ミュージック・ライフ』、『ミュージックマンスリー』、『ジュークボックス』、『ダンスと音楽』、『ティーン・ビート』等、様々な雑誌でレコードの売上ランキングが掲載されています。

 

 ほとんどの雑誌社が残念ながら倒産してしまったようで、この中で有名なのは、現在も企業活動されているシンコー・ミュージックさんの『ミュージック・ライフ』と思います。

 

 各雑誌のランキング集計で共通する事は下記の点です。

 ①週間ではなく、月間のランキングである事

 ②全国の主要なレコード店に問い合わせて、各店舗で1位=10点、2位=9点、と採点を行い、最終的に合計した点数でランキングを作成している事

 ③洋楽レーベルと邦楽レーベルを別々に集計している事

 ④順位は上位2、30位までになっている事

 ⑤誤表記が目立つ事

 

 統計的に有効な規模の集計かどうか?は不明ですが、流行時期などを把握できるため、貴重な資料であると感じます。

 

 今回は、『レコードマンスリー』に掲載されている洋楽・邦楽ポピュラーの月間ランキングを参考に、1968年にランクインした作品の一覧を作成しています。

 

 邦楽ポピュラー盤の作品には★印を付けています。

 

 曲名や歌手名のリンクをクリックすると、当ブログの記事に移動します。

 

▼歌謡曲はコチラ

 

 

昭和43年(1968年)のヒット曲一覧(洋楽・邦楽ポピュラー)

  曲名 歌手名 品番 発売月 最高順位
モナリザの微笑 ザ・タイガース SDP-2011 67.08 1位(67.09)
霧のかなたに 黛ジュン CP-1006 67.07 2位(67.09)
北国の二人 ジャッキー吉川とブルー・コメッツ LL-10039-JC 67.09 1位(67.10)
  恋の合言葉 ザ・モンキーズ SS-1760 67.10 11位(67.10)
  ロック天国 ピーター・ポール&マリー BR-1798 67.10 18位(67.10)
花と小父さん 伊藤きよ子 LL-10030 67.06 22位(67.10)
  花のサンフランシスコ スコット・マッケンジー LL-2070-C 67.08 1位(67.11)
  モンキーズのテーマ ザ・モンキーズ SS-1735 67.03 4位(67.11)
運命 寺内タケシとバニーズ HIT-715 67.10 5位(67.11)
忘れえぬ君 ザ・テンプターズ FS-1029 67.10 17位(67.11)
  青い影 プロコル・ハルム D-1012 65.06 19位(67.11)
  サマー・ワイン ナンシー・シナトラとリー・ヘイズルウッド JET-1781 67.08 1位(67.12)
  オーケイ デイヴ・ディー・グループ SFL-1113 67.08 2位(67.12)
いつまでもどこまでも ザ・スパイダース FS-1030 67.10 5位(67.12)
太陽野郎 寺内タケシとバニーズ HIT-717 67.12 9位(67.12)
朝まで待てない モップス VP-1 67.11 16位(67.12)
  トゥインキー・リー ゲーリー・ウォーカー LL-2108-C 67.12 26位(67.12)
帰ってきたヨッパライ ザ・フォーク・クルセダーズ CP-1014 67.12 1位(68.01)
君だけに愛を ザ・タイガース SDP-2016 68.01 2位(68.01)
乙女の祈り 黛ジュン CP-1012 68.01 3位(68.01)
むらさきの夜明け 美空ひばり SAS-1012 67.10 4位(68.01)
愛するアニタ ザ・ワイルド・ワンズ CP-1013 68.01 8位(68.01)
好きだから ヴィレッジ・シンガーズ LL-10042 67.11 14位(68.01)
真冬の帰り道 ザ・ランチャーズ TP-1553 67.08 15位(68.01)
  キャサリン スコット・ウォーカー DP-1552 67.11 25位(68.01)
ケメ子の歌 ザ・ダーツ LL-10047 68.01 1位(68.02)
こころの虹/すみれ色の涙 ジャッキー吉川とブルー・コメッツ LL-10046 68.01 4位(68.02)
ケメ子の唄 ザ・ジャイアンツ SV-680 68.02 9位(68.02)
  マイ・ガール ザ・テンプテーションズ JET-1511 65.01 15位(68.02)
  今日を生きよう リビング・デイライト SFL-1127 67.11 17位(68.02)
マドモアゼル・ブルース ザ・ジャガーズ FS-1032 68.01 18位(68.02)
  ジャッキー スコット・ウォーカー SFL-1140 68.01 19位(68.02)
  待ちくたびれた日曜日 ヴィッキー SFL-1135 67.12 20位(68.02)
夕焼けのあいつ 泉アキ PW-12 68.02 25位(68.02)
  スター・コレクター モンキーズ SS-1785 67.12 27位(68.02)
フィード・バック・ギター 寺内タケシとバニーズ HIT-725 68.01 28位(68.02)
ブルー・レター 荒木一郎 VP-4 67.02 29位(68.02)
  ラスト・ワルツ エンゲルベルト・フンパーディング TOP-1197 67.10 30位(68.02)
  マサチューセッツ ザ・ビー・ジーズ DP-1554 67.12 1位(68.03)
  デイドリーム モンキーズ SS-1775 67.12 2位(68.03)
亜麻色の髪の乙女 ヴィレッジ・シンガーズ LL-10048 68.02 4位(68.03)
月のしずく 西郷輝彦 PW-15 68.02 5位(68.03)
  ハロー・グッドバイ ビートルズ OR-1838 68.01 6位(68.03)
  雨に消えた初恋 ザ・カウシルズ DM-1143 68.01 11位(68.03)
  パタパタ ミリアム・マケバ JET-1804 67.12 16位(68.03)
  シーズ・ア・レインボー ローリング・ストーンズ TOP-1240 68.02 20位(68.03)
恋の朝焼け ゲイリー・ウォーカー&ザ・カーナビーツ FS-1041 68.02 21位(68.03)
  今日を生きよう グラス・ルーツ SS-1756 67.10 23位(68.03)
銀の鎖 加賀テツヤ、ザ・リンド&リンダース FS-1036 68.01 25位(68.03)
オーケイ! ザ・カーナ・ビーツ FS-1028 67.10 26位(68.03)
すてきなエルザ ザ・ライオンズ CP-1019 68.03 27位(68.03)
花の首飾り/銀河のロマンス ザ・タイガース SDP-2022 68.03 1位(68.04)
神様お願い! ザ・テンプターズ FS-1039 68.03 3位(68.04)
悲しくてやりきれない ザ・フォーク・クルセダーズ CP-1025 68.03 5位(68.04)
あの時君は若かった ザ・スパイダース FS-1040 68.03 6位(68.04)
太陽の花 寺内タケシとバニーズ HIT-727 68.02 9位(68.04)
  恋はみずいろ ポール・モーリア楽団 SFL-1123 67.10 11位(68.04)
  ウーマン・ウーマン ザ・ユニオン・ギャップ LL-2124 68.02 13位(68.04)
  フォギー・マウンテン・ブレークダウン レスター・フラット&アール・スクラッグスとザ・フォギー・マウンテン・ボーイズ SM-1042 - 25位(68.04)
  すてきなバレリ ザ・モンキーズ SS-1802 68.04 2位(68.05)
バラの恋人 ザ・ワイルド・ワンズ CP-1026 68.04 4位(68.05)
  レディ・マドンナ ビートルズ AR-1902 68.04 6位(68.05)
白鳥の歌 ジャッキー吉川とブルー・コメッツ LL-10053 68.05 9位(68.05)
虹の中のレモン/思い出の指輪 ヴィレッジ・シンガーズ LL-10056 68.04 10位(68.05)
サハリンの灯は消えず ザ・ジェノバ PW-11 68.02 13位(68.05)
  ワールド ザ・ビー・ジーズ DP-1563 68.03 14位(68.05)
  ノー・ノー・ノー ザ・ヒューマン・ベインズ CR-1858 68.03 15位(68.05)
  君を歌う セルジョ・エンドリゴ HIT-1511 - 21位(68.05)
  ユア・プレシャス・ラブ マービン・ゲイとタミー・テレル JET-1802 - 24位(68.05)
  ジャンプ・バック キング・カーティス DAT-1022 - 27位(68.05)
天使の誘惑 黛ジュン CP-1027 68.05 2位(68.06)
  キサナドゥーの伝説 デイブ・ディー・グループ SFL-1158 68.05 5位(68.06)
  ワーズ ザ・ビー・ジーズ DP-1570 68.05 9位(68.06)
長い髪の少女 ザ・ゴールデン・カップス CP-1024 68.04 10位(68.06)
  ヤング・ガール ザ・ユニオン・ギャップ LL-2147 68.05 14位(68.06)
  カーザ・ビアンカ ヴィッキー SFL-1156 68.05 16位(68.06)
レッツ・ゴー・ブガルー 寺内タケシとバニーズ HIT-734 68.05 21位(68.06)
夕陽よいそげ ザ・リンド&リンダース、加賀テツヤ FS-1045 68.05 25位(68.06)
北国の夜 若杉一夫 PW-14 - 28位(68.06)
  恋よ恋よ恋よ ジェスとジェイムス LL-2121 68.03 29位(68.06)
エメラルドの伝説 ザ・テンプターズ FS-1049 68.06 1位(68.07)
  サウンド・オブ・サイレンス サイモンとガーファンクル LL-2169 3位(68.07)
草原の輝き ジャッキー吉川とブルー・コメッツ LL-10060 68.06 8位(68.07)
キサナドーの伝説 ザ・ジャガーズ FS-1047 68.06 12位(68.07)
水虫の唄 ザ・ズートルビー EP-1109 68.07 15位(68.07)
  悲しき雨音 ザ・カスケーズ BR-1893 68.05 16位(68.07)
ガラスの涙 西郷輝彦 PW-30 68.06 21位(68.07)
  コングラチュレーションズ クリフ・リチャード OR-1911 68.06 25位(68.07)
  ジョアンナ スコット・ウォーカー SFL-1161 68.06 27位(68.07)
シー・シー・シー ザ・タイガース SDP-2025 68.07 1位(68.08)
小さなスナック パープル・シャドウズ FS-1042 68.03 2位(68.08)
  ドック・オヴ・ベイ オーティス・レディング DAT-1044 68.05 6位(68.08)
真珠の涙 ザ・スパイダース FS-1050 68.06 13位(68.08)
太陽は泣いている いしだあゆみ LL-10058 68.06 14位(68.08)
花のヤングタウン ザ・ワイルド・ワンズ CP-1029 68.07 16位(68.08)
海は恋してる ザ・リガニーズ EP-1112 68.07 17位(68.08)
  いつも心に太陽を ルル OR-1803 67.11 18位(68.08)
くちづけが怖い 久美かおり P-22 68.01 19位(68.08)
  わかっているよ(日本語盤) エンリコ・マシアス OR-1822 67.12 23位(68.08)
  サウンド・オブ・サイレンス サイモンとガーファンクル SONG-80002 68.06 1位(68.09)
  サイモン・セッズ 1910フルーツガム・カンパニー LL-2157 68.06 2位(68.09)
ガールフレンド オックス VP-8 68.05 3位(68.09)
オリビアの調べ フォーリーブス SONA-15001 68.09 9位(68.09)
  ジャンピン・ジャック・フラッシュ ローリング・ストーンズ TOP-1282 68.07 10位(68.09)
  D.W.ウォッシュバーン モンキーズ SS-1820 68.07 12位(68.09)
  テル・ミー ローリング・ストーンズ TOP-1242 68.02 13位(68.09)
  サニー ボビー・ヘブ SM-1022 67.10 15位(68.09)
ダンシング・セブンティーン オックス VP-13 68.09 16位(68.09)
黒ゆりの詩 ザ・スパイダース FS-1060 68.09 19位(68.09)
  モニー・モニー トミー・ジェイムスとザ・シャンデルス RF-1011 68.05 21位(68.09)
ラブ・サイン パープル・シャドウズ FS-1052 68.08 24位(68.09)
ブルー・エンジェル ポニーズ LL-10064 68.08 26位(68.09)
星が降るまで ヴィレッジ・シンガーズ LL-10065 68.08 30位(68.09)
廃虚の鳩 ザ・タイガース SDP-2030 68.10 1位(68.10)
おかあさん ザ・テンプターズ FS-1059 68.09 2位(68.10)
  ヘイ・ジュード ビートルズ OR-2121 68.09 3位(68.10)
愛する君に ザ・ゴールデン・カップス CP-1030 68.09 8位(68.10)
  誓いのフーガ フェアリー・ダスト TOP-1287 68.08 10位(68.10)
青い果実(フルーツ) ザ・ワイルド・ワンズ CP-1033 68.10 16位(68.10)
星空の二人 ザ・ジャガーズ FS-1058 68.08 23位(68.10)
  紫のけむり ジミ・ヘンドリックス DP-1559 68.02 24位(68.10)
  ホールド・オン サムとデイヴ DAT-1033 68.01 27位(68.10)
  ベイビー・カム・バック イコールズ SS-1826 68.08 28位(68.10)
  マンズ・マンズ・ワールド ジェームス・ブラウン SR-1851 68.02 29位(68.10)
今は幸せかい 佐川満男 LL-10073 68.10 1位(68.11)
  ハロー・アイ・ラブ・ユー ザ・ドアーズ JET-1857 68.09 7位(68.11)
  ビー・マイ・ベイビー ザ・ロネッツ TOP-1311 68.10 9位(68.11)
  ハ・ハ・ハ ザ・マウズ SM-1051 68.07 13位(68.11)
  ストリート・ファイティング・マン ローリング・ストーンズ TOP-1320 68.10 14位(68.11)
小さな日記 フォー・セインツ EP-1123 68.10 16位(68.11)
幻の乙女/雨のバラード ザ・スウィング・ウエスト US-579 68.05 17位(68.11)
  スカボロー・フェア サイモンとガーファンクル SONG-80020 68.09 21位(68.11)
  獄中の手紙 ザ・ビー・ジーズ DP-1590 68.10 24位(68.11)
青い鳥 ザ・タイガース SDP-2032 68.12 2位(68.12)
さよならのあとで ジャッキー吉川とブルー・コメッツ LL-10074 68.10 4位(68.12)
青年は荒野をめざす ザ・フォーク・クルセダーズ CP-1037 68.12 10位(68.12)
  リトル・バード ナンシー・シナトラ JET-1863 68.10 13位(68.12)
  悲しき天使 ザック・ローレンス楽団 SFL-1189 68.11 14位(68.12)
  エーメン オーティス・レディング DT-1064 68.08 16位(68.12)
  ワン・ツー・スリー・レッド・ライト 1910フルーツガム・カンパニー LL-2195 68.10 17位(68.12)
  ギミ・リトル・サイン ブレントン・ウッズ LR-1938 68.07 22位(68.12)
  悲しき天使 メリー・ホプキン AR-2160 68.12 1位(69.01)
  白い恋人たち フランシス・レイ HIT-1554 68.10 5位(69.01)
グッド・ナイト・ベイビー ザ・キング・トーンズ SDP-2023 68.05 2位(69.02)
  キープ・ミー・ハンギング・オン バニラ・ファッジ DT-1061 68.10 5位(69.02)

