流行時期(いつ流行った?)
TOP50(フランスのオリコン的ヒットチャート)のランキングによると、Siaさんの「Cheap Thrills」は、2016年にフランスでヒットしました。
4月~9月初めにかけてベストテン入りしています。首位を獲得した5月に最も流行していたと思われます。
Sia - Cheap Thrills (Lyric Video) ft. Sean Paul
注)Sia 公式アーティストチャンネルの動画
2度目の世界的なヒット?
siaさんは2014年に「Chandelier」が様々な国でヒットしています。「Cheap Thrills」は2度目の世界的なヒット曲になります。
各国の人気は下記の通りです。
国名 | 「Cheap Thrills」 (2016) |
「Chandelier」 (2014) |
人気度 |
アイルランド | 5週1位 | 3週5位 | ↑ |
オーストリア | 4週1位 | 1週2位 | ↑ |
アメリカ | 4週1位 | 2週8位 | ↑ |
カナダ | 4週1位 | 1週6位 | ↑ |
ポルトガル | 3週1位 | 4週2位 | ↑ |
ブルガリア | 3週1位 | 2週2位 | ↑ |
スウェーデン | 3週1位 | 2週4位 | ↑ |
フランス | 2週1位 | 3週1位 | ↓ |
ドイツ | 2週1位 | 1週10位 | ↑ |
スイス | 5週2位 | 4週2位 | ↑ |
イギリス | 4週2位 | 1週6位 | ↑ |
デンマーク | 2週2位 | 1週6位 | ↑ |
ノルウェー | 5週3位 | 5週4位 | ↓ |
スペイン | 3週3位 | 2週3位 | ↑ |
ニュージーランド | 2週3位 | 3週3位 | ↓ |
オランダ | 1週3位 | 1週38位 | ↑ |
ベルギー | 1週3位 | 1週8位 | ↑ |
フィンランド | 1週4位 | 1週5位 | ↑ |
オーストラリア | 1週6位 | 3週2位 | ↓ |
※最高順位優先で↑↓を付けています。各国のヒット曲事情までは分かりませんので目安です。
「Cheap Thrills」は様々な国で人気が集まっていますがアメリカ・イギリスで人気が高まっている事は興味深いです。
そしてsiaさんご出身のオーストラリアで人気が低下している事も分かります。流行歌手は自国で大人気でしょうから、人気が落ち着くのも当たり前です。
国境を超えたヒット曲を記録した歌手。日本では坂本九さん、韓国ではPSYさん、スペインではロス・デルリオさんやルイス・フォンシさん、最近ではナイジェリアのCKayさんが思いつきますが、1曲で人気が収束する事が気になります。
やはり"異国の変わった曲"という受け止められ方で、音楽性にまで関心が高まらないのかも知れません。
そう考えると、2回目の世界的なヒット曲を生み出したsiaさんはスゴイと思います。
一体どうすれば国境を超えて、様々な国の人たちの心に入り込むことが出来るのでしょう・・・。全く分かりません。
なぜか気になる曲
「この曲良いね!」と思うパターンには、3つあると考えています。
1つめは、一度聴いただけでハマるタイプ(アップテンポな曲に多いです)
2つめは、何度か耳にするうちに気になってくるタイプ(バラードに多い)
3つめは、「好みじゃないけど、なぜか気になる。」と感じるパターンです。
「Cheap Thrills」は3つめのタイプの音楽と思います。「曲の世界観に惹かれるタイプ」と表現した方が分かりやすいでしょうか。
自分の感情にピッタリではないので、再び聴く気持ちが生まれにくいです。しかし心では「どうしてあの曲は気になるのだろう?」と考えたりしながら生活します。
色々考えるうちに頭が整理されるのか、時間が経ってからもう一度聴くと、作品の魅力が見えてくる印象です。
バラード作品とは別の軸で曲の良さを感じるのに時間が掛かりますが、このタイプは気に入ったら一生ものの作品になると思います。
「Cheap Thrills」が聴き手を惹きつけるのは、シーアさんの歌声なのか、曲調なのか、いまだに分からずに聴いています。