ヒット曲けんきゅうしつ

なぜヒットする?は証明できないと思います。誤字はちょっとずつ修正します。

「シュガーソングとビターステップ」UNISON SQUARE GARDEN(平成27年)

流行時期(いつ流行った?)

 UNISON SQUARE GARDENさんの「シュガーソングとビターステップ」は、平成27年(2015年)にヒットしました。

 

 オリコンでは初登場と同時に上位にランクインしています。配信での人気は下記の通りです。

 

 数年経ってもランクインする事は凄い事です。息の長いヒット曲に成長し続けていると感じます。

 

 

<mora月間ランキング、配信認定の推移>

年月 順位 配信認定
平成27年05月 3位  
平成27年06月 2位 シングルトラック、10万ダウンロード認定
平成27年07月 6位  
平成27年08月 23位  
平成27年09月 29位  
平成27年10月 20位  
平成27年11月 58位  
平成27年12月 50位  
平成28年01月 25位  
平成28年02月 48位  
平成28年03月 42位  
平成28年04月 35位  
平成28年05月 77位  
平成28年06月 63位  
平成28年07月 37位  
平成28年08月 72位  
平成28年09月 59位 シングルトラック、50万ダウンロード認定
平成28年10月 71位  
平成28年11月 圏外  
平成28年12月 84位  
平成29年01月 71位  
平成29年02月 94位  
平成29年03月 86位  
平成29年04月 56位  
平成29年05月 64位  
平成29年06月 67位  
平成29年07月 71位  
平成29年08月 79位  
平成29年09月 76位  
平成29年10月 52位  
平成29年11月 66位  
平成29年12月 69位  
平成30年01月 69位  
・・・ ・・・  
平成30年04月 93位  

 

 


www.youtube.com

注)unisonsgofficial 公式アーティストチャンネルの動画

 

 

生きる意味を死ねない意味と表現

 この作品はサウンドも歌詞も凝っていて面白いです。甘いものと苦いもの、相反するものをタイトルに採用されていますが、歌詞にも正反対の視点がたくさん登場します。

 

 南南西と北北東の方角が最も分かりやすいです。私が印象に残ったのは、祭りが終わった後の心理です。熱狂の余韻に浸る人と静寂に寂しさを感じる人、この二つの価値観を見抜いた例えは秀逸と感じます。

 

 この曲を聴いて印象に残るのは"優しさ"です。ボーカルの声質がそのように感じさせてくれると思いますが、歌詞にも優しさを感じます。正確な表現かどうか分かりませんが、"価値観を押し付けないメッセージ"を感じます。

 

 

 従来のヒット曲では耳にしないような突飛で難解な言葉を登場しますが、歌の主題は、"異なる価値観が存在する世界を生きているけど、自分の気持ちを大切にしよう!"と訴えているように感じます。

 

 聴き手をポジティブな気持ちにさせてくれるサウンドで前向きさを感じますが、これまでのヒット曲が描いて来た"生きる意味"という表現を用いず、"死ねない意味"と表現されている事が最も印象に残りました。世代の価値観が変化していると感じました。

 

 聴き手を励ますならば"生きる意味"と表現すると思いますが、押し付けになるかも知れないから「あえてその表現をしない」と避けていると感じました。私はこれを当たり前ではなく、優しさと感じてしまいます(^^;A。

 

 自らの主張は控えて一歩下がった視点で描かれる歌詞。この視点は「水平線」(2021年)に通じる気がします。

 

 ネットの無い時代から日本人は世間体という言葉が存在します。検索すれば色々な人たちの考えを知る事ができる世代では、ますます他人の気持ちを察する心の働きが強まっている?と感じたりもします。

 

 人によって価値観が違う事がヒット曲に登場したのは1990年代の中島みゆきさんの作品と思いますが、2010年代では当たり前の事になったのかも知れません。

 

 

参考資料

 「mora」Webサイト

 「you大樹」オリコン