ヒット曲けんきゅうしつ

流行した音楽を探して、色々考えるブログ

「La grenade」Clara Luciani(2019年)

流行時期(いつ流行った?)

 TOP50(フランスのオリコン的ヒットチャート)のランキングによると、Clara Lucianiさんの「La grenade」は、2019年にフランスでヒットしました。

 

 1月下旬~6月下旬にかけてベストテン入りしています。

 

 最も支持を集めたのは、最高順位を記録した2月と思われます。

 

 


www.youtube.com

注)Clara Luciani 公式アーティストチャンネルの動画

 

 

1980年代のサウンドを感じる曲

 ハウスラップ詞が当たり前の2010年代のヒットチャートで、存在感が薄れていたロックを感じる「La grenade」は新鮮さを感じます。

 

 「そういえば最近こういった音楽がヒットチャートに登場していない」と感じましたが、2000年代中頃にエマ・ドゥマさんやナディアさんが表現されたロックというより、1980年代の女性歌手のサウンドを連想してしまいます。

 

 "メロディ重視で、女性ボーカルのマイナーな曲調である事"がそのように感じさせているのだろうと感じます。

 

 「Ouragan」「Eve Lève Toi」(共に1986年)が描いた音楽にルーツを感じてしまいます。

 

 「La grenade」がどのような心境を描いた歌詞か分かりませんが、ボーカルの音域が低いからか暗さを感じてしまいます。

 

 歌い出しで聴き手の心を掴むクララ・ルチアーニさんの歌声は、同じメロディが繰り返される歌唱で分かりやすさを感じますが、歌唱と同じくらい主張するベースラインも印象に残ります。

 

 

流行は継承されないもの?

 ヒット曲は時代によって流行る音楽表現が存在しますが、「世代から世代へと脈々と受け継がれている訳ではない」と感じています。

 

 "今どきの音楽表現"は存在します。しかし、言い回しが良くないですが実際に支持される作品には「La grenade」のように前時代的なサウンドが登場したりします。

 

 この現象は日本も同じで、ボカロPのサウンドではなくフォークソングを連想させる作品が、後世に名を残す流行歌になるくらい支持されたりします。

 

 楽曲を発信するレコード会社は音楽表現が日々進化している事を感じて「これが今の流行り!」と新商品を売り出しているかも知れませんが、「それが聴き手が求める音楽であるかどうか?」というすれ違いは感じます。

 

 作る側と聴く側の温度差は、レコード産業が誕生した1920年代から今だに解決できない課題と思います。

 

 アイドルやブームのように聴き手を誘導できればスゴイ事になるのでしょうが、心に残る作品になるかどうかは微妙です。

 

 

 「ヒット曲とは何なのか?」この答えに近づければと思いながら、今後も浅く狭い頭で色々考えて参ります。

 

 (やっぱり平成以降を取り上げるのはしばらく休憩します。よろしくお願いします。)

 

 

参考資料

 TOP50(http://www.chartsinfrance.net/