いつ流行った?
TOP50(フランスのオリコン的ヒットチャート)のランキングによると、C2Cさんの「Down the Road」は2012年9月上旬から11月中旬にかけてベストテン入りしています。
注)C2Cdjsofficial 公式アーティストチャンネルの動画
リズム感重視の電子音楽
「Down the Road」は何度も同じフレーズを繰り返す作品ですが、なぜか聴いていて心地よくなる音楽です。
聴き手も同じ繰り返しが来ることを無意識に理解して、作者が訴えたい事や歌詞の意味を解釈しようとする心の働きが止まる作用が働いているのでしょう。
何も考えず、繰り返されるフレーズに身を任せて楽しめる作品と感じます。
日本のヒット曲ではまだ登場していないタイプの作品と思います。
この作品の特徴は、何度聴いても飽きにくく、気付けば終わっているという聴後感です。
何も考えなくて良い事で、心にリラックス効果も与えているのでは?と考えたりします。
フランスではどういう受け止められ方をしているのでしょう。踊るための音楽という印象もありませんので、鑑賞のための音楽かも知れません。
電子音楽・・・日本ではメロディ重視?
新しいサウンドを表現できる電子音楽(エレクトリックやエレクトロニクス、エレクトロニカ)は、これからのヒット曲に根付くのだろうと思います。
歌詞カードの演奏者名の一覧に、ギターやドラムの他に"プログラミング"というクレジットが印字される事があります。
昔から存在する打ち込みの事を指していると捉えています。
コンピュータの技術が進歩したこの年代に存在感が増したように感じます。表に出るくらい重要な音作りの役割になったのだと思います。
電子音楽は日本では例が少ないですが、YMOさんや東京五輪の開会式に採用されたような数々のゲーム音楽が思いつきます。1970年代後半から存在が目立ち始めるようですね。
日本では"メロディが良い曲"が支持される傾向があると思います。ゲームのBGMに名曲が多いと感じる方もおられると思いますが、「Down the Road」も同じ感覚で支持されたのだと思います。
そう考えると、日本は早くから電子音楽を親しむ文化が築かれていますね。
今後、日本発のメロディ重視の電子音楽が世界でヒットする日が来るのでは?と期待しています。