流行時期(いつ流行った?)
センチメンタル・バスさんの「Sunny Day Sunday」は、平成11年(1999年)にヒットしました。
オリコンランキングによると8月初めに発売されたシングルCDは、8月中旬から9月末にかけてベストテン入りしています。
発売後すぐにベストテン入りしているのは、ポカリスエットのCMソングで人気が高まっていたからと思います。
曲のタイトルやアーティスト名より、歌い出しの"39度"のインパクトが強いかも知れません。暑い夏に思い出すフレーズです。
注)Sony Music (Japan)の動画
青春、夏、高校野球
演奏時間は2分台とかなり短く、夏の野球を題材にしている事が特徴です。
楽曲がシンプルな事、映像をイメージしやすい歌詞と感じます。きっと誰にでも簡単に理解できる曲を目指して製作されたと思います。
CDジャケットも球場を背景にしており、かなり野球を意識した珍しいヒット曲です。
春夏の甲子園で出場校の吹奏楽部が演奏する曲でよく耳にする「サウスポー」(1978年)や「タッチ」(1985年)に通じる作品と感じます。
「Sunny Day Sunday」には、ヒット曲ではあまり耳にしない楽器、グラン・カッサ(大太鼓)が用いられています。
高校野球の応援で見る事がありますので、選手を応援する姿を見て「このテーマで曲を作ろう!」と思い付いたのかも知れません。
アニメ『巨人の星』からサンプリング
「Sunny Day Sunday」の冒頭に聴こえるヒットや走塁、観客の歓声を連想させる効果音は、TVアニメ『巨人の星』の主題歌「ゆけゆけ飛雄馬」(1968年7月発売)と同じです。
歌詞カードに、
This track contains samples from sound recording by「テレビアニメーション『巨人の星』」((P)日音、東京ムービー)
と記載されています。
アニメの効果音をサンプリングする発想は面白いと思います。
当時のCMや音楽番組では流れていた記憶は無く、特に話題にならなかったと思います。隠れた部分にも野球を連想させる演出を加えるなんて、遊び心が詰まった作品と感じます。
注)TMSアニメ公式チャンネルの動画
曲情報
品番:ESCB-2005
発売日:99.8.4
トラック1
「Sunny Day Sunday」
words:赤羽奈津代
music:鈴木秋則
This track contains samples from sound recording by「テレビアニメーション『巨人の星』」((P)日音、東京ムービー)
向山テツ:drums
中村コメタロー:bass / by the courtesy of Universal Victor
ROLLY:electric guitar
荒木敏男:trumpet
鈴木秋則:orchestron, gran cassa
赤羽奈津代:vocal, background vocal
トラック2
「花火 5:05」
words:赤羽奈津代
music:鈴木秋則
Strings arrangement:ホッピー神山
向山テツ:drums
中村コメタロー:bass / by the courtesy of Universal Victor
斉藤ネコStrings Group:strings
ホッピー神山:okazaki harp
鈴木秋則:orchestron, gran cassa
赤羽奈津代:vocal, background vocal
SENTIMENTAL:BUS
Produced by ホッピー神山
Arranged by センチメンタル・バス+ホッピー神山
Mastered by 田中三一(Sony Music 信濃町 Studio)
Art direction & design:文屋宏隆(store inc.)
Photography:長峯正幸
Styling:望月唯(eight peace)
Hair & make-up:広田恭一(MAKE'S)
Artist management:axev.inc
http://www.sme.co.jp/Sentimental_Bus/(現在はリンク切れ)
参考資料
「Sunny Day Sunday」CDジャケット
「you大樹」オリコン
「レコードマンスリー7月号 ’68」日本レコード振興株式会社