人気歌手のFtで新しい音楽表現が生まれる
東アフリカのタンザニアは2018/5/3から「YouTube music charts」が公開されています。
視聴回数順に並べ替えるとDiamond Platnumzさんの作品が多い印象です。
2020年から人気を集め始めたZuchuさんの作品も多いですが、作品には誰かとコラボするFt表記が目立ちます。
特に再生回数の多いDiamond Platnumzさんの「Yope Remix」(2019年公開)は、隣国のコンゴ民主共和国のInnoss'Bさんの作品とコラボされています。
注)Diamond Platnumz 公式アーティストチャンネルの動画
(タンザニアのミュージックビデオには、曲の始まりや終わりに「ワーサービー」と聞こえてくる事がありますが、タンザニアのレコードレーベル「Wasafi」のようです)
曲のタイトルはリズムの掛け声?
タンザニアはスワヒリ語ですが、残念ながらYouTubeの自動翻訳では日本語訳が表示されません。
上記動画の「Yope Remix」のように作品のタイトルが曲中で連呼される事が多いように感じます。
「Jeje」(2020年公開)や「Cheche」(2020年公開)、「Tetema」(2019年公開)など、気になってタイトルをGoogle翻訳してもカナ表記されるだけでした。
タイトルは曲のリズムを刻むフレーズで、その役割が重視されているのだろうと思います。
ダンスのための音楽と感じます。
下記動画の「Waah!」(2020年公開)も聴いた時は驚きました。日本では絶対に生まれない音楽と思います。
注)Diamond Platnumz 公式アーティストチャンネルの動画
日本のヒット曲で「特に意味のない掛け声がタイトルになった作品」はあまり記憶がありません。(・・・「ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー」(2010年)くらい思い浮かびません)
せつない曲でも暗さや重さは感じない
ダンスのためのリズムが重視されている印象ですが、せつない歌謡曲のような作品もヒットしています。
下記動画の「Mtasubiri」(2022年公開)を聴いた時に昭和歌謡のような作品と感じました。
注)Diamond Platnumz 公式アーティストチャンネルの動画
どういった心理が歌われているのかが分からないことが残念です。
曲調がマイナーなので「悲しい感じか?好きすぎて胸が苦しくなる感じ?」と想像していますが、昭和歌謡と違って湿っぽくない印象です。
タンザニアのヒット曲を聴いていると、ポジティブな国民性かも知れないと感じます。
基本が明るいから悲しい歌でも明るさや軽さを感じます。
ゴスペルも音楽に根付いている?
視聴回数順に作品を聴いていると、2016年に公開されたZabron Singersさんの
「MKONO WA BWANA」が2019年に最高順位を記録している事を知りました。
「数年かかってヒットした」と思われますが、これまで挙げてきた音楽とは違ってコーラスグループの作品です。
平和な雰囲気でゴスペルの要素を感じます。
注)Zabron Singers 公式アーティストチャンネルの動画
この作品も何を歌っているのか分かれば・・・。言葉の壁は高いです。