注1)オリコンでは「サウンド・オブ・サイレンス」は、CBSソニー盤とコロムビア盤が合算で集計されている可能性があります。コロムビア盤の発売日が不明のため「?」と表現しています。

注2)オリコンでは「虹の中のレモン/思い出の指輪」がA面B面で別々に集計されており、なぜか発売日が異なっています。先に発売された日付を採用しています。

注3)オリコンの「キープ・ミー・ハンギング・オン」の発売日が間違っている可能性があるため、『洋楽シングルカタログ』の記載を採用しています。

 

…この時期のオリコンの資料には、他にも色々と気になる点があります(>_<)。

 

 

1960年代のヒット曲ランキング・一覧

1960年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー (調査中)
1961年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1962年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1963年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1964年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング 
1965年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1966年 邦楽 洋・邦楽ポピュラー (調査中)
1967年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー ランキング
1968年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧
1969年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧

 

 

参考資料

 『レコードマンスリー』日本レコード振興

 『オリコンチャート・ブック アーティスト編全シングル作品』オリコン

 『洋楽シングルカタログ』オールデイーズ

昭和36年(1961年)のヒット曲ランキング(洋楽)

オリコン以前のレコード売上集計

 オリコンの集計が始まる以前にも、レコードの売上ランキングが存在します。企業ではなく、雑誌の出版社によるランキングです。

 

 『ミュージック・ライフ』、『ミュージックマンスリー』、『ジュークボックス』、『ダンスと音楽』、『ティーン・ビート』等、様々な雑誌で、ランキングが掲載されています。もしかしたら、他にもあるかも知れません。

 

 ほとんどの雑誌社が残念ながら倒産してしまったようで、この中で有名なのは、現在も企業活動されているシンコー・ミュージックさんの『ミュージック・ライフ』と思います。

 

 各雑誌のランキング集計で共通する事は下記の点です。

 ①週間ではなく、月間のランキングである事

 ②全国の主要なレコード店に問い合わせて、各店舗で1位=10点、2位=9点、と採点を行い、最終的に合計した点数でランキングを作成している事

 ③洋楽レーベルと邦楽レーベルを別々に集計している事

 ④順位は上位2、30位までになっている事

 ⑤誤表記が目立つ事

 

 統計的に有効な規模の集計かどうか?は不明ですが、当時の流行を把握できるため、貴重な資料であると感じます。

 

 今回は、『ダンスと音楽』に掲載されている洋楽の月間ランキングを参考に、毎回調査店数が変わるため、得点の得票率で計算した結果を、1961年の年間ランキングとして掲載します。

 同じ点数になった場合は順不同でランキングしています。

 

 曲名や歌手名のリンクをクリックすると、当ブログの記事に移動します。

 

▼邦楽は下記になります。

 

 

昭和36年(1961年)のランキング(洋楽)

順位 曲名 歌手名 品番 発売日 登場月数
1 黒い傷あとのブルース アンリ・ド・パリ楽団 COX-1004 1961.05 9
2 コーヒー・ルンバ ウーゴ・ブランコとそのアルパ・ヴィアヘラ DP-1223 1961.07 6
3 峠の幌馬車 ビリー・ヴォーン楽団 DOT-1137 1961.06 6
4 悲しき少年兵 ジョニー・ディア・フィールド 7P-200 1960.12 7
5 遥かなるアラモ ブラザーズ・フォア LL-266 1960.12 5
6 G.I.ブルース エルヴィス・プレスリー SS-1251 1961.02 5
7 悲しき街角 デル・シャノン ATL-1072 1961.07 6
8 アラスカ魂 ジョニー・ホートン LL-263 1960.11 7
9 カレンダー・ガール ニール・セダカ SS-1259 1961.05 6
10 ボーイ・ハント(日本語) コニー・フランシス LL-2104 1961.03 5
11 ユール・ネヴァー・ノウ プラターズ MS-122 1961.01 6
12 夢のデイト(日本語) コニー・フランシス LL-2122 1961.01 2
13 小さい悪魔 ニール・セダカ SS-1267 1961.07 5
14 グリーン・フィールズ ブラザーズ・フォア LL-240 1960.06 4
15 栄光への脱出 パット・ブーン DOT-1134 1961.05 5
16 日曜はいやよ ヘルムート・ツァハリアス楽団 DP-1196 1961.01 4
17 悲しきかた想い/子供じゃないの ヘレン・シャピロ LL-3039 1961.10 2
18 サレンダー エルヴィス・プレスリー SS-1260 1961.06 5
19 遥かなるアラモ ネルソン・リドル楽団 7P-204 1960.11 4
20 月光のノクターン ディック・ジェイコブス楽団・合唱団 DC-1109 1961.08 3
21 太陽がいっぱい フィルム・シンフォニック・オーケストラ DP-1183 1960.08 7
22 今夜はひとりかい? エルヴィス・プレスリー SS-1252 1961.03 4
23 危険な関係のブルース アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ FON-1001 1961.05 5
24 ポケット・トランジスター アルマ・コーガン HM-1120 1961.06 3
25 トラブリン・マン/ハロー!メリー・ルウ リッキー・ネルソン IMP-1065 1961.08 5
26 デンワでキッス ポール・アンカ PS-79 1961.10 2
27 涙のムーディー・リバー パット・ブーン DOT-1140 1961.09 5
28 スク・スク ピン・ピンとアル・ヴェルレーヌ楽団 KP-37 1961.07 3
29 きみこそすべて ニール・セダカ SS-1243 1960.12 5
30 マイ・ホーム・タウン ポール・アンカ PS-64 1960.10 3
31 青い灯影のブルース ディック・チャールスワース楽団 RANK-1119 1961.10 4
32 グッド・タイミング ジミー・ジョーンズ LL-2085 1960.08 2
33 さらばふるさと エルヴィス・プレスリー SS-1271 1961.10 2
34 夢のナポリターノ マリノ・マリーニ SCO-1007 1961.01 2
35 ネヴァー・オン・サンデイ カテリーナ・ヴァレンテ LED-186 1961.01 3
36 アパッチ ヨルゲン・イングマンのギター RANK-1114 1961.07 3
37 欲望のブルース ベルト・ケムプフェルト楽団 DP-1220 1961.06 4
38 イッツ・ナウ・オア・ネヴァー(オー・ソレ・ミオ) エルヴィス・プレスリー SS-1246 1960.11 3
39 忘れな草 フェルッチョ・タリアヴィーニ IS-1011 1961.03 4
40 17才よさようなら フロー・サンダンス RANK-1096 1961.03 3
41 赤と青のブルース マリー・ラフォレとアンドレ・オデール楽団 FON-1002 1961.05 3
42 恋のゆりかご ジョニー・プレストン MS-105 1960.06 3
43 ベビー・フェイス ブライアン・ハイランド KP-24 1960.12 3
44 悲しきあしおと スティーヴ・ローレンス PS-60 1960.06 4
45 幸せがいっぱい ミーナ RANK-1086 1961.02 2
46 マリーは恋人 エルヴィス・プレスリー SS-1272 1962.04 1
47 燃える平原児 エルヴィス・プレスリー CPー1001 1961.06 2
48 栄光への脱出 パーシー・フェイス管弦楽団 LL-282 1961.06 2
49 ローハイド フランキー・レイン LL-221 1960.02 2
50 監獄ロック エルヴィス・プレスリー CP-1005 1961.08 1
51 禁じられた恋のボレロ ファルー FL-1016 1961.03 3
52 荒野の七人 サウンド・トラック UAT-1027 2
53 恋の一番列車 ニール・セダカ SS-1273 1962.04 1
54 太陽の誘惑 ファウスト・パペッティ楽団 JET-1014 1961.12 2
55 愛するために愛されたい サウンド・トラック盤 HM-1116 1961.05 2
56 こげよマイケル ザ・ハイウェイメン JET-1008 1961.11 2
57 スク・スク ニーナとフレデリク LL-3035 1961.06 1
58 日曜はダメよ メダリオン・ストリングス KP-33 1961.03 2
59 ズビズビズー ソフィア・ローレン HM-1114 1961.04 2
60 幽霊列車/ホンキー・トンクマン マーティ・ロビンス/ジョニー・ホートン LL-287 1961.07 1
61 ナバロンの要塞 ホリーリッジ・ストリングス 7P-229 1961.08 1
62 白い夜霧のブルース ビリー・ヴォーン楽団 JET-1001 1961.11 1
63 初恋のブルース バック・クレイトン・クインテット DP-1180 1
64 恋の汽車ポッポ アルマ・コーガン HM-1101 1960.08 1
65 ウォーク・ドント・ラン ザ・ベンチュアース RANK-1075 1960.11 1
66 バファロー大隊マーチ アート・ムーニー楽団 LL-2084 1960.07 1
67 九月のテーマ ボビー・ダーリン楽団 ATL-1074 1961.10 1
68 アフリカの星のボレロ フィルム・シンフォニック・オーケストラ DP-1183 1960.08 1
69 死ぬほど愛して アリダ・ケッリ SS-1219 1960.06 1
70 ジングル・ベル パット・ブーン DOT-1031 1957.12 1
71 ダニー・ボーイ/マティルダ ハリー・ベラフォンテ SS-1225 1960.08 1
72 栄光への脱出のテーマ フェランテとタイシャー楽団 UAT-1031 1
73 遥かなるアラモ フランキー・アヴァロン HM-1110 1960.12 1
74 幌馬車隊 スタンリー・ウィルソン指揮の楽団 MS-123 1960.10 1
75 24,000のキッス フランコ・スカリーカと彼のコンボ FS-3 1961.04 1
76 日曜はダメよ マノス・ハジダキス楽団 UAT-1030 1
77 ハーレム・ノクターン サム・テイラー楽団 LL-2003 1957.03 1
78 ララミー牧場 ジョニー・グレゴリー楽団とマイケル・サムス・シンガース FON-1004 1961.06 1
79 今夜二人で ポール・アンカ PS-74 1961.05 1
80 ナヴァロンの要塞 ミッチ・ミラー合唱団 LL-285 1961.07 1

