戦争の非常時に支持されたB面ヒット曲 灰田勝彦さんの「燦めく星座(きらめくせいざ)」は昭和15年(1940年)1月1日に発売されました。 A面が「青春グラウンド」、B面が「燦めく星座」です。 同年に公開された正月興行の映画『秀子の応援団長』の…
戦前のレコード売上枚数とは 以前に戦前のレコード売上枚数に関する記事を掲載しました。今回はその続報です。 www.hitchartjapan.work 国会図書館デジタルコレクションで上記の記事に関連する書籍を見かけました。 『流行歌と世相 : 事変下に於ける歌謡の使…
「おやまかちゃんりん」って何? 明治時代の流行歌には【歌詞だけが残り、どういうメロディで歌われていたのか分からない作品】がたくさんあります。 明治10年、11年頃に流行した「おやまかちゃんりん」もその1曲です。 ♪おやまかちゃんりん 蕎麦屋の風…
"世の中陽気に行きましょう" 明治5年も前年に行われた断髪令や廃藩置県につづいて、世の中の変化を目の当たりにする時代だったと思われます。 この年に横浜-品川間で鉄道開通、新紙幣の発行、太陰暦の廃止が行われました。 「明治6年から太陽暦に合わせま…
「大津絵節」は歌詞が長め 江戸時代に誕生した「大津絵節」は詞によってメロディが違うみたいです。 七七七五調の「都々逸」も歌い方は人それぞれみたいなので、どちらも曲名ではなく【ひとつの音楽ジャンル】と解釈しています。 どちらにもたくさんの替歌が…
記憶に残りやすい単純なメロディ "権兵衛が種まきゃカラスがほじくる"というフレーズは割と有名と思いますが、世間に広めたきっかけであろう「ズンベラ節」は流行時期が明確ではありません。 おそらく【特定の時期に大流行しなかった事】が理由に考えられま…
「いつ流行った?」は誰も分からない 明治時代の流行歌は時期を特定するのは難しいようで書籍によって異なります。 全国的に流行しても各地域に伝わる時間差が生じますが、【資料が少ない事】が最大の原因です。 瓦版や歌本(唄本)は雑誌のような消耗品で大…
「こちゃえ節」から「お江戸日本橋」へ 「お江戸日本橋」は明治4、5年から流行し初めました。最初は「こちゃえ節」が流行していたのが、いつしか「東海道こちゃえ節」というタイトルで人気となり歌詞も現在の形に変化したようです。 現代でも有名な端唄で…
流行歌になった民謡 「よさこい節」は有名な高知県民謡です。すでに明治時代には民謡の枠を超えて全国的に知れ渡っていたようです。 「よさこい節」が最初に全国的な流行をしたのは安政の戊午(1858年)夏のようです。 『近世文芸叢書 第11』(明治45…
明治初期は江戸流行り唄のリバイバルブーム 明治元年10月、明治天皇が京都から東京にお移りになられて、東京では祝典が行われました。 このお祝いムードから江戸時代に流行した陽気な歌が支持され始めたようです。 「ぎっちょんちょん」も同じ流れで人気を…
戊辰戦争の年(1868年)に大流行 音源や写真といった記録メディアが存在しない時代にも関わらず「宮さん宮さん」は製作された時期、流行した時期が明確に語り継がれています。 ♪宮さん宮さん お馬の前に ヒラヒラするのは 何じゃいな トコトンヤレ トン…
人口約136.5万人の国でバズってる曲 北欧のエストニアは人口が少ないためYouTubeの再生回数も少なめです。 日本では2億回再生が昔でいうミリオンセラーのような基準になっていると感じますが「人口の2倍以上の再生回数」と解釈すると、エストニアで300…
人気歌手のFtで新しい音楽表現が生まれる 東アフリカのタンザニアは2018/5/3から「YouTube music charts」が公開されています。 視聴回数順に並べ替えるとDiamond Platnumzさんの作品が多い印象です。 2020年から人気を集め始めたZuchuさんの作品も多い…
せつなさを感じるリフレイン 中東の国トルコは2018/5/3から「YouTube music charts」が公開されています。 日本やインドネシアと同じく、国名の言語が母国語のためバイラルヒット(国境を越えてヒットする曲)が生まれにくい代わりにヒット曲から独自の文化…
ドラマ仕立てのミュージックビデオ インドネシアはなかなか日本にリアルな情報が伝わらない国です。 東南アジアで唯一「YouTube music charts」で再生回数ランキングが公開されている国で、「どのような作品がヒットしているのだろう?」と動画視聴すると色…