ヒット曲けんきゅうしつ

なぜヒットする?は証明できないと思います。現在は明治~1950年代をけんきゅうちゅう。

「君はTOO SHY」カジャグーグー(昭和58年)

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流行時期(いつ流行った?)

 カジャグーグー(Kajagoogoo)さんの「君はTOO SHY」は、昭和58年(1983年)にヒットしました。

 

 オリコンのシングル盤チャートでは、最高順位は20位以下ですが、LP盤で人気を集めています。

 

 シングル盤は1983年7月初めに最高順位を記録していますので、夏にヒットしたと思われます。

 

 


Kajagoogoo - Too Shy (Official Music Video)

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 WMG(PLG UK Catalog の代理); LatinAutorPerf, ASCAP, SOLAR Music Rights Management, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, LatinAutor - Warner Chappell, Sony ATV Publishing, LatinAutor - SonyATV、その他 11 件の楽曲著作権管理団体

 

 

 邦題が「君は〇〇」となっていますが、カルチャー・クラブさんの「君は完璧さ」(1983)が先駆けて人気を集めていたため、便乗されたように感じます。

 

 ボーカルは、2年後に「ネバーエンディングストーリーのテーマ」がヒットするリマールさんです。

 

 カジャグーグーさんのデビュー曲ですが、解説ではインパクトのあるグループ名について全く触れられていません…(^^;A。

 

 ”Kajaな気分は今GooGoo”という遊び半分のキャッチコピーが印字されています…(>_<)。

 

 

聴き手を焦らせる構成

 「君はTOO SHY」は、あまり聴いた事が無いサウンドです。そのため、一度聴いたら耳に残ってしまうくらいの個性を持っています。

 

 ただ、"すぐに夢中になれる曲か?"と言うと、そうではない印象です。何度か聴いているうちに、曲に対する共感が生まれ、ハマってしまうタイプの作品と感じます。

 

 すぐにハマれない理由は、"聴きたいところをなかなか聴かせてくれないから"と感じます。

 

 この曲の主題は、タイトルの「TOO SHY」のフレーズが登場する部分です。でも、そこまでたどり着くのが長く感じます。

 

 冒頭のベースラインのイントロも長いですし、サビが始まる直前にもG♭~D♭~とG♭~D♭~と、もったいぶった前置きが2回繰り返されます。

 

 後半は「TOO SHY」を繰り返してうたってくれますが、♪トゥルトゥットゥッ…と歌って、時間稼ぎをされています。

 

 この焦らし具合は絶妙と感じます。長ければ「もういいよ!じゃあね!」と思うところですが、聴き手にちょうど良いくらいの"じれったさ"を与えていると感じます(^^)/♪

 

 

曲の世界に入りやすい?

 「君はTOO SHY」は、ヒット曲では稀なタイプと感じます。こういうタイプの作品の不思議なのは、サビ以外の部分も聴いているうちに味が出てくるところです。

 

 前奏も聴いていると気持ちの良いベースラインですし、サビの直前の「ヘイ、ガール!」の前置き部分もカッコイイ!と感じます。

 

 知らないうちに、自分が曲の魅力に引き込まれている事が分かります。

 

 

 カジャグーグーさんはイギリスの音楽グループで、「君はTOO SHY」はアメリカよりもヨーロッパで人気が集まったようです。

 

 ヒットチャートは見つけることが出来ませんが、フランスでもヒットしています(InfoDisc)。

 

 

曲情報

 発売元:東芝EMI株式会社

 品番:EMS-17365

 

 Kajaな気分は今GooGoo、ハートはピッタシKajaGooGoo!

 

 話題騒然!'80年代に現われた、大型スーパー・アイドル"鮮烈ロンドン・キッズ"カジャグーグー、デビュー!!

 

 A面

  「君はTOO SHY」

  原題:TOO SHY

 

 

 B面

  「君はTOO SHY<インストゥルメンタル>」

  原題:TOO SHY(Instrumental)

 

 

参考資料

 「君はTOO SHY」レコードジャケット

 『オリコンチャート・ブック アーティスト編全シングル作品』オリコン

 「InfoDisc(http://www.infodisc.fr/)」Webサイト