注)「太陽がいっぱい/アフリカの星のボレロ」がA面B面で別々に集計されている月があります。

 

1960年代ヒット曲ランキング・一覧

1960年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー (調査中)
1961年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1962年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1963年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1964年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング 
1965年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1966年 邦楽 洋・邦楽ポピュラー (調査中)
1967年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー ランキング
1968年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧
1969年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧

 

 

参考資料

 『ダンスと音楽』ダンスと音楽社

 『洋楽シングルカタログ コロンビア編』

 『洋楽シングルカタログ キング編』

 『洋楽シングルカタログ 東芝編』

 『洋楽シングルカタログ ビクター・ワールドグループ編』

 『洋楽シングルカタログ RCA編』

 『洋楽シングルカタログ ビクター・フィリップス編』

 『洋楽シングルカタログ 日本グラモフォン編』

 『洋楽シングルカタログ テイチク編』

昭和37年(1962年)のヒット曲ランキング(洋楽)

オリコン以前のレコード売上集計

 オリコンの集計が始まる以前にも、レコードの売上ランキングが存在します。企業ではなく、雑誌の出版社によるランキングです。

 

 『ミュージック・ライフ』、『ミュージックマンスリー』、『ジュークボックス』、『ダンスと音楽』、『ティーン・ビート』等、様々な雑誌で、ランキングが掲載されています。もしかしたら、他にもあるかも知れません。

 

 ほとんどの雑誌社が残念ながら倒産してしまったようで、この中で有名なのは、現在も企業活動されているシンコー・ミュージックさんの『ミュージック・ライフ』と思います。

 

 各雑誌のランキング集計で共通する事は下記の点です。

 ①週間ではなく、月間のランキングである事

 ②全国の主要なレコード店に問い合わせて、各店舗で1位=10点、2位=9点、と採点を行い、最終的に合計した点数でランキングを作成している事

 ③洋楽レーベルと邦楽レーベルを別々に集計している事

 ④順位は上位2、30位までになっている事

 ⑤誤表記が目立つ事

 

 統計的に有効な規模の集計かどうか?は不明ですが、当時の流行を把握できるため、貴重な資料であると感じます。

 

 今回は、『ミュージックマンスリー』に掲載されている洋楽の月間ランキングを参考に、1位=30点、2位=29点と採点した結果を、1962年の年間ランキングとして掲載します。

 同じ点数になった場合は順不同でランキングしています。

 

 曲名や歌手名のリンクをクリックすると、当ブログの記事に移動します。

 

▼邦楽は下記になります。

 

 

昭和37年(1962年)のランキング(洋楽)

順位 曲名 歌手名 品番 発売日 登場月数
1 トゥナイト リチャード・ベイマー、ナタリー・ウッド LL-310 1961.11 8
2 霧の中のジョニー ジョン・レイトン JET-1016 1962.01 7
3 愛のロマンス(禁じられた遊び) ヴィセンテ・ゴメス DS-133 1959.06 6
4 かわいいベイビー(日本語) コニー・フランシス LL-2141 1962.03 5
5 愛さずにいられない レイ・チャールズ PS-106 1962.07 6
6 ブルー・ハワイ エルヴィス・プレスリー SS-1286 1962.04 5
7 ヤング・ワールド リッキー・ネルソン JET-1078 1962.06 5
8 モスコーの夜はふけて ケニー・ボールと彼のジャズメン SS-3047 1962.05 5
9 ロカ・フラ・ベイビー エルヴィス・プレスリー SS-1278 1962.02 5
10 太陽はひとりぼっち コレット・テンピア楽団 SS-1304 1962.09 4
11 荒野の決斗(いとしのクレメンンタイン) ザ・ブラウンズ SS-1277 1962.01 5
12 スピーディー・ゴンザレス パット・ブーン JET-1134 1962.10 4
13 ルイジアナ・ママ ジーン・ピットニー JET-1047 1962.04 4
14 アル・ディ・ラ エミリオ・ペリコリ 7B-1 1963.08 4
15 ツイストNo.1 チャビー・チェッカー JET-1054 1962.04 4
16 グッド・ラック・チャーム エルヴィス・プレスリー SS-1294 1962.07 4
17 悲しきかた想い/子供じゃないの ヘレン・シャピロ LL-3039 1961.10 3
18 ワン・モア・チャンス テディ・ランダッツォ PS-83 1961.12 4
19 ジョニー・エンジェル シェリー・フェブレー JET-1093 1962.07 4
20 夢のデイト コニー・フランシス LL-2122 1961.01 3
21 夕焼けのトランペット ニニ・ロッソ JET-1048 1962.04 4
22 恋の一番列車 ニール・セダカ SS-1273 1962.04 3
23 ヴァケイション コニー・フランシス LL-2167 1962.10 3
24 悲しきクラウン ニール・セダカ SS-1295 1962.07 4
25 コーヒー・ルンバ ウーゴ・ブランコとそのアルパ・ヴィアヘラ DP-1223 1961.07 3
26 レモンのキッス ナンシー・シナトラ JET-1121 1962.09 3
27 さいはての慕情 リックとランス JET-1120 1962.09 4
28 禁じられた遊び ナルシソ・イエペス LED-260 1962.08 3
29 レッツ・ゴー物語 クレイグ・ダグラス HM-1153 1962.09 3
30 レッツ・ゲット・トゲザー ヘイリイ・ミルズ LED-235 1962.01 3
31 トゥイスト"イン・ザ・ムード"/これぞトゥイスト! ジョー・ロス楽団/ボブ・ミラーとザ・ミラーメン HM-1136 1962.02 3
32 ハウンド・ドッグ エルヴィス・プレスリー SS-1297 1962.08 3
33 片目のジャック ジョニー・バーネット LIB-15 1962.06 3
34 夕焼けのトランペット ジョルジュ・ジューバンと彼のオーケストラ HM-1147 1967.06 3
35 すてきな16才 ニール・セダカ SS-1284 1962.04 2
36 哀愁のトランペット ウィリー・ショッベン楽団 US-1 1962.07 3
37 デンワでキッス ポール・アンカ PS-79 1961.10 2
38 ラバー・ボール ボビー・ヴィー LIB-2 1962.04 2
39 ロコ・モーション リトル・エヴァ LED-278 1962.10 2
40 史上最大の作戦マーチ ミッチ・ミラー楽団、ミッチ・ミラー合唱団 LL-390 1962.11 2
41 月光のノクターン ディック・ジェイコブス楽団・合唱団 DC-1109 1961.08 2
42 最後のキッス ボビー・ヴィー LIB-11 1962.06 3
43 ヴァケイション(日本語) コニー・フランシス LL-2174 1962.10 2
44 夢にみる恋 ジョニー・バーネット LIB-1 1962.04 2
45 悲しい恋の物語 ダイオン JET-1018 1962.03 2
46 リバティ・バランスを射った男 ジーン・ピットニー UA-2 1962.07 2
47 ユール・ネヴァー・ノウ プラターズ M-1012 1962.05 2
48 なみだの日記 バリー・ダーベル JET-1065 1962.05 2
49 峠の幌馬車 ビリー・ヴォーン楽団 DOT-1137 1961.06 1
50 真珠とり リカルド・サントス楽団 DP-1009 1957.07 2
51 マリーは恋人 エルヴィス・プレスリー SS-1272 1962.04 1
52 花咲く街角 デル・シャノン JET-1028 1962.02 1
53 トラブリン・マン/ハロー!メリー・ルウ リッキー・ネルソン IMP-1065 1961.08 1
54 夜霧のニューヨーク フェランテとタイシャー楽団 JET-1030 1962.02 1
55 悲しき慕情 ニール・セダカ SS-1305 1962.10 1
56 霧の中のロンリー・シティ ジョン・レイトン HM-1174 1962.11 1
57 太陽がいっぱい フィルム・シンフォニック・オーケストラ DP-1183 1960.08 1
58 モスクワの夜はふけて エディ・コンドン・ディキシーランド・オールスターズ LL-333 1962.04 1
59 夕焼けのトランペット ウイリー・ショッベンと彼のオーケストラ IS-1042 1962.06 1
60 ホワイト・クリスマス パット・ブーン DOT-1031 1957.12 1
61 シールド・ウイズ・ア・キッス ブライアン・ハイランド PS-109 1962.08 1
62 愛してほしいの ポール・アンカ SS-1289 1962.04 1
63 カチューシャ アル・カイオラ楽団 UA-21 1962.10 1
64 ブルー・ボビー・ソックス~悲しき女学生 パット・ブーン JET-1024 1962.02 1
65 小さな涙 コニー・スティーヴンス 7B-2 1962.08 1
66 夕陽のサファリ ビリー・ヴォーン楽団 JET-1140 1962.10 1
67 ベン・ケーシーのテーマ テッド・ヒース楽団 LED-253 1962.07 1
68 ランブリン・ローズ ナット・キング・コール 7P-269 1962.11 1
69 小象の行進 パリジャン・セクステット LED-279 1962.10 1
70 聞くのはいや ブレンダ・リー DS-242 1962.04 1
71 シェーン ヴィクター・ヤングとシンギング・ストリングス DS-174 1960.04 1
72 黄色いリボン ジョニー・ハート楽団とコーラス SS-1290 1962.05 1
73 アフリカン・ビート ベルト・ケンプフェルト楽団 DP-1256 1962.06 1
74 クライ・クライ・クライ ジャック・スコット 7P-250 1962.06 1
75 タブー アーサー・ライマン楽団 DP-1273 1962.12 1
76 内気なジョニー ジョニー・ソマーズ 7B-5 1962.09 1
77 リバティー・バランスを射った男 ザ・フェアマウント・シンガース JET-1098 1962.07 1

 

 

1960年代ヒット曲ランキング・一覧

1960年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー (調査中)
1961年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1962年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1963年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1964年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング 
1965年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1966年 邦楽 洋・邦楽ポピュラー (調査中)
1967年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー ランキング
1968年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧
1969年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧

 

 

参考資料

 『ミュージックマンスリー』月刊ミュジック社

 『洋楽シングルカタログ コロンビア編』

 『洋楽シングルカタログ キング編』

 『洋楽シングルカタログ 東芝編』

 『洋楽シングルカタログ ビクター・ワールドグループ編』

 『洋楽シングルカタログ RCA編』

 『洋楽シングルカタログ ビクター・フィリップス編』

 『洋楽シングルカタログ 日本グラモフォン編』

 『洋楽シングルカタログ テイチク編』

昭和38年(1963年)のヒット曲ランキング(洋楽)

