ヒット曲けんきゅうしつ

なぜヒットする?は証明できないと思います。誤字はちょっとずつ修正します。

「ultra soul」B'z(平成13年)

流行時期(いつ流行った?)

 B'zさんの「ultra soul」は、平成13年(2001年)にヒットしました。

 

 オリコンランキングによると3月中旬に発売されたシングルCDは、3月下旬から4月下旬にかけてベストテン入りしています。

 

 また日本レコード協会の配信認定によると、2005年1月13日に配信が開始された「ultra soul」は、2014年3月に25万ダウンロード(プラチナ認定)を達成しています。

 

 世代を超えて支持されているヒット曲と感じます。

 

 


www.youtube.com

注)Bz 公式アーティストチャンネルの動画

 

 

頂点を極めたB'zさんだから説得力がある

 ヒット曲には励ます気持ちが主題の応援歌が登場する事があります。「ultra soul」の主題も近いと感じますが、作詩の視点が従来の応援歌とは異なっていると思います。

 

 「もっと頑張れよ、お前なら出来るだろう?」と、自問自答するようなストイックな視点の応援歌です。

 

 実際に偉業を達成したアーティストでなければ、多くの人たちに愛される事は出来ない表現と感じます。(1990年代の活躍で実績を積み上げられたB'zさんだから支持された、B'zさんの代表曲のうちの1曲となるのも納得です。)

 

 「自分が頑張るしかない!」という心理は、20世紀のヒット曲ではあまり描かれなかったと思います。

 

 応援歌というと「ガッツだぜ!」(1996年)や「三百六十五歩のマーチ」(1969年)が思いつきますが、どうしても"他人が自分を励ましてくれている"と感じます。

 

 "自分に甘えず、自分を信じて目標に向かう心理”、孤独で過酷な自分との闘いです。

 

 強いて言えば、映画『ロッキー』シリーズの「ロッキー主題曲」(1977年)、「アイ・オブ・ザ・タイガー」(1982年)で描かれるハングリー精神の主題が近いと感じます。

 

 後にヒットするゆずさんの「栄光の架橋」(2004年)にも影響を与えたのではないか?と感じます。

 

 

「21世紀も頑張ろう!」の空気感にマッチ?

 視覚で時代が変わる事を理解できるミレニアム千年紀が、当時を生きる人たちの心理にどのような影響を与えたのか?は興味深いテーマです。

 

 実際は毎年と変わりないですが、やはり世紀をまたぐ事は普段とは違う意味で解釈されていたと思います。

 

 ヒット曲で考えると、21世紀が始まった2001年は途端に明るい作品、すでに過去のものと思われていた作品がヒットし始めた印象があります。

 

 ・・・まさか、股旅ものの「箱根八里の半次郎」や、リバイバルで「明日があるさ」がヒットするとは思っていませんでした・・・(^^;A。

 

 "世紀が変わること"が20世紀のエネルギーを再燃させるきっかけとなったのだろうか?と考えています。

 

 「ultra soul」が描くテーマも、当時の「前向きに頑張っていきましょう!」の空気感に合っていたかも知れないと考えています。

 

 

曲情報

 品番:BMCR-7048

 発売日:01.3.14

 

 1st beat

  「ultra soul」

  Music:TAK MATSUMOTO

  Words:KOSHI INABA

  Arranged by TAK MATSUMOTO, KOSHI INABA, AKIHITO TOKUNAGA

 

 2nd beat

  「スイマーよ 2001!!」

  Music:TAK MATSUMOTO

  Words:KOSHI INABA

  Arranged by TAK MATSUMOTO, KOSHI INABA, AKIHITO TOKUNAGA

  Bass:AKIHITO TOKUNAGA

 

 3rd beat

  「ROCK man」

  Music:TAK MATSUMOTO

  Words:KOSHI INABA

  Arranged by TAK MATSUMOTO, KOSHI INABA, AKIHITO TOKUNAGA

  Bass:AKIHITO TOKUNAGA

 

 

  Produced by TAK MATSUMOTO

 

  B'z Consists of

  TAK MATSUMOTO(Guitar)

  KOSHI INABA(Vocal)

 

  Recorded & Mixed by MASAYUKI NOMURA(BMFC)

  Recorded by TAKAYUKI ICHIKAWA

        HIROYUKI KOBAYASHI / (BMFC)

  Assistant Engineer:ASUMI NARITA(BMFC)

  Mixed as BIRDMAN WEST

  Recorded at BIRDMAN WEST, GARDENIA STUDIO

  Assistant Director:HIDEYUKI TERACHI(BMFC)

 

  Guitar Technician:KATSUNORI "hakkai"HATAKEYAMA(fat)

 

  Artist Management:JIRO KIKUCHI

             RIK RIKIMARU

             YOSHIHIKO OHKAWARA / (B・U・M)

 

  Supervisor:MASAO NAKAJIMA

 

  Executively Produced by VERMILLION

 

 

参考資料

 「ultra soul」CDジャケット

 「you大樹」オリコン