ヒット曲けんきゅうしつ

なぜヒットする?は証明できないと思います。現在は明治~1950年代をけんきゅうちゅう。

「Sugar (feat. Francesco Yates)」Robin Schulz(2015年)

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流行時期(いつ流行った?)

 Robin Schulz(ロビン・シュルツ)さん「Sugar (feat. Francesco Yates)」は2015年のフランスでヒットしました。

 

 TOP50(フランスのオリコン的ヒットチャート)のランキングによると、2015年8月から11月初めにかけてヒットしています。

 

 最高順位を記録した9月に最も流行っていたと考えられます。

 

 


Robin Schulz - Sugar (feat. Francesco Yates) (OFFICIAL MUSIC VIDEO) 

注)Robin Schulz 公式アーティストチャンネルの動画

 

 

 2014年にヒットした「Waves (Robin Schulz Remix)」「Prayer In C (Robin Schulz Radio Edit)」は、曲名にロビン・シュルツさんの名前があります。

 

 この作品はお名前は歌手名に移動しています。

 

 フィーチャリングが当たり前になりましたがあまり文化を理解していません。しかし、表記が変わった事に意味があると思います。

 

 

終始聴こえ続ける第二のメロディ

 この曲の主役は副旋律かも知れないと思うくらい、イントロで聴こえて来るメロディが最後まで繰り返され続けます。

 

 イントロもエンディングもこのフレーズがメインで扱われている印象です。

 

 曲中では、たまに控えめになったりしますが終始同じメロディが流れ続けます。これほどアピールの強い作品は珍しいと感じます。

 

 カウンター・メロディ(副旋律)とも呼ばれる音楽表現と思いますが、主役に匹敵するくらい前面に出ている事は面白いです。

 

 「Prayer In C」も同じ作風ですね。海外のヒット曲を聴いていると"音を重ねて曲を作り上げていく思考"を感じます。

 

 日本では音楽=歌と思いますが、曲作りの取り組み方が違うとヒットする音楽も違う事にいつも新鮮さを感じています。

 

 

サンプリングも進化している?

 覚えやすい副旋律は、他の作品から引用したサンプリングです。しかし、原曲の「Suga Suga」の音源をそのまま使用する手法では無いようです。

 

 


www.youtube.com

注)bbashmusic 公式アーティストチャンネルの動画

 

 

 原曲では控えめに吹き込まれているフレーズが「Sugar (feat. Francesco Yates)」ではメインとして扱われている。

 

 同じフレーズを用いてもこんなに印象が変わるなんて・・・音楽の世界は奥が深い!と感じます。

 

 

 「Sugar (feat. Francesco Yates)」はFrancesco Yatesさんの歌唱も印象に残ります。サビの部分の「なんとかかんとかフラ~イ」の部分がなぜか耳に残りますが、これも原曲の歌詞を採用されているみたいですね。

 

 聴き手の記憶に残る歌唱をされていると感じます。

 

 

ヨーロッパの英語の歌は米英ではヒットしにくい?

 ドイツ出身の方が作られた曲なので、周辺国で人気を集めるのは理解できますが、英語の歌であっても米英ではそれほど支持が集まらなかった点も興味深いです。

 

 

<「Sugar (feat. Francesco Yates)」各国でのヒットの記録>

最高順位 週数
ドイツ 1位 3
オーストリア 1位 2
スイス 1位 1
フランス 2位 1
オーストラリア 3位 1
オランダ 4位 3
ニュージーランド 4位 2
ノルウェー 9位 1
スウェーデン 9位 1
フィンランド 10位 1
ベルギー 10位 1
アイルランド 16位 1
ポルトガル 18位 2
イギリス 21位 1
デンマーク 22位 2
スペイン 22位 1
ブルガリア 35位 2
カナダ 42位 2
アメリカ 44位 1

 

 地理的に離れた国になるほど、順位が高くない印象を受けますが、なぜかオーストラリアやニュージーランドでは人気を得ていますね。

 

 "英語だから言葉の壁を超えられる"という簡単なものでは無い、何かの壁があるのでしょう。

 

 

参考資料

 「Sugar」CDジャケット

 TOP50(http://www.chartsinfrance.net/