オリコン以前のレコード売上集計

 オリコンの集計が始まる以前にも、レコードの売上ランキングが存在します。企業ではなく、雑誌の出版社によるランキングです。

 

 『ミュージック・ライフ』、『ミュージックマンスリー』、『ジュークボックス』、『ダンスと音楽』、『ティーン・ビート』等、様々な雑誌で、ランキングが掲載されています。もしかしたら、他にもあるかも知れません。

 

 ほとんどの雑誌社が残念ながら倒産してしまったようで、この中で有名なのは、現在も企業活動されているシンコー・ミュージックさんの『ミュージック・ライフ』と思います。

 

 各雑誌のランキング集計で共通する事は下記の点です。

 ①週間ではなく、月間のランキングである事

 ②全国の主要なレコード店に問い合わせて、各店舗で1位=10点、2位=9点、と採点を行い、最終的に合計した点数でランキングを作成している事

 ③洋楽レーベルと邦楽レーベルを別々に集計している事

 ④順位は上位2、30位までになっている事

 ⑤誤表記が目立つ事

 

 統計的に有効な規模の集計かどうか?は不明ですが、当時の流行を把握できるため、貴重な資料であると感じます。

 

 今回は、『ミュージックマンスリー』に掲載されている洋楽の月間ランキングを参考に、1位=30点、2位=29点と採点した結果を、年間ランキングとして掲載します。

 同じ点数になった場合は順不同でランキングしています。

 

 曲名や歌手名のリンクをクリックすると、当ブログの記事に移動します。

 

▼邦楽は下記になります。

 

昭和38年(1963年)のランキング(洋楽)

順位 曲名 歌手名 品番 発売月 登場月数
1 ミスター・ベース・マン ジョニー・シンバル KP-70 1963.04 8
2 ヘイ・ポーラ ポールとポーラ FL-1069 1963.05 7
3 悲しき雨音 カスケーズ 7B-14 1963.03 8
4 史上最大の作戦マーチ ミッチ・ミラー楽団、ミッチ・ミラー合唱団 LL-390 1962.11 6
5 シェリー ザ・フォー・シーズンズ JET-1170 1963.01 6
6 禁じられた恋の島 サウンドトラック盤 SS-1342 1963.07 6
7 太陽の下の18才 ジミー・フォンタナ SS-1334 1963.06 5
8 ヤング・ワン クリフ・リチャード CM-1003 1963.01 6
9 大脱走マーチ ミッチ・ミラー合唱団と楽団 LL-453 1963.06 5
10 恋の売りこみ エディー・ホッジス FS-5 1962.11 5
11 さすらいのマーチ ニニ・ロッソ JET-1204 1963.04 5
12 太陽はひとりぼっち コレット・テンピア楽団 SS-1304 1962.09 5
13 アイ・ウィル・フォロー・ヒム リトル・ペギー・マーチ SS-1350 1963.07 5
14 悲しき悪魔 エルヴィス・プレスリー SS-1361 1963.10 4
15 禁じられた遊び ナルシソ・イエペス LED-260 1962.08 6
16 キューティー・パイ ジョニー・ティロットソン HIT-64 1963.07 4
17 愛のロマンス(禁じられた遊び) ヴィセンテ・ゴメス DS-133 1959.06 6
18 カチューシャ アル・カイオラ楽団 UA-21 1962.10 5
19 ボビーに首ったけ マーシー・ブレーン HIT-3 1963.03 4
20 恋のバカンス(日本語盤) カテリーナ・ヴァレンテ HIT-60 1963.04 4
21 内気なジョニー ジョニー・ソマーズ 7B-5 1962.09 4
22 渚のデイト コニー・フランシス LL-2198 1963.05 4
23 地下室のメロディー ユベール・ビアンコ楽団 HIT-100 1963.08 4
24 ワン・ボーイ ジョニー・ソマーズ 7B-27 1963.08 4
25 ランブリン・ローズ ナット・キング・コール 7P-269 1962.11 4
26 愛しのラナ ザ・ヴェルヴェッツ HIT-200 1963.09 3
27 ルート66 ジョージ・マハリス NS-85 1963.04 5
28 霧の中のロンリー・シティ ジョン・レイトン HM-1174 1962.11 3
29 愛さずにいられない レイ・チャールズ PS-106 1962.07 3
30 戦場の恋 エディー・フォンテイン 7B-13 1963.02 4
31 太陽は傷だらけ ロベール・モノー楽団 HIT-212 1963.10 3
32 北京の55日 ブラザーズ・フォア LL-473 1963.10 3
33 ロコ・モーション リトル・エヴァ LED-278 1962.10 3
34 ラッキー・リップス クリフ・リチャード CM-1020 1963.09 3
35 テルスター ザ・トルナドース HIT-23 1963.03 3
36 心のとどかぬラヴ・レター エルヴィス・プレスリー SS-1316 1963.01 3
37 タムレ第1番 ビル・ジャスティス楽団 M-1055 1963.07 3
38 恋はボサノバ イーディ・ゴーメ LL-417 1963.03 3
39 パフ ピーター、ポール・アンド・マリー 7B-23 1963.06 3
40 サマー・ホリデイ クリフ・リチャード CM-1014 1963.06 3
41 けんかでデート ポールとポーラ FL-1090 1963.09 2
42 悲しきカンガルー パット・ブーン JET-1274 1963.09 3
43 バイ・バイ・バーディー アン・マーグレット SS-1352 1963.08 2
44 スピーディー・ゴンザレス パット・ブーン JET-1134 1962.10 2
45 プリンセス・プリンセス ジョニー・ティロットソン HIT-229 1963.11 2
46 大脱走マーチ サウンドトラック盤 LL-1005 1963.09 2
47 レモンのキッス ナンシー・シナトラ JET-1121 1962.09 2
48 ユール・ネバー・ネバー・ノウ/オンリー・ユー プラターズ M-1012 1962.05 2
49 悲しきカンガルー ロルフ・ハリス CM-1024 1963.08 2
50 想い出の冬休み コニー・フランシス LL-2197 1963.04 2
51 サーフィン・U.S.A. ビーチ・ボーイズ 7P-285 1963.06 2
52 グッドバイ・ジョー アルマ・コーガン CM-1001 1963.01 2
53 ワシントン広場の夜はふけて ヴィレッジ・ストンパーズ LL-6010 1963.12 1
54 わんぱく戦争のマーチ ホセ・ベルマン楽団 FL-1067 1963.04 2
55 イチゴの片想い ナンシー・シナトラ JET-1196 1963.03 2
56 暗い港のブルース モダン・プレイボーイズ DP-1303 1963.08 2
57 あたしのベビー ザ・ロネッツ HIT-233 1963.10 1
58 ボサ・ノヴァでキッス ポール・アンカ SS-1318 1963.01 2
59 ブルー・ヴェルヴェット ボビー・ヴィントン LL-6007 1963.11 1
60 恋のパーム・スプリングス トロイ・ドナヒュー 7B-32 1963.11 1
61 女王蜂 フィルム・シンフォニック・オーケストラ DP-1312 1961.08 1
62 わが心のサンフランシスコ フランク・シナトラ JET-1165 1963.02 1
63 内気なジョニー シェリー・フェブレー JET-1180 1963.02 1
64 想い出のサンフランシスコ ジュリー・ロンドン LIB-52 1963.12 1
65 パペーテの夜明け サウンドトラック盤 DP-1081 1958.08 1
66 ホワイト・クリスマス ビング・クロスビー DS-70 1957.10 1
67 ハウンド・ドッグ エルヴィス・プレスリー SS-1297 1962.08 1
68 ヴァケイション コニー・フランシス LL-2167 1962.10 1
69 サンライト・ツイスト ジャンニ・モランディ SS-1334 1963.06 1
70 海呼ぶギター ザ・ミュージック・メイカーズ US-32 1963.03 1
71 暑い夏をふっとばせ ナット・キング・コール 7P-284 1963.07 1
72 夕焼けの戦場 ホルスト・フィッシャー HIT-74 1963.07 1
73 ワシントン広場の夜は更けて スパイク・ジョーンズ楽団 LR-1012 1963.12 1
74 トゥナイト リチャード・ベイマー、ナタリー・ウッド LL-310 1961.11 1
75 アル・ディ・ラ エミリオ・ペリコリ 7B-1 1963.08 1
76 悲しきハート スーザン・シンガー LL-3102 1963.07 1
77 サン・フランシスコの思い出 ブレンダ・リー DS-292 1963.07 1
78 さすらいのギター ザ・サウンズ FL-1095 1963.10 1
79 ムーン・リヴァー/霧のサンフランシスコ アンディ・ウィリアムス/トニー・ベネット 45S-6 1963.11 1
80 レッツ・ゴー物語 クレイグ・ダグラス HM-1153 1962.09 1
81 テル・ヒム ザ・エクサイターズ UA-34 1963.02 1
82 恋の渚 ロジャー・スミス 7B-20 1963.06 1
83 禁じられた恋の島 フィルム・シンフォニック・オーケストラ DP-1308 1963.07 1
84 ダム・ダム・ディ・ダム ジョニー・シンバル KP-85 1963.09 1
85 女王蜂 サウンドトラック盤 HIT-84 1963.07 1

注)「太陽の下の18才/サンライト・ツイスト」が、A面B面で別々にランクインされている月があります。

 

1960年代ヒット曲ランキング・一覧

1960年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー (調査中)
1961年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1962年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1963年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1964年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング 
1965年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1966年 邦楽 洋・邦楽ポピュラー (調査中)
1967年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー ランキング
1968年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧
1969年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧

 

 

参考資料

 『ミュージックマンスリー』月刊ミュジック社

 『洋楽シングルカタログ コロンビア編』

 『洋楽シングルカタログ キング編』

 『洋楽シングルカタログ 東芝編』

 『洋楽シングルカタログ ビクター・ワールドグループ編』

 『洋楽シングルカタログ RCA編』

 『洋楽シングルカタログ ビクター・フィリップス編』

 『洋楽シングルカタログ 日本グラモフォン編』

 『洋楽シングルカタログ テイチク編』

「恋はみずいろ」(昭和42年、昭和43年)

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流行時期(いつ流行った?)

 「恋はみずいろ」は、ヴィッキーさんの歌唱盤が昭和42年(1967年)、ポール・モーリア楽団さんの演奏盤が翌1968年にヒットしました。

 

 森山良子さんも日本語でカバーされており、1967年にランクインしています。B面には「今日の日はさようなら」が収録されていますが、こちらの作品のほうが後世に名を残しているように思います。

 

 『レコードマンスリー』の月間売上ランキングによると、それぞれ下記の売上推移を記録しています。

年月 森山良子盤 ヴィッキー盤 ポール・モーリア楽団盤
昭和42年09月 29位 - -
昭和42年10月 - - -
昭和42年11月 - 12位 -
昭和42年12月 - 7位 -
昭和43年01月 - - -
昭和43年02月 - - -
昭和43年03月 - - 28位
昭和43年04月 - - 11位
昭和43年05月 - - 12位
昭和43年06月 - - 18位

『レコードマンスリー』、今月のベストセラーズ(洋楽・邦楽ポピュラー)より

 

 

国際的な音楽祭に参加していた日本

 森山良子さんがスイスで行われたゴールデン・ローズ・フェスティバルに日本代表として参加した際に、ヴィッキーさんと「恋はみずいろ」に出会った事が、日本語カバーを発売するきっかけだった、と歌詞カードの解説に書かれています。

 

 ゴールデン・ローズ・フェスティバルは、サンレモ音楽祭ユーロビジョンと異なり、聞いた事が無いイベントです(・_・?。

 当時の音楽業界は、世界的な音楽祭に日本人歌手を参加させる慣習があったと感じる経緯です。森山良子さんは何の曲で出場されたのでしょうか?

