ヒット曲けんきゅうしつ

なぜヒットする?は証明できないと思います。誤字はちょっとずつ修正します。

「À nos souvenirs」Trois Cafés Gourmands(2018、2019年)

流行時期(いつ流行った?)

 TOP50(フランスのオリコン的ヒットチャート)のランキングによると、Trois Cafés Gourmandsさんの「À nos souvenirs」は、2018年9月から2019年3月中旬にかけてヒットしています。

 

 残念ながら首位を獲得しておらず2位止まりの作品ですが、7か月近く10位以内にランクインするロングセラーとなっています。

 2019年6月下旬から7月には再びベストテンにランクインする不思議な流行り方をしています。

 

 

 最も流行したのは、2018年10、11月と年明けの2019年1月のようです。前年に人気だった作品が年明けに再び支持されるのは日本に似ていると感じます。フランスにはフランスの紅白歌合戦的な番組があるのでしょうか?

 

 

 

同時期に日本で流行っていた曲(2018年10、11月、2019年1月)

 オリコンのランキングでは首位を獲得した作品でも流行したかどうか分からない作品が多くなっています。

 米津玄師さんの「Flamingo」や、この期間に「ジコチューで行こう!」「帰り道は遠回りしたくなる」の2曲がランクインしている乃木坂46さんが流行していると感じるランキングです。

 

 moraの月間音楽配信ランキングによると、米津玄師さんの「Lemon」の人気が根強く、もうひとつの2018年を代表するヒット曲であるDA PUMPさんの「U.S.A.」も上位にランクインしています。

 乃木坂46さんは、「帰り道は遠回りしたくなる」が10位にランクインしています。

 

 

 年明けの2019年1月は、音楽配信では、あいみょんさんの「マリーゴールド」MISIAさんの「アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)」が支持を集めています。

 

 

 

 


Trois Cafés Gourmands - À nos souvenirs [Clip officiel]

 

 

現代のフランス人の心に響いた曲

 この作品は2018年と2019年にまたがって流行したため、ヒットチャートの年間ランキングでは、順位が低く集計されてしまいます。

 

 しかし年単位で区切らず長期間で見ると、この作品は1984年から始まったTOP50の売上ランキングに登場した作品のなかで、歴代ベストテンにランクインする規模の流行を記録した作品と考えられます。

 

 

 私はこの作品が何を歌っているのか分かりませんが、聴いていてなぜか心に響くものを感じます。

 それが歌唱によるものなのか、音楽技巧なのかは全く分かりませんが、おそらくフランスの方々はこの曲を聴いたとき、もっと深く作品に共感する気持ちが芽生えたのだろうと推測されます。

 

 

フランス・コレーズ県

 歌詞に登場する「Corrèze」は地名です。フランスの地理は全く理解していませんが、人口20数万の地方都市のようです。

 

 プロモには親と子供のペアルックや、おじいさんやおばあさんも登場しています。世代が移り変わっても生まれた土地で生きる人々の姿が描かれているようで、頼もしく元気づけられる印象を受けます。

 (google翻訳では直訳過ぎて歌詞の意味が分かりませんでした。)

 

 地方都市を舞台にした作品には、2007年に流行したKaminiさんの「Marly-Gomont」がありますが、こちらは地方都市の現状をリアルに強調するような作品で、楽曲を通して訴えたい趣旨が異なっているように感じます。

 

 歌詞の意味は分かりませんが、歌唱には想いが込められていて、プロモの映像などから色々感じられる事は、たとえ親子の間でもいろいろな課題はあるけど前向きに生きていこう、という姿が描かれているような印象を受ける作品です。

 

 …和訳してくださっているサイトが見つかりませんでしたので、実際の歌詞がそういう意味でなかったら、ごめんなさいm(_ _)m。

 

 

楽曲分析

 分析にはならないかも知れませんが、音楽を聴いて心に響いた経験はどなたもお持ちだと思います。

 

 いろんな作品を聴いて私もその感動を経験しましたが、この作品を聴いたときも、製作者が伝えたい何かが感じられました。

 しかし、それが何なのかは分かりませんし、どうして歌詞の言っている意味が分からなくても伝わってくるのかさえも分かりません 。

 

 音楽を構成する要素はメロディやリズム、楽器の音色や和音など、様々ありますが、やはりボーカルがもっとも聴き手に訴える要素を持っているのかな?と考えたりしています。

 

 昭和のヒット曲を聴くと、楽曲に対する共感や、曲の世界に連れていかれるような感覚を得る作品が多いのですが、日本の音楽業界が見失いがちなものを、現在のフランスは持ち続けているのかな?と感じてしまったりする作品です(^_^;A。

 

 

 

参考資料

 TOP50(http://www.chartsinfrance.net/

 「you大樹」オリコン

 ※音楽配信で購入したため、CDは持っていません。