ヒット曲けんきゅうしつ

なぜヒットする?は証明できないと思います。誤字はちょっとずつ修正します。

「Gabriel」Najoua Belyzel(2006年)

いつ流行った?

 TOP50(フランスのオリコン的ヒットチャート)のランキングによると、Najoua Belyzelさんの「Gabriel」は2006年の2月初めから5月末にかけてヒットしています。

 

 


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注)Scorpio Music 確認済みの動画

 

 

日本人がイメージする今風"フレンチポップス"

 フレンチポップスと聞いて連想するのは、シルヴィ・バルタンさん、フランス・ギャルさんのような“若い女性が歌う曲”です。

 

 男性歌手ではミッシェル・ポルナレフさんがおられますが、なぜかフランス語の曲は、男性よりも女性の作品が多く受け入れられている印象があります。

 

 "2006年のフレンチポップス"という説明を受けてから「Gabriel」を聴くと、イメージ通りの作品と感じられると思います。

 

 ワールドミュージックヒップホップハウス等、新しい流行がヒットチャートを飾った2000年代中頃にあまり姿を現さなかったフレンチポップスが登場した事にカッコよさを感じます。

 

 

聴き手が様々に解釈出来る歌詩

 機械翻訳で色々調べていると、この作品はサビのフレーズの解釈の仕方が話題になっていたようです。


 そういえば、「夢見るシャンソン人形」(1965年)を歌っていたフランス・ギャルさんが、歌詞の意味に後々気付いて歌うのを控えるようになった、というような記事を見た事があります。

 

 弘田三枝子さんの歌うカバーポップス盤では感じませんでしたが、原詩ではもっと表現が皮肉めいたものだったのでしょうか。

 

 外国の歌詞の作り方が気になりますが、歌詞が話題になるという現象は、どこの国でも同じで、製作者の意図を読み取ろうとする心理は共通しているのだと感じます。

 

 

何年経っても記憶に残るサウンド

 「Gabriel」は良い曲だと感じますが、どういった点が良いと感じるか?を説明できません。

 

 イントロが始まった時点で神曲の予感、歌唱が始まってからもボーカルやメロディには聴き飽きない魅力を感じます。


 バラードのように聴き入るタイプでもなければ、夏のチューンのように盛り上がる曲でもない。でも、印象に残る魅力を備えている作品です。

 

 音楽配信が主流になってから、平成時代に見失われた息の長いヒット曲=流行歌が登場し始めていますが、「Gabriel」は流行歌的に支持をされた作品と感じます。

 

 ヒット曲を調べていると感じますが、"ひとつの時代でしか評価されない音楽"と"時代を超えて支持される音楽"があります。

 

 「Gabriel」は今聴いても色あせない魅力・個性を備えたサウンドを感じます。

 

 当時の流行を象徴するほど多くの人に知られる存在だったのかどうかは分かりませんが、"この時代を生きた人たちの耳に残り続ける作品になっている事は間違いないと感じます。

 

 

参考資料

 「Gabriel」CDジャケット

 TOP50(http://www.chartsinfrance.net/