 

 森山良子さんの日本語カバー盤の訳詞は、数々のカバー・ポップスを和訳された漣健児さんが担当されています。

 

 漣健児さんは、「恋はみずいろ」では歌手の音楽表現を活かすために、意図的に素朴な歌詞に意訳されていると感じます。

 この時代のフォークソングが描く世界に合わせている印象を受けます。

 

 

 


恋はみずいろ 森山良子 1967

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 SHINKO-MUSIC(shinkomusic の代理)

 

 

 

1967年ユーロビジョンの入賞曲

 1964年と1965年に、ヨーロッパのヒット曲が日本で支持される流行がありました。国際的な音楽祭であるユーロビジョンの名前は、その頃に日本でも知られるようになったのだろうと思います。

 

 ヨーロッパで行われたユーロビジョンで日本でも有名な作品は、ジリオラ・チンクェッティさんの「夢みる想い」(1964年優勝曲)と、フランス・ギャルさんの「夢みるシャンソン人形」(1965年優勝曲)です。

 

 ヴィッキーさんの「恋はみずいろ」は1967年4位入賞の作品になりますが、"ヨーロッパ圏の女性歌手の作品"という共通点があります。

 

 日本ではグループサウンズが大ブームとなっていた時期に発売されたため、あまり宣伝されず、それほど注目が集まらなかったのかも知れません。

 

 女性の歌うユーロ・ポップスは、グループサウンズのブームが終息し始めた1969年に、ジリオラ・チンクェッティさんの「雨」ダニエル・ビダルさんの「天使のらくがき」が登場します。

 

 日本では、女性アイドルというジャンルが誕生した70年代以降、女性歌手の歌うユーロ・ポップス作品は姿を消してしまいます。ヴィッキーさんのヒットは、1967年にもユーロ・ポップスに人気があった事を示しているように思います。

 

 


Vicky Leandros - The Loves is Blue - 1967 (L´amour est Bleu)

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 UMG(Universal International Music B.V. の代理); SODRAC, Warner Chappell, PEDL, EMI Music Publishing、その他 6 件の楽曲著作権管理団体

 

 

 

楽団が演奏するイージーリスニング

 森山良子さんの日本語カバー盤が最初に登場し、ヴィッキーさんの歌唱盤がヒットしてから、最後にポール・モーリア楽団さんの演奏盤が支持を集めています。

 

 1960年代以前の洋楽ヒットチャートでは、ある作品が各社で発売され、票が割れるようにヒットする事があります。

 その場合は同時期に売れるのですが、「恋はみずいろ」は様々な人に歌い継がれるように、順番にヒットした事は興味深いです。

 

 3枚とも大きなヒットを記録したとは言えませんが、「恋はみずいろ」はランキングに長く登場したポール・モーリア楽団さんの代表曲として語り継がれているように感じます。

 

 


www.youtube.com

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 AntipodesMusicProductions(Revisited Media Inc. の代理); Warner Chappell, ASCAP, BMI - Broadcast Music Inc., SODRAC, CMRRA, UMPG Publishing, AMRA, EMI Music Publishing、その他 15 件の楽曲著作権管理団体

 

  

 この時代のシングル盤ランキングでは、海外のオーケストラが演奏する作品がヒットする事は珍しくありませんでした。映画主題曲である事も多いです。

 

 しかし1960年代後半には、その数も少なくなっていきます。映画とは無関係の軽音楽のヒット曲として登場したのが、ポール・モーリア楽団さんです。

 

 このジャンルも、レーモン・ルフェーヴル楽団さんの「シバの女王」(1969)を最後に、シングル盤のランキングから姿を消し始めます。

 

 

 「恋はみずいろ」はシンプルなメロディです。鍵盤のミレドシラソを、ミーレードシーラーソーと叩けば、冒頭のメロディになります。

 

 素人が弾いても簡単だとしても、オーケストラで様々な楽器の音色を重ねた演奏で聴くと、音の立体感というか、美しいメロディである、と感動する気持ちが生まれます。

 

 

ヒット曲のその後

 地元では夕方になるとこのメロディが聞えてくることがあります。公園で遊ぶ子供たちに帰宅を促すチャイムとして用いられているようです。

 

 スピーカーから「家に帰りましょう。」と言葉で訴えずに、音楽でアピールしている点は興味深いですが、その音楽に「恋はみずいろ」が採用された経緯はもっと関心があります。

 

 誰の耳にも残るような分かりやすいメロディが理由でしょうか。少し寂し気な雰囲気が夕暮れ時に合う、と感じたからでしょうか。

 

 

 最近では、「パプリカ」(2018、2019)のサビが、「恋はみずいろ」と似ている、という話題があるみたいです。

 

 私には、どこが似ているのかがよく分かりません…(>_<)。

 

 

楽曲分析

 「バンドプロデューサー5」の分析では、

  森山良子さんの歌唱は、Eマイナー(ホ短調)

  ヴィッキーさんは、E♭マイナー(変ホ短調)

  ポール・モーリア楽団さんの演奏は、Aマイナー(イ短調)です。

 

 どのレコードも、サビが同主調の長調に転調しており、サウンドに広がりを感じます。

 

 用いられている音階は旋律的短音階のように感じます。

 

 

曲情報[森山良子盤]

1967年 年間140位(洋楽・邦楽ポピュラー)

 

レコード

 発売元:日本ビクター株式会社

 品番:FL-1021

 

 ’67年ユーロビジョン・コンテスト入賞曲!!

 

 A面

  「恋はみずいろ」

  原題:L'AMOUR EST BLEU 

  訳詞:漣健児

  作曲:アンドレ・ポップ

  編曲:林一

  演奏時間:2分54秒 

 

 B面

  「今日の日はさようなら」

  作詞・作曲:金子詔一

  演奏時間:2分25秒

 

 

曲情報[ヴィッキー盤]

1967年 年間49位(洋楽・邦楽ポピュラー)

 

レコード

 発売元:日本ビクター株式会社

 品番:SFL-1115

 

 ’67年ユーロビジョンで話題を独占!ヨーロッパの新しいアイドル、ヴィッキー愈々デビュー!!

 

 A面

  「恋はみずいろ」

  原題:L'AMOUR EST BLEU 

  演奏時間:2分59秒 

 

 B面

  「輝く太陽」

  原題:LE SOLEIL A QUITTE MA MAISON

  演奏時間:2分19秒

 

 

曲情報[ポール・モーリア楽団盤]

 発売元:日本ビクター株式会社

 品番:SFL-1123

 

 華麗なストリングスに乗せて贈る2大ヒット!

 

 A面

  「恋はみずいろ」

  原題:L'AMOUR EST BLEU 

  演奏時間:2分31秒 

 

 B面

  「愛のおそれ」

  原題:J'AI PEUR

  演奏時間:2分14秒

 

 ※私が持っているポール・モーリア楽団さんの盤は、発売元が「日本フォノグラム株式会社」になっています。

 

 

参考資料

 「恋はみずいろ」森山良子 レコードジャケット

 「恋はみずいろ」ヴィッキー レコードジャケット

 「恋はみずいろ」ポール・モーリア楽団 レコードジャケット

 『レコードマンスリー』日本レコード振興

 『永遠のポップス』全音楽譜出版社

 「バンドプロデューサー5」

「孤独の太陽」ザ・ウォーカー・ブラザース(昭和42年)

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流行時期(いつ流行った?)

 ザ・ウォーカー・ブラザースさんの「孤独の太陽(原題:IN MY ROOM)」は、昭和42年(1967年)にヒットしました。

 

 『レコードマンスリー』のランキングによると、1966年12月に発売された「孤独の太陽」は、1967年3月に最高順位を記録しています。

 

集計日付 順位
昭和42年1月 18位
昭和42年2月 7位
昭和42年3月 3位
昭和42年4月 4位
昭和42年5月 13位
昭和42年6月 27位

参考)『レコードマンスリー』今月のベスト・セラーズ(洋楽・邦楽ポピュラー)

 

 

 


ザ・ウォーカー・ブラザーズ/孤独の太陽In My Room (1966年)

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 UMG(Island Mercury の代理); PEDL, Warner Chappell, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, EMI Music Publishing, Rumblefish (Publishing), UMPG Publishing, SODRAC、その他 10 件の楽曲著作権管理団体の動画

 

 

邦題の魅力

 ”太陽”は1960年代のキーワードです。多くの作品で用いられ、”若者の未来”や”希望”の象徴として明るさを与える存在で描かれてきました。

 

 プラスの価値観を持つ”太陽”に対して、マイナスの意味合いを備える"孤独の"で形容した経緯は興味深いです。

 "孤独"という単語も1960年代では目新しい表現です。たいていは”ひとりぽっち”と表現されていました。

 

 (余談になりますが、「孤独の太陽」というタイトルの作品は、1965年に同名異曲で有田弘二さんが発売されています。しかし、音楽雑誌のランキングには名前が残っていないため、ヒットしたかどうかは不明です…(^_^;A。)

 

 「孤独の太陽」という邦題は、楽曲の雰囲気と一致していると感じます。曲を聴いていると、外に向けて発散するべき若いエネルギーが、自分自身の内面を責めているような暗い気分、若者が何かの事で葛藤している姿を想像してしまいます。

 

 ボーカルの音域が低めで始まっている事も、主人公の気分が沈んでいる様子を感じさせる要素になっていると感じます。

 

 

描かれる塞ぎ込んだ心理

 1967年末から1970年にかけての数年の間、「命かれても」(1967年)や「昭和ブルース」(1969年)等、時折、重苦しい雰囲気の作品がヒットチャートに登場しています。

 

 なぜ、そこまで思い詰めた心境が描かれたのかは分かりませんが、レコード会社も当時の雰囲気を感じ取って、楽曲の制作を企画されたのだと思います。

 

 この作品が表現する世界は、そのさきがけのように考えたりもします。

 

 

 私は個人的な感覚で、イギリスの音楽はアメリカに比べると陰のあるサウンドを持っている、と考えていますが、「孤独の太陽」は、そう考えさせる作品のうちの1つです。

 

 英国のビートルズさんの音楽がアメリカっぽさを感じるのに対して、米国で生まれたザ・ウォーカー・ブラザースさんの音楽がイギリスっぽさを備えている事は興味深いです。

 

 

 

楽曲分析

 「バンドプロデューサー5」の分析では、「孤独の太陽」はDマイナー(ニ短調)です。楽譜が見つからなかったので、音階は分かりません。

 

 歌詞カードの解説によると、イントロにはバッハさんの「トッカータとフーガ」が用いられています。

 

 また、原曲はカンツォーネで、ヴァーデル・スミスさんのデビュー曲「黒い太陽」(1966年)をカバーされているようです。

 

 

 ザ・ウォーカー・ブラザースさんの作品の魅力は、ボーカルの太くて伸びる声と思います。

 

 「孤独の太陽」が描く作品の世界観だけでなく、スコット・ウォーカーさんの歌唱も楽しめる作品になっていると感じます。

 

 

ヒット曲のその後

 「孤独の太陽」は、ザ・ウォーカー・ブラザースさんが日本でブレイクしたきっかけの作品です。「ダンス天国」も同時期にヒットしています。

 

 ヒットチャートで”2曲が同時にランクインする事”は、歌手に対する期待度の高さ、人気が急上昇している表れです。

 

 「ダンス天国」の解説では1967年8月には来日が予定されている事も書かれており、これから活躍が期待されていた矢先の5月、第一水曜日に正式に解散を発表しています。

 

 この解散報道は、日本にとっては突然の話で、当時のファンはかなり衝撃を受けたのではないか?と思います(>_<)。

 

(『ティーンビート』の記事によると、海外では前々から「解散するのではないか?」という話が広まっていたそうです。)

 

 

 後世、ザ・ウォーカー・ブラザースさんについて語られる事が少ない理由は、日本で表舞台に立った時期が、1967年の2月~5月のたった数ヶ月間という、短期間だったからかも知れません。

 

 

曲情報

1967年 年間7位(洋楽・邦楽ポピュラー)

 

レコード

 発売元:日本ビクター株式会社

 品番:SFL-1080

 

 A面

  「孤独の太陽」

  原題:IN MY ROOM

  演奏時間:2分30秒

 

 B面

  「心に秘めた想い」

  原題:(Baby) YOU DON'T HAVE TO TELL ME

  演奏時間:2分25秒

 

 

  ビートルズはもう古い!全米ヒット・パレードを驀進するウォーカー・ブラザース!!

