ヒット曲けんきゅうしつ

なぜヒットする?は証明できないと思います。誤字はちょっとずつ修正します。

「ロンリー・ハート」クリエーション(昭和56年)

流行時期(いつ流行った?)

 クリエーションさんの「ロンリー・ハート」は、昭和56年(1981年)にヒットしました。

 

 『レコードマンスリー』の月間ランキングによると、4月下旬に発売されたレコードは、半年後の10月に最高順位を記録しています。

 

 

<『レコードマンスリー』月間ランキング推移>

年月 順位
昭和56年07月 24位
昭和56年08月 15位
昭和56年09月 12位
昭和56年10月 9位
昭和56年11月 28位

 

 

 


www.youtube.com

注)ライセンス UMG(EMI Records Japan の代理); Muserk Rights Management、その他 2 件の楽曲著作権管理団体

 

 

 B面が英語詞バージョンで収録されている事も興味深いです。アーティストがこの作品へ込めた想いを感じます♪

 

 

記憶に残るハイトーンボイス

 「ロンリーハート」で印象に残るのは、♪レイディーマダームの後半部の歌唱です。

 

 なぜ印象に残るのだろう?と考えていましたが、ボーカルがアイ高野さんと知り納得しました。

 

 アイ高野さんは2006年に亡くなられましたが、「クリエーションのボーカルだった」と言及した報道を見た記憶がありません。

 

 やはり、たくさんの人たちの記憶に刻まれているのは、ザ・カーナビーツさんの「好きさ好きさ好きさ」(1967年)の”おまえのー!すべーてをー!”だったからと思います。(とんねるずさんの「歌謡曲」(1986年)でもオマージュされていますね。)

 

 

 ・・・ヒット曲は数ヶ月が寿命なのに、【何十年経っても曲を聴いた人の記憶に残り続ける事】はスゴくて不思議です。

 

 理屈では説明できない歌の力を感じます(^^)/♪

 

    なぜかアイ高野さんの歌声は聴き手に届く力を持っていると感じます。

 

 "高音で伸びる声"と表現すれば「他の歌手でも出せるじゃないか」という話ですが、聴き手に訴える力を感じます。声の質なのでしょうか?

 

 

"夜+都会"=シティポップス?

 「ロンリー・ハート」は、読むのではなく感じる【イメージ先行の歌詞】と思います。("天使の空"と言われても「?」です・・・(^^;A。)


 "曲調を楽しむ音楽で、歌詞はそれを補助する役割にすぎない"という価値観で製作されていると思います。

 

 これは1970年代後半~1980年代前半に登場したシティ・ポップスの特徴と感じます。(2020年末に"「真夜中のドア~Stay With Me」(1979年)が海外で人気"と話題になったジャンルです。)

 

 

 シティ・ポップスの先駆けは草刈正雄さんの「センチメンタル・シティー」(1977年)でしょうか。稲垣潤一さんの「ドラマティック・レイン」(1983年)も該当すると思います。

 

 「何がセンチメンタルでドラマチックか?」は歌詞では描かれません。

 

 このジャンルでは"深夜の都会"をイメージした作品が多く、聴き手が連想するのは"孤独感"。

 

 「ロンリー・ハート」は、この価値観が求められた時代に合った楽曲だったのだろうと思います。

 

 

曲情報

 発売元:東芝EMI株式会社

 品番:EWS-17116

 

 日本テレビ系「プロハンター」主題歌

 


 A面

  「ロンリー・ハート(日本語盤)」

  作詞:大津あきら

  作曲:竹田和夫

  編曲:クリエーション

  演奏時間:3分48秒

 

 

 B面

  「LONELY HEART」

  words by D.George - H.Osawa - K.Takeda

  music by K.Takeda / arranged by Creation

  演奏時間:3分53秒

 

 

参考資料

 「ロンリー・ハート」レコードジャケット

 『オリコンチャート・ブック アーティスト編全シングル作品』オリコン

 『レコード・マンスリー』日本レコード振興株式会社