ヒット曲けんきゅうしつ

なぜヒットする?は証明できないと思います。誤字はちょっとずつ修正します。

「赤と青のブルース」マリー・ラフォレとアンドレ・オデール楽団(昭和36年)

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流行時期(いつ流行った?)

 マリー・ラフォレさんの「赤と青のブルース」は、昭和36年(1961年)の5月から7月にかけてヒットしています。

 

<『ミュージック・マンスリー』月間ランキングの推移>

年月 順位
昭和36年05月 10位
昭和36年06月 8位
昭和36年07月 14位

 

 最高順位は低めなので、ヒットの規模はそれほど大きくなかったようです。

 

 


Saint-tropez blues

注)Marie Laforêt 公式アーティストチャンネルの動画

 

 

映画で歌われた作品

 当時公開されていたフランス映画『赤と青のブルース』の劇中で歌われています。

 

 マリー・ラフォレさんの歌声、「サントロペ」というフレーズが印象に残る作品です。

 

 映画を鑑賞した後、「あの『サントロペ~』というフレーズが印象に残った」からレコードを購入された方が多かったのではないか?と思います。

 

 映画は5月7日公開、レコードも5月に発売されています。 

 

 

役者が歌った作品

 レコードの歌詞カードには、短い解説が書かれています。

 

 「太陽がいっぱい」のマリー・ラフォレが主演する新しいフランス映画のサウンド・トラックからラフォレが唄う2曲をお届けしましょう。素人臭い唄い振りがかえって一つの魅力になっているようです。

 

 素人臭い唄い振り…(^^;A。申し訳ありませんが、的確な要約です。

 

 歌声は美しさを感じるくらい透き通っており、可憐な印象しか残りませんが、歌唱力に危なっかしい部分を感じます…。

 

 冒頭の高く伸びる歌唱から聴いていてドキドキします。どうも声が震えているように感じますね。

 

 役者が本業の方のようです。日本でも、1980年代に活躍された薬師丸ひろ子さんや原田知世さんが歌う作品がヒットしています。

 

 失礼ながら人気を集める共通の要素があるように感じますm(_ _)m。

 

 

歌は気持ちで歌うもの

 歌唱には、様々なテクニックが存在すると思います。

 

 しかし、実際にヒットする作品は、全て聴きごたえのある歌唱力を感じるか?というと、そうではありません。

 

 失礼ながら、不完全な歌唱であってもヒットする作品は昔から存在します。

 

 1960年代では、6歳の男の子が歌った「黒ネコのタンゴ」(1969)がものすごくヒットした記録が残っています。

 

 

 …プロ歌手以上に、多くの人たちを惹きつける歌唱には何があるのでしょうか?これもかなり興味深い、けんきゅうテーマです☆

 

 

 データを用いて説明する事は出来ませんが、聴いていて"一生懸命歌っているなぁ~"と感じる事は共通していると思います。

 

 おそらく譜面通りに歌おうと頑張る気持ちがあるから、聴き手に「こう歌おうとしているんだ!頑張って!」と、その気持ちが伝わっているのだと思います。

 

 

曲情報

1961年 年間 41位(洋楽)

 

 

レコード

 発売元:日本ビクター株式会社

     フォンタナ・レコード

 品番:FON-1002

 A面

  「赤と青のブルース」

  原題:Saint - Tropez Blues

  演奏時間:2分19秒

 

 B面

  「風まかせ」

  原題:Tumbleweed

  演奏時間:1分44秒

 

参考資料

 「赤と青のブルース」レコードジャケット

 『ミュージック・マンスリー』月刊ミュジック社

 「映画.com(赤と青のブルース)」