 

  メンバー紹介

   ジョン・ウォーカー  楽器 ギター

   ゲイリー・ウォーカー 楽器 ドラムス

   スコット・ウォーカー 楽器 ベース・ギター

 

参考資料

 「孤独の太陽」レコードジャケット

 「ダンス天国」レコードジャケット

 『レコードマンスリー』日本レコード振興

 『洋楽シングルカタログ ビクター・フィリップス編』オールデイーズ

 『ティーンビート』1967年6月号 映画と音楽社

 「バンド・プロデューサー5」

「GTOでふっとばせ」ロニーとデイトナス(昭和39年)

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流行時期(いつ流行った?)

 ロニーとデイトナスさんの「GTOでふっとばせ」は、昭和39年(1964年)にヒットしました。

 

 『ミュージックマンスリー』の月間売上ランキングによると、1964年の10月、11月にヒットしています。

 

 

<売上ランキング推移>

年月 順位
昭和39年10月 9位
昭和39年11月 5位
昭和39年12月 10位

『ミュージックマンスリー』、今月のベストセラーズ(洋楽)より

 

 

 

同時期に流行った曲(昭和39年11月)

 洋楽では、映画『ブーベの恋人』のサウンドトラック盤が首位となっています。他には、アニマルズさんの「朝日のあたる家」シルヴィ・バルタンさんの「アイドルを探せ」ビートルズさんの「恋する二人」などがヒットしています。

 

 邦楽では、和田弘とマヒナ・スターズ、松尾和子さんの「お座敷小唄」が首位となっています。 他には、青山和子さんの「愛と死をみつめて」石原裕次郎さんの「俺はお前に弱いんだ」園まりさんの「何も云わないで」がヒットしています。

 

 

 


ロニー&ザ・デイトナスRonny & the Daytonas/G.T.O.でぶっとばせG.T.O. 1964 (1964年)

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 SME(Replay Records の代理); ARESA, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, Warner Chappell, BMI - Broadcast Music Inc., LatinAutor, CMRRA, PEDL, LatinAutor - Warner Chappell、その他 7 件の楽曲著作権管理団体

 

 

サーフィンからホットロッドへ

 1964年の洋楽では、エレキギターの演奏によるサーフィン・サウンドの流行がありました。アストロノウツさんの「太陽の彼方に」の大ヒットで、世間には“エレキ=サーフィン”というイメージが定着したのではないか?と推測されます。

 

 エレキギターの演奏が表現する疾走感を、夏のスポーツに形容したのが始まりと感じますが、1964年の日本では夏場の音楽という認識が存在していたのかも知れません。秋ごろからは、エレキインスト作品が姿を消しています。

 

 代わりに登場したのが、ホットロッドと呼ばれるジャンルです。

 

 「GTOでふっとばせ」はホットロッドのジャンルに該当する作品で、1964年の秋にヒットしています。

 

 

ホットロッドとは?

 レコードジャケットの解説によると、ホットロッドとは「ポンコツ車を買入れて、それに強力なエンジンをくっつけたり、自分たちの好みの色に塗りかえたりして、にぎやかに車を乗りまわすスポーツのこと」と紹介されています。

 

 改造した車を操縦する事がスポーツなのかどうかは疑問ですが、波から中古車に変わっただけで、スピード感を備えた遊びという点はサーフィンに共通していると感じます。

 

 音楽的にもサーフィンとあまり違いを感じません。当時、東芝さんが力を入れていたジャンルのようで、ビーチ・ボーイズさんの「リトル・ホンダ」も同時期にヒットしています。

 

 この時期に登場したホットロッドは、エレキギターの演奏曲ではなくボーカルが存在する楽曲です。サーフィンでもボーカルがある「サーフィンU.S.A」(1963年)がヒットしていますので、この違いは特に気にしなくても良いかもしれません。

 

 

 

楽曲分析

 「バンドプロデューサー5」の分析では、「GTOでふっとばせ」はEメジャー(ホ長調)です。終盤に転調があり、半音上のFメジャー(ヘ長調)になります。

 

 用いられている音階は全音階的長音階です。コード進行はⅠ、Ⅳ、Ⅴばかりでシンプルですが、Ⅰ7やⅣ7の“7の音”がメロディに度々用いられているように感じます。

 

 動画ではカットされていますが、イントロより前には、車にエンジンをかけてアクセル全開で発車する効果音から曲が始まります。

 また、間奏では猛スピードで駆け抜ける改造車のエンジン音が鳴り響き、曲の終わりは停車する音が吹き込まれています。

 この効果音はホットロッドを表現する重要な演出と感じます。

 

 

曲情報

1964年 年間25位(洋楽)

 

 

レコード

 発売元:東芝音楽工業株式会社

 品番:SR-1149

 

 

 A面

  「G.T.O.でふっとばせ」

  原題:G.T.O.

  演奏時間:2分39秒

 

 

 B面

  「ホット・ロッド・ベイビー」

  原題:HOT ROD BABY 

  演奏時間:2分3秒

 

 

参考資料

 「GTOでふっとばせ」レコードジャケット

 『ミュージックマンスリー』月刊ミュジック社

 『永遠のポップス2』全音楽譜出版社

 「バンドプロデューサー5」

「007のテーマ」ジョン・バリー・セヴン楽団(昭和39年)

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流行時期(いつ流行った?)

 ジョン・バリー・セヴン楽団さんの「007のテーマ(ジェームズ・ボンドのテーマ)」は、昭和39年(1964年)にヒットしました。

 

 1964年5月に発売された『007/危機一発 サウンドトラック盤』のB面に収録されています。

 A面はマット・モンローさんの「ロシアより愛をこめて」です。

 

 『ミュージックマンスリー』の月間売上ランキングによると、「ロシアより愛をこめて」は、1964年の6月から10月にかけてヒットしています。

 

 

<「ロシアより愛をこめて」ランキング推移>

年月 順位
昭和39年05月 17位
昭和39年06月 5位
昭和39年07月 2位
昭和39年08月 4位
昭和39年09月 4位
昭和39年10月 7位
昭和39年11月 16位

『ミュージックマンスリー』、今月のベストセラーズの洋楽ポピュラーより

 

 

同時期に流行った曲(昭和39年7月~9月)

 洋楽では、アストロノウツさんの「太陽の彼方に」ボビー・ソロさんの「ほほにかかる涙」ジリオラ・チンクェッティさんの「夢みる想い」が首位となっています。

 

 海外の方が日本語で吹き込まれた作品も目立ちます。ミルバさんの「ウナセラ・ディ東京」ポールとポーラさんの「二人の星をさがそうよ」がヒットしています。

 ビートルズさんが登場した後の時期ですが、エルヴィス・プレスリーさんの人気もあるようで「ラスベガス万才」がヒットしています。

 

 邦楽では、三波春夫さんの「東京五輪音頭」橋幸夫さんの「恋をするなら」青山和子さんの「愛と死をみつめて」が首位となっています。

 他には、石原裕次郎さんの「俺はお前に弱いんだ」西田佐知子さんの「東京ブルース」がヒットしています。

 

 

 


James Bond 007 Theme Tune (original)

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 Entertainment One U.S., LP(Silva Screen Records の代理); BMI - Broadcast Music Inc., LatinAutor - SonyATV, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, PEDL, EMI Music Publishing, SOLAR Music Rights Management, LatinAutor、その他 9 件の楽曲著作権管理団体 一部を表示

 

 

 

1960年代に人気となった「007」シリーズ

  「ジェームズ・ボンドのテーマ」は、現在も続く「007」シリーズのテーマ曲となっているため、幅広い世代に知られている音楽と思われます。

 

 レコードで考えると、このテーマ曲が日本で有名になったのは1964年と推測されます。

 

 1963年5月に日本コロムビアさんから、アル・カイオラ楽団さんの「ジェイムズ・ボンドのテーマ」が発売されています。

 前年に公開された『007は殺しの番号』のサウンドトラック盤と考えられますが、ヒットはしていません。

 

 毎年、新作映画が公開されていたようで、翌1965年には「ゴールド・フィンガー」、1967年には「007は二度死ぬ」のサウンドトラック盤がヒットしています。

 (1966年の「サンダーボール作戦」は、それほどヒットしていません。)

 

 

 

シリーズ2作目に収録された「007」テーマ曲

 1964年に公開された『ロシアより愛をこめて』は、007シリーズの映画化第2弾の作品で、当時は『007/危機一発』という邦題で上映されています。

 

 この映画が人気を集めたのであれば、テーマ曲が収録されているであろう第1作のサウンドトラック盤に人気が集まっても良さそうですが、なぜかB面に収録されています。

 

 東芝音楽工業さんは、シリーズ第1弾のサウンドトラック盤を発売されていません。おそらく第2作でも用いられた「ジェームズ・ボンドのテーマ」が人気になる事を予想して、他社のレコードに人気を取られないように、あえてB面に収録したのかも知れません。

 

 両A面と捉えても良いくらいの内容で、当時人気を集めたのではないか、と推測されます。

 

 

楽曲分析

 「バンドプロデューサー5」の分析では、「ジェームズ・ボンドのテーマ」はBマイナー(ロ短調)です。

 

 この作品がヒットしていた時期、日本ではエレキギターの演奏曲が人気となっています。

 「心のときめき」や「太陽の彼方に」がヒットしていましたが、この「ジェームズ・ボンドのテーマ」も、当時エレキギターを練習していた若者のレパートリーに含まれていたのかな?と考えたりします。

 

 

 エレキギターの演奏は同じ繰り返しながら、メロディに用いる音を半音ずらすなどして不安定さを生み出し、聴き手に緊張感を与えている気がします。

 

 エレキインストが終わると、楽団の演奏が始まる二部構成になっています。

 

 曲の後半で気分を盛り上げようとする仕掛けになっていると思いますが、2分に満たない短い時間のあいだで行われています。

 一度聴くだけ印象に残る、大胆なパフォーマンスをしていると感じる作品です。

 

 

曲情報

1964年 年間1位(洋楽ポピュラー)

 

レコード

 発売元:東芝音楽工業株式会社

 品番:OR-1057

 

 007/危機一発 サウンド・トラック盤

 

 A面

  「ロシアより愛をこめて」

  英題:FROM RUSSIA WITH LOVE

  作曲:ライオネル・バート

  歌:マット・モンロー

  演奏時間:2分33秒

 

 

 B面

  「007(ジェームズ・ボンド)のテーマ」

  英題:THE JAMES BOND THEME

  作曲:モンティー・ノーマン

  演奏:ジョン・バリー・セヴン楽団

  演奏時間:1分57秒

 

 

参考資料

 「ロシアより愛をこめて」レコードジャケット

 『ミュージックマンスリー』月刊ミュジック社

 『洋楽シングルカタログ 東芝編』オールデイーズ

 『洋楽シングルカタログ コロムビア編』オールデイーズ

 『【ピアノ・ソロ】映画音楽百選』ケイ・ピー・エム

 「バンドプロデューサー5」

「シンシアのワルツ」パーシイ・フェイス管弦楽団(昭和31年)

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流行時期(いつ流行った?)

