流行時期(2021年9月末~2022年2月初め)
TOP50(フランスのオリコン的ヒットチャート)のランキングによると、CKay featuring Joeboy and Kuami Eugeneさんの「LOVE NWANTITI (AH AH AH)」は、2021年9月末からヒットし始め、2022年2月初めにかけてヒットしています。
ナイジェリアのアーティストのCKayさんの作品で、2019年にアフリカでヒットしていたようです。
2021年にはTikTokのハッシュタグチャレンジで、この曲に合わせたダンスを投稿するユーザーが増えた事で、世界的なヒット曲へ成長しているようです。
CKayさんが所属するワーナーミュージックのプロフィールによると、TikTokでの流行は北アフリカで始まったそうです。
注)CKay 公式アーティストチャンネルの動画
「LOVE NWANTITI」って何語?
Ckayさんご出身のナイジェリアについて私はほとんど存じ上げません。ナイジェリア語があるのか?と思いましたが存在しません。
外務省ホームページの「アフリカ各国トピックス|外務省」のナイジェリア紹介のPDFによると、三大民族のハウサ族(北部),イボ族(南東部),ヨルバ族(南西部)が用いる言語が存在するようです。
Google翻訳ではイボ語から日本語に機械翻訳できましたので、「LOVE NWANTITI」はイボ語と思われます。
歌詞を見ながら曲を聴いても、聴き取れずに付いていけなくなります・・・(汗)。歌詞も英語とイボ語が混じっているみたいですね。
現時点では和訳された記事が見当たりませんが、いつか語学堪能な方が訳して下さるだろう、と期待しています(他力本願・・・)。
アフロ・ビート発祥の国・ナイジェリア
外務省の資料にはアフロ・ビートに関する記述もあります。
伝統的アフリカ音楽にジャズ,レゲエ,ソウルを取り入れた「アフロ・ビート」の創始者として世界的に有名なミュージシャン・フェラ・クティ(【世界で活躍するナイジェリア人】)
アフロ・ビートは1960年代後半にフェラ・クティ(Fela Kuti)さんが命名したジャンルのようです。
日本ではソウルに該当するテンプテーションズさんやオーティス・レディングさん、サム&デイブさんの作品がR&Bとして流行した時期になりそうです。
半世紀以上前に誕生したアフロ・ビートは、1970年代以降に誕生した音楽と融合できる音楽表現のようです。
「LOVE NWANTITI (AH AH AH)」を聴いていると、現在の音楽とも相性が良いと感じます。
アフリカのヒット曲というと「Pata Pata」(1967、1998)や「Jerusalem」(2020)くらいしか知りませんでした。
どちらも明るさを感じる曲調で、"アフリカの音楽=ポジティブで前向きな曲調"という固定概念を持っていました。
今後も「LOVE NWANTITI (AH AH AH)」のように、様々な国から世界的なヒット曲がヒットチャートに登場する事を期待しています。
参考資料
「TOP50」(https://acharts.co/france_singles_top_100)
「アフリカ各国トピックス」外務省(https://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/page23_002939.html)
「CKay / シーケイ プロフィール」Warner Music Japan(https://wmg.jp/ckay/profile/)
「Google翻訳」(https://translate.google.co.jp/)