ヒット曲けんきゅうしつ

なぜヒットする?は証明できないと思います。現在は明治~1950年代をけんきゅうちゅう。

「ポーカー・フェイス」レディー・ガガ(平成21年)

f:id:hitchartjapan:20201018110658j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 レディー・ガガさんの「ポーカー・フェイス」は、平成21年(2009年)にヒットしました。

 

 オリコンアルバムランキングでは、「ポーカー・フェイス」が収録された『ザ・フェイム』が、2009年6月にヒットしています。

 

 発売と同時に上位にランクインしているため、海外での人気ぶりがすでに日本にも伝わっていたのだろうと推測されます。

 

 音楽配信はCD発売に先駆けて始まっていましたが、10万ダウンロードを達成したのは翌2010年です。

 

 

<「ポーカー・フェイス」配信認定の推移>

 

着うたフル®

(2009/03/11配信開始)

PC配信(シングル)

(2009/05/20配信開始)

2010年02月 10万ダウンロード達成  
・・・    
2010年05月   10万ダウンロード達成
・・・    
2010年11月 25万ダウンロード達成  
・・・    
2011年02月   25万ダウンロード達成

 

 1年後に10万ダウンロード認定されています。「バッド・ロマンス」「テレフォン」が収録された『ザ・モンスター』(2010)のヒットで、より多くの人に知られる事になったのだろう、と思われます。

 

 


Lady Gaga - Poker Face (Official Music Video)

注)Lady Gaga 公式アーティストチャンネルの動画

 

 

世界中でヒット

  「ポーカー・フェイス」は世界各国でヒットしています。

最高順位 週数 国名
1位 13週 ドイツ
1位 12週 オーストリア
1位 11週 フィンランド
1位 10週 ニュージーランド
1位 9週 ベルギー
1位 9週 カナダ
1位 8週 オーストラリア
1位 8週 オランダ
1位 8週 スイス
1位 5週 ノルウェー
1位 5週 アメリカ(エア・プレイ)
1位 4週 フランス
1位 4週 ブルガリア
1位 4週 スウェーデン
1位 3週 アイルランド
1位 3週 イギリス
1位 2週 イタリア
1位 1週 デンマーク
1位 1週 アメリカ(シングル)
2位 1週 スペイン
2位 1週 ポルトガル

 

 アフリカや南米、中東、アジアでのランキングは不明ですが、欧米ではすべての国で支持を得ているように感じる記録です。

 

 

 …やはりアメリカで人気になってから、世界中でヒットしたのだろうと思っていましたが違いました。

 

 最初にチャートインしたのはカナダ、続いてオーストラリアとニュージーランド、そして北欧のスウェーデン、フィンランド、ノルウェーで人気を獲得しています。

 

 今挙げた国々は、アメリカよりも先行してCDが発売されたようです。デビュー曲「Just Dance」(2008)を支持した国を優先されたのでしょうか?

 

 発売日の差は、少し不思議に感じます。

 

 

インパクト抜群の低音サウンド

 海外のアーティストにはガガという響きは珍しく覚えやすいです。一度耳にするとなかなか忘れられず、現在でも日本での知名度はかなり高いアーティストと思います。

 

 「ポーカー・フェイス」のサウンドも同じくらい