 パーシイ・フェイス管弦楽団パーシー・フェイス・オーケストラ)さんの「シンシアのワルツ」は、昭和31年(1956年)にヒットしました。

 

 『ダンスと音楽』の月間売上ランキングによると、SP盤が1956年の8月から11月にかけてヒットしています。

 EP盤は昭和31年9月に発売されていますが、昭和32年から集計が始まっているため、同時期に人気だったかどうかはわかりません。

 

 10年後の昭和42年5月に、再びランクインしています。レコードが再発売されたのでしょうか。

 

 

<「シンシアのワルツ」ランキング推移>

年月 SP盤 EP盤
昭和31年08月 7位 -
昭和31年09月 5位 -
昭和31年10月 5位 -
昭和31年11月 7位 -
昭和31年12月 11位 -
昭和32年01月 12位 6位
昭和32年02月 13位 8位
昭和32年03月 圏外 8位
昭和42年05月 - 13位

『ダンスと音楽』より

 

 

同時期に流行った曲(昭和31年9月、10月)

 スリー・サンズさんの「誇り高き男」が首位となっています。

 

 他には、ドリス・デイさんの「ケ・セラ・セラ」エルヴィス・プレスリーさんの「ハートブレイク・ホテル」などがヒットしています。

 

 

 


シンシアのワルツ(A Waltz For Cynthia)/パーシー・フェイス楽団

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 SME(TP4 Music の代理)

 

 

 

深夜のラジオ番組からヒット

 レコードジャケットの解説によると、ラジオ放送局のニッポン放送で、深夜11時40分から放送されていた『ひとみの囁き』という番組のテーマ音楽に使用されていたようです。

 聞いた事の無い番組名で、「シンシアのワルツ」がオープニング曲として流れていたのか、エンディング曲だったのかは分かりません。

 

 B面の「恋をして」もラジオ番組のテーマ音楽ですが、こちらは『L盤アワー』です。

 

 ジャケットに“『L盤アワー』テーマ音楽”と印字されていますので、『L盤アワー』の方が人気番組だったと推測されます。

 

 今でいうタイアップ曲と言えますが、なぜかマイナーな番組のテーマ音楽に人気が集まった事は興味深いです。

 

 

 昭和31年の日本では、深夜のラジオ番組から「シンシアのワルツ」が流れていたという事になります。

 

 その事実を知ったうえで改めて聴くと、当時の世の中はどのような雰囲気だったのか?と色々思い浮かべてしてしまいます。

 『ひとみの囁き』はどのような番組内容だったのか、深夜に番組を聞いていた人たちはどういった方々だったのでしょうか。

 

 

もともとは映画主題歌

 ラジオ番組がきっかけで日本で知れ渡るようになった「シンシアのワルツ」は、もともとは、短編映画"A Prince For Cynthia"の主題曲である、という説明も書かれています。

 

 映画のタイトルが邦題で記載されておらず、『ダンスと音楽』で★マーク(映画関連の曲に付けられるマーク)が付いていない事から、日本では未公開だった映画のようです。

 

 当時の洋楽は、映画を通じてヒットする作品が多かったですが、ラジオ番組をきっかけに人気となった事がこの作品の特徴です。

 

 映画やラジオ番組とメディアが何であれ、ふと流れてきた「シンシアのワルツ」の作品の良さが、多くの人たちに伝わったのだと考えられます。

 

 深夜という時間帯も、曲の雰囲気を演出する効果があったのかも知れません。にぎやか過ぎず、落ち着いたサウンドは夜の静寂に合っていると感じます。

 

 

楽団が演奏する曲

 ラジオ時代は、オーケストラが奏でる演奏曲のヒットが目立ちます。

 

 ヒットした作品に共通するのは、一度聞くだけで覚えられるくらいの分かりやすさを備えている事です。そのシンプルなメロディを楽団で演奏している事です。

 

 大人数で演奏すると、シンプルなメロディでも、様々な楽器の音色を重ねる事でハーモニーが生まれ、複雑な構成、聴きごたえのあるサウンドになると感じます。

 

 

楽曲分析

 「バンドプロデューサー5」の分析では、「シンシアのワルツ」はDマイナー(ニ短調)です。 

 

 途中から始まるオーボエのソロ演奏、奏者はミッチ・ミラーさんと書かれています。

 

 「シンシアのワルツ」の2年後に「クワイ河マーチ」がヒットする事になる方ですが、ミッチ・ミラーさんは米国コロムビアの文芸部長という肩書で紹介されています。

 

 レコード会社での文芸部長の職務が何かは全く分かりませんが、名前が記載されているという事は、当時レコード会社が売り出し中のアーティストだったのかもしれません。

 

 

 

曲情報

 発売元:コロムビア・レコード

 品番:LL-1

 

 A面

  「シンシアのワルツ」

  英題:A WALTZ FOR CYNTHIA

  作曲:グランツベルク

 

 

 B面

  「恋をして」

  英題:IN LOVE

  作曲:マスケローニ

 

  「L盤アワー」テーマ音楽

 

 

 

参考資料

 「シンシアのワルツ」レコードジャケット

 『ダンスと音楽』ダンスと音楽社

 「バンドプロデューサー5」

昭和40年(1965年)のヒット曲ランキング(洋楽)

オリコン以前のレコード売上集計

 オリコンの集計が始まる以前にも、レコードの売上ランキングが存在します。企業ではなく、雑誌の出版社によるランキングです。

 

 『ミュージック・ライフ』、『ミュージックマンスリー』、『ジュークボックス』、『ダンスと音楽』など、様々な雑誌で、ランキングが掲載されています。もしかしたら、他にもあるかも知れません。

 

 ほとんどの雑誌社が残念ながら倒産してしまったようで、この中で有名なのは、現在も企業活動されているシンコー・ミュージックさんの『ミュージック・ライフ』と思います。

 

 各雑誌のランキング集計で共通する事は下記の点です。

 ①週間ではなく、月間のランキングである事

 ②全国の主要なレコード店に問い合わせて、各店舗で1位=10点、2位=9点、という採点で最終的な合計をランキングしている事

 ③洋楽盤と邦楽盤を別々に集計している事

 ④順位は上位2、30位までになっている事

 ⑤誤表記が目立つ事

 

 統計的に有効な規模の集計かどうか?は不明ですが、当時の流行を把握できるため、貴重な資料であると感じます。

 

 

 今回は、『ミュージックマンスリー』に掲載されている洋楽ポピュラーの月間ランキングを参考に、1位=30点、2位=29点と採点した結果を年間ランキングとして掲載します。

 

 曲名や歌手名のリンクをクリックすると、当ブログの記事に移動します。

 

▼邦楽は下記になります。

 

 

昭和40年(1965年)のランキング(洋楽)

順位 曲名 歌手名 品番 発売月 登場月数
1 ダイヤモンド・ヘッド ベンチャーズ LR-1177 1965.01 10
2 キャラバン ベンチャーズ LR-1242 1965.05 8
3 真珠貝の歌 ビリー・ヴォーン楽団 JET-1485 1965.03 7
4 涙の太陽 エミー・ジャクソンとスマッシュメン LL-742-JC 1965.04 7
5 10番街の殺人 ベンチャーズ LR-1186 1965.02 6
6 夢見るシャンソン人形 フランス・ギャル FL-1173 1965.09 5
7 ロック・アンド・ロール・ミュージック ビートルズ OR-1192 1965.02 5
8 夜霧のしのび逢い クロード・チアリ OR-1292 1965.08 5
9 悲しき願い アニマルズ OR-1220 1965.04 6
10 ヘルプ ビートルズ OR-1412 1965.08 5
11 ド・レ・ミの歌 ジュリー・アンドリュースと子供たち SS-1532 1965.05 6
12 スイムでいこう! エルヴィス・プレスリー SS-1534 1965.05 5
13 クルーエル・シー ベンチャーズ LR-1300 1965.08 5
14 砂に消えた涙 ミーナ FON-1041 1965.01 4
15 涙の乗車券 ビートルズ OR-1261 1965.05 4
16 夜空のトランペット ニニ・ロッソ JET-1550 1965.08 4
17 のっぽのサリー ビートルズ OR-1155 1965.02 4
18 アイドルを探せ シルヴィ・バルタン SS-1476 1964.11 3
19 カレン ザ・サファリーズ DS-378 1965.02 4
20 太陽を探せ デル・シャノン SR-1185 1965.02 3
21 ある晴れた朝突然に サウンドトラック盤 FL-1170 1965.08 4
22 涙くんさよなら ジョニー・ティロットソン DM-1042 1965.09 3
23 ダイナマイト クリフ・リチャード OR-1215 1965.05 3
24 霧のカレリア スプートニクス DP-1449 1965.11 3
25 君に涙とほほえみを ボビー・ソロ HIT-1185 1965.03 3
26 ノー・リプライ ビートルズ OR-1189 1965.02 3
27 ほほにかかる涙 ボビー・ソロ HIT-1038 1964.04 3
28 太陽のスイム サウンドトラック盤 HIT-477 1965.04 3
29 霧の中の少女 ペギー・マーチ SS-1489 1964.12 3
30 アンジェリータ ロス・マルチェロス JET-1488 1965.02 2
31 ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー ブレンダ・リー DS-385 1965.03 3
32 若さをつかもう デイヴ・クラーク・ファイヴ OR-1318 1965.10 3
33 クライング・イン・ザ・チャペル エルヴィス・プレスリー SS-1557 1965.08 2
34 朝日のあたる家 アニマルズ OR-1146 1964.10 2
35 ラヴ・ポーション・ナンバー・ナイン ザ・サーチャーズ LL-646-Y 1964.09 2
36 明日を忘れて コニー・フランシス DM-1053 1965.10 3
37 ゴールドフィンガー ジョン・バリー楽団 LL-709-UA 1965.02 3
38 チッキン・オブ・ザ・シー ゴー・ゴーズ SS-1528 1965.05 3
39 ディジー・ミス・リジー ビートルズ OR-1418 1965.09 3
40 パラダイス・ア・ゴー・ゴー ベンチャーズ LR-1432 1965.11 2
41 アイ・フィール・ファイン ビートルズ OR-1179 1965.01 2
42 青い渚をぶっとばせ ベンチャーズ LR-1199 1965.06 2
43 哀愁のカレリヤ ザ・フィーネーズ FL-1196 1965.11 2
44 オン・ザ・ビーチ クリフ・リチャード OR-1281 1965.06 2
45 ブーベの恋人 サウンドトラック盤 FON-1038 1964.10 2
46 夢のマリナー号 ベンチャーズ LR-1243 1965.05 2
47 恋のダウンタウン ペトゥラ・クラーク US-105 1965.04 2
48 サティスファクション ザ・ローリング・ストーンズ HIT-511 1965.08 2
49 ジングル・ベル ベンチャーズ LR-1440 1965.11 2
50 チェッチェッチェッ アストロノウツ SS-1524 1965.03 2
51 恋のダイヤモンド・リング ゲーリー・ルイスとプレイボーイズ LR-1223 1965.03 2
52 ミセス・ブラウンのお嬢さん ハーマンズ・ハーミッツ OR-1272 1965.06 2
53 ある晴れた朝突然に ミッシェル・マーニュ楽団 OR-1282 1965.06 2
54 夢見るシャンソン人形(日本語) フランス・ギャル FL-1200 1965.09 2
55 イエスタディ ビートルズ OR-1437 1965.11 2
56 ナポリは恋人 ジリオラ・チンクェッティ HIT-1161 1965.01 2
57 ゴールドフィンガー シャーリーバッシー OR-1188 1965.04 2
58 想い出のタンゴ ブレンダ・リー DS-361 1964.10 2
59 夜霧のしのび逢い グレーム・バートレット FL-1177 1965.09 2
60 ヘンリー8世君 ハーマンズ・ハーミッツ OR-1316 1965.08 2
61 ミスター・ロンリー ボビー・ヴィントン LL-701-E 1965.01 2
62 やさしくしてね パティ・デューク LL-803-UA 1965.09 2
63 若草の恋 カトリーヌ・スパーク HIT-1176 1965.02 2
64 あこがれはいつも心に ジリオラ・チンクェッティ HIT-1187 1965.03 2
65 いかすぜこの恋 エルヴィス・プレスリー SS-1567 1965.07 2
66 誰かが誰かを恋してる ディーン・マーティン JET-1439 1964.10 1
67 恋のアドバイス ビートルズ OR-1426 1965.10 1
68 一人ぼっちの世界 ザ・ローリング・ストーンズ HIT-568 1965.11 1
69 踊り明かそう(マイ・フェア・レディ) サウンドトラック盤 LL-652-C 1964.09 1
70 マッチ・ボックス ビートルズ OR-1156 1964.11 1
71 そよ風にのって マージョリー・ノエル HIT-1250 1965.09 1
72 ホワイト・クリスマス パット・ブーン DOT-1031(JET-1294) 1963.11 1
73 シーズ・ノット・ゼア ザ・ゾンビーズ HIT-422 1964.12 1
74 誘惑されて棄てられて サウンドトラック盤 DP-1390 1964.10 1
75 可愛いいマリア ペギー・マーチ SS-1506 1965.03 1
76 わたしを愛して シルヴィ・バルタン SS-1507 1965.03 1
77 踊ろよ、ベイビー ビーチ・ボーイズ CR-1251 1965.04 1
78 瞳に太陽 ボビー・ソロ HIT-1226 1965.07 1
79 夢見る想い ジリオラ・チンクェッティ HIT-1040 1964.04 1
80 ジョニーはどこに シルヴィ・バルタン SS-1544 1965.06 1
81 スウィンギン・クリーパー ベンチャーズ LR-1310 1965.09 1
82 ホワイト・クリスマス ビング・クロスビー DS-70 1957.10 1
83 恋する二人 ビートルズ OR-1139 1964.09 1
84 リトル・ホンダ ビーチ・ボーイズ CR-1153 1964.10 1
85 ゴールドフィンガー ザ・ゴールド・フィンガーズ FL-1150 1965.04 1
86 イパネマの娘 アストラッド・ジルベルト DM-1031 1965.06 1
87 かわいい小鳥 ザ・ナッシュヴィル・ティーンズ HIT-500 1965.07 1
88 星空の彼方に ザ・シャンティズ JET-1574 1965.11 1
89 急がば回れ ベンチャーズ LR-1043 1964.03 1
90 黒いブーツに黒バイク ザ・ホンデルズ M-1096 1965.03 1
91 アイ・ゴー・トゥー・ピーセス ピーターとゴードン OR-1217 1965.04 1
92 さすらいのジョニー ジョニー・ハリディ FL-1164 1965.07 1
93 夕陽の渚 ザ・シャンティズ JET-1530 1965.06 1

 

1960年代ヒット曲ランキング・一覧

1960年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー (調査中)
1961年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1962年 邦楽レコード 洋楽ポピュラー ランキング
1963年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1964年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング 
1965年 邦楽 洋楽ポピュラー ランキング
1966年 邦楽 洋・邦楽ポピュラー (調査中)
1967年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー ランキング
1968年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧
1969年 歌謡曲 洋・邦楽ポピュラー 一覧

 

 

参考資料

 『ミュージックマンスリー』月刊ミュジック社

 『洋楽シングルカタログ コロンビア編』

 『洋楽シングルカタログ キング編』

 『洋楽シングルカタログ 東芝編』

 『洋楽シングルカタログ ビクター・ワールドグループ編』

 『洋楽シングルカタログ RCA編』

 『洋楽シングルカタログ ビクター・フィリップス編』

 『洋楽シングルカタログ 日本グラモフォン編』

 『洋楽シングルカタログ テイチク編』

昭和39年(1964年)のヒット曲ランキング(洋楽)

オリコン以前のレコード売上集計

 オリコンの集計が始まる以前にも、レコードの売上ランキングが存在します。企業ではなく、雑誌の出版社によるランキングです。

 

 『ミュージック・ライフ』、『ミュージックマンスリー』、『ジュークボックス』、『ダンスと音楽』など、様々な雑誌で、ランキングが掲載されています。もしかしたら、他にもあるかも知れません。

 

 ほとんどの雑誌社が残念ながら倒産してしまったようで、この中で有名なのは、現在も企業活動されているシンコー・ミュージックさんの『ミュージック・ライフ』と思います。

 

 各雑誌のランキング集計で共通する事は下記の点です。

 ①週間ではなく、月間のランキングである事

 ②全国の主要なレコード店に問い合わせて、各店舗で1位=10点、2位=9点、という採点で最終的な合計をランキングしている事

 ③洋楽盤と歌謡曲盤を別々に集計している事

 ④順位は上位2、30位までになっている事

 ⑤誤表記が目立つ事

 

 統計的に有効な規模の集計かどうか?は不明ですが、当時の流行を把握できるため、貴重な資料であると感じます。

 

 

 今回は、『ミュージックマンスリー』に掲載されている洋楽ポピュラーの月間ランキングを参考に、1位=30点、2位=29点と採点した結果を年間ランキングとして掲載します。

 同じ点数になった場合は順不同でランキングしています。

 

 曲名や歌手名のリンクをクリックすると、当ブログの記事に移動します。

 

▼歌謡曲部門は下記になります。

 

 

昭和39年(1964年)のランキング(洋楽ポピュラー)

順位 曲名 歌手名 品番 登場月数
1 ロシアより愛をこめて/007のテーマ マット・モンロー/ジョン・バリー・セヴン楽団 OR-1057 7
2 夢見る想い ジリオラ・チンクェッティ HIT-1040 6
3 太陽の彼方に アストロノウツ SS-1428 6
4 ラ・ノヴィア トニー・ダララ HIT(S)-53 6
5 花はどこへいった キングストン・トリオ CR-1051 6
6 ほほにかかる涙 ボビー・ソロ HIT-1038 6
7 恋はスバヤク ガス・バッカス DP-1329 5
8 ラスベガス万才 エルヴィス・プレスリー SS-1427 6
9 心のときめき ウイリーと彼のジャイアント US-57 8
10 プリーズ・プリーズ・ミー ビートルズ OR-1024 5
11 抱きしめたい ビートルズ OR-1041 5
12 ワシントン広場の夜はふけて ヴィレッジ・ストンパーズ LL-6010 4
13 ブーベの恋人 サウンドトラック盤 FON-1038 4
14 ポエトリー ジョニー・ティロットソン HIT-1030 5
15 恋のパーム・スプリングス トロイ・ドナヒュー 7B-32 4
16 恋する二人 ビートルズ OR-1139 4
17 ビートルズがやって来る ビートルズ OR-1119 4
18 マイ・ボニー ビートルズ DP-1351 5
19 ドミニク スール・スーリール FL-1111 4
20 プリーズ・ミスター・ポストマン ビートルズ OR-1102 4
21 ウナセラディ東京 ミルバ HIT-1076 4
22 二人の星をさがそうよ ポールとポーラ FL-1130 4
23 女と男のいる舗道 ロジェ・フランス楽団 HIT-244 4
24 朝日のあたる家 アニマルズ OR-1146 3
25 GTOでふっとばせ ロニーとデイトナス SR-1149 3
26 サスピション テリー・スタッフォード HIT-360 3
27 ぼくのマシュマロちゃん ジョニー・シンバル KR-1017 3
28 若さを歌おう ベルト・ケンプフェルト楽団 DP-1368 4
29 ネイビーブルー ダイアン・リネイ JET-1373 3
30 我が心のサンフランシスコ フランク・シナトラ JET-1165 3
31 スエーデンの城 サウンドトラック盤 HIT-1097 3
32 想い出のサンフランシスコ ブレンダ・リー DS-292 3
33 アイドルを探せ シルヴィ・バルタン SS-1476 2
34 愛しのラナ ザ・ヴェルベッツ HIT-200 2
35 誰かがだれかを愛してる ディーン・マーティン JET-1439 3
36 ビコーズ デイヴ・クラーク・ファィヴ OR-1140 3
37 アカプルコの海 エルヴィス・プレスリー SS-1413 3
38 マッチ・ボックス ビートルズ OR-1156 2
39 ツイスト・アンド・シャウト ビートルズ OR-1078 2
40 レッツ・メイク・ア・メモリー クリフ・リチャード OR-1011 2
41 急がば回れ ベンチャーズ LR-1043 3
42 暗い港のブルース モダン・プレイボーイズ DP-1303 3
43 ジャワの夜は更けて アル・ハート楽団 SS-1423 3
44 北京の55日 ブラザーズ・フォア LL-473 2
45 あたしのベビー ザ・ロネッツ HIT-233 2
46 マイ・フェア・レディ サウンドトラック盤 LL-652-C 2
47 プリンセス・プリンセス ジョニー・ティロットソン HIT-229 2
48 シー・ラブズ・ユー ビートルズ OR-1058 2
49 リトル・ホンダ ビーチ・ボーイズ CR-1153 2
50 夢のお月さま ヴェルヴェッツ HIT-289 2
51 マイ・ボーイ・ロリポップ ミリー・スモール FL-1133 2
52 アンド・アイ・ラブ・ハー ビートルズ OR-1145 2
53 花はどこへいったの レノン・シスターズ JET-1372 3
54 すてきなメモリー ジョニー・ソマーズ 7B-31 2
55 誘惑されて棄てられて サウンドトラック盤 DP-1390 2
56 カム・バック・トゥー・ミー ロイ・オービソン HIT-270 2
57 自由の賛歌 ケネディ大統領とコーラス JET-1319 2
58 ミスター・ベースマン ジョニー・シンバル KP-70 1
59 パイプライン ベンチャーズ LR-1080 2
60 悲しきラグ・ドール ザ・フォー・シーズンス FL-1134 2
61 淋しいだけじゃない クリフ・リチャード OR-1063 2
62 いとこにキッス エルヴィス・プレスリー SS-1454 2
63 バイ・バイ・バーディー アン・マーグレット SS-1352 1
64 悲しき悪魔 エルヴィス・プレスリー SS-1361 1
65 サーフ・パーティー アストロノウツ SS-1444 1
66 霧の中の少女 ペギー・マーチ SS-1489 1
67 想い出のサンフランシスコ ジュリー・ロンドン LIB-52 1
68 アンジェリータ ロス・マルチェロス JET-1488 1
69 女王蜂 サウンドトラック盤 HIT-84 1
70 おお、プリティウーマン ロイ・オービソン HIT-400 1
71 ボサ・ノヴァ・ベビー エルヴィス・プレスリー SS-1387 1
72 ホット・ロッド・パーティー アストロノウツ SS-1467 1
73 ハロー・ドリー アームストロング KR-1060 1
74 愛なき世界 ピーターとゴ-ドン OR-1111 1
75 ワシントン広場の夜は更けて スパイク・ジョーンズ楽団 LR-1012 1
76 ヒッピー・ヒッピー・シェイク スウィンギング・ブルー・ジンズ OR-1090 1
77 ハートでキッス コニー・フランシス LL-612-M 1
78 ラヴィング・ユー・ベイビー エルヴィス・プレスリー SS-1497 1
79 太陽は傷だらけ ロベール・モノー楽団 HIT-212 1
80 ダンケ・シェーン コニー・フランシス LL-5033 1
81 サミー南へ行く サウンドトラック盤 HIT-351 1
82 ユー・リアリー・ゴット・ミー ザ・キンクス LL-678-Y 1
83 大脱走マーチ サウンドトラック盤 LL-453 1
84 キャント・バイ・ミー・ラブ ビートルズ OR-1076 1
85 キス・ミー・クイック エルヴィス・プレスリー SS-1438 1
86 七つの水仙 ブラザース・フォア LL-616-C 1
87 セーラー・ボーイ シェリー・シスターズ LL-641-E 1
88 砂に消えた涙 ミーナ FON-1041 1
89 サーフィンUSA ビーチ・ボーイズ 7P-285 1
90 太陽の彼方に ザ・サファリーズ DS-345 1
91 ホワッド・アイ・セイ レイ・チャールズ JET-1380 1
92 500マイルもはなれて キングストン・トリオ CR-1137 1

 

1960年代ヒット曲ランキング・一覧

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参考資料

 『ミュージックマンスリー』月刊ミュジック社