流行時期(いつ流行った?)
Bellini(ベリーニ)さんの「Samba De Janeiro(サンバ・デ・ジャネイロ)」は、1997年にフランスでヒットしました。
SNEPのランキングでは8月から10月中旬にかけてヒットしています。
日本でヒットした記録は残っていませんが、この曲を知っている方は多いと思います。
注)ライセンス Kontor New Media Music, UMG(Soundness Records の代理); UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, SOCAN RR, ARESA, LatinAutor, CMRRA, LatinAutor - UMPG, Securights Inc., Forward Music Publishing Co., Ltd., A Train Entertainment, Abramus Digital, LatinAutorPerf, UMPG Publishing, ASCAP, BMI - Broadcast Music Inc., Polaris Hub AB、その他 21 件の楽曲著作権管理団体
何がきっかけで日本で知られることになったかは分かりません。
ネットが無い時代ですので、当時の人気テレビ番組のSEなどで用いられていたのでしょうか。
気分を高揚させるサウンド
「Samba De Janeiro」は聴き手の意思は関係なく、曲の世界に引き込む力がかなり強い作品と思います。
1度聞いただけで夢中になってしまうタイプの作品です。
何も考えずに無条件に聴き手の気分を盛り上げる音楽表現は、日本のヒット曲では稀です。
サンバという音楽表現の個性かも知れません。
(・・・今の日本でサンバと言えば「マツケンサンバⅡ」(2004年)かも知れませんが、「マツケンサンバⅡ」は音楽的にサンバではなさそうです。
ただ「視聴する方々を楽しませたい!」という心意気はサンバに通じる部分があると思います。)
日本で受け入れられたブラジルの音楽
サンバと言えばリオのカーニバルです。
カーニバルも日本ではなじみが薄い言葉ですが、"収穫を祝う感謝の気持ち"で開催される異文化のカーニバル(春の到来を祝う謝肉祭)は、日本でいう秋祭り(収穫祭)の心情に通じると思います。
祭りと言えば夏休みの花火大会や祇園祭などを連想してしまいますが、「Samba De Janeiro」は秋に全国各地で開催される収穫を祝う"お祝い"の祭り囃子のイメージです。
(祇園祭、天神祭は"鎮魂"が目的で催されているようです。)
自然な流行り方?
「どこかで耳にしたことがある」という記憶を多くの人たちが抱いている曲は"流行歌"と思います。
こういった作品は「何をきっかけに広まったか?」が不明瞭で、売上や再生回数のような数値だけでは流行をつかみきれません。
情報源の脱テレビ化が進みインターネットやストリーミングが主流となった令和は、「Samba De Janeiro」のような【謎なきっかけで浸透する洋楽】が登場するかも知れないと期待しています。