人口約136.5万人の国でバズってる曲
北欧のエストニアは人口が少ないためYouTubeの再生回数も少なめです。
日本では2億回再生が昔でいうミリオンセラーのような基準になっていると感じますが「人口の2倍以上の再生回数」と解釈すると、エストニアで300万回以上再生された曲は国民的ヒット曲といえます。
2024年、かなり早いペースで再生回数が上がっていると思われる「(nendest) narkootikumidest ei tea me (küll) midagi」(2023年12月公開)が気になります。
「なぜだろう?」と調べたらユーロビジョン・ソング・コンテスト2024のエストニア代表の参加曲でした。
注)5 MIINUST 公式アーティストチャンネルの動画
YouTube music chartsでは2023年12月中旬から4月現在まで首位を獲得し続けています。
人気歌手の5 MIINUSTさんがPuuluupさんとコラボした作品、間奏のPuuluupさんが奏でる伝統楽器のタルハルパの響きがとても耳に残ります(こんな楽器があるんですね、知りませんでした)。
エストニア語の響き
「Dance Monkey」(2019年)や「bad guy」(2019年)等、様々な国でヒットする英語圏のバイラルヒットも多いと感じますが、エストニア語のヒット曲がほとんどです。
日本語ほど母音が明確ではありませんが、英語に比べて聞き取りやすそうな発音を感じます。
SHANONさんの「Paar tundi veel」(2021年公開)も日本語カバーできそうな印象を受けます。
注)SHANON (Official)の動画
リバイバルブームが起きている?
流行りの音楽表現はラップと感じますが、80年代の洋楽を思わせるヒット曲も印象に残ります。
リバイバルブームを連想しています。リズム重視ではなく柔らかさを感じる電子楽器でメロディ重視のサウンド。
特にHuntさんは過去のヒット曲をサンプリング?する音楽表現で印象に残ります。
「Nostalgia」(2022年公開)ではModern Talkingさんの「You're my heart, You're my soul」(1984年)を採用されています。
注)Huntの動画
コロナ禍を題材にしたヒット曲も
新型コロナウイルスによるロックダウンを題材にしたヒット曲も存在します。
人気歌手nubluさんが「Croissantid」(2020年4月公開)を発表されています。
ミュージックビデオも当時の世の中の雰囲気を反映していると感じます。
注)nublu & kawasaki 公式アーティストチャンネルの動画
今後調べていくうちに、当時パンデミックの世相を反映した作品が支持されていた国が見つかるかも知れませんが、人口の少ないエストニアは個性的な作品が生まれやすい国と感じました。