いつ流行った?
TOP50(フランスのオリコン的ヒットチャート)のランキングによると、Bratisla Boysさんの「Stach Stach」は2002年の4月中旬から9月初めにかけてヒットしています。
2002年のフランスで最もヒットしたシングル盤です。4月下旬から8月上旬は1位2位にランクインし続けています。
注)ライセンス Because Music(Jam Block Productions の代理)、その他 1 件の楽曲著作権管理団体の動画
歌詞はフランス語ではなく、無意味なフレーズ
「クールククールク」と歌うフレーズが印象的ですが、フランス語ではありません。Bratisla Boysさんは、実在しない架空の国の言語をイメージされたようです。
謎の言葉で歌われるコミックソング、このアイデアが多くの人たちの関心を集めたのだと思います。(日本で似たようなヒット曲があったかどうか、すぐに思いつきません。)
YouTubeのコメント欄に「この曲の歌詞は心に響く」といった冗談も書かれています。
言葉の意味が分からなくても
意味不明な言葉で歌われているにも関わらず、なぜか歌唱から伝わって来るものがある、と感じるのは不思議です。
洋楽を聴いた時と同じで、"歌詞の意味は分からなくても良さを理解できる(共感できる)"という心の働きに通じると思います。
歌ではありませんが、"海外旅行で言葉を話せなくても、ジェスチャーで伝わる"のように、人間は本能的に他人が伝えようとする事を理解しようとする心の働きが存在しているのかも知れません。
この心理は、「恋のマイアヒ」(2005年)が空耳で日本語で歌っているように聴こえる、という話題で人気となった事にも通じるかも知れません。
意味が分かりそうで分からない、そう考えると、日本語の歌でも歌詞の意味を100%理解できる作品はありませんね・・・(^^;A。
いずれ日本発で
日本でもこのアイデアに近い楽曲が製作されていますが、ヒット曲と呼べるほどの作品は見当たりません。(すぐに思いつくのは「クスリルンバ」、「オジャパメン」・・・。)
きゃりーぱみゅぱみゅさんの楽曲の歌詞をもっと意味不明にするイメージでしょうか。
いつ頃か覚えていませんが、ロッテのFit'sのCMで流れていた「噛むとフニャン」が「Stach Stach」のアイデアに近いかも知れません。
歌詞の意味が分からなくて中毒性がある作品、今後ヒット曲に登場するかも知れないと想像しています。
参考資料
TOP50(http://www.chartsinfrance.net/)
「Stach Stach」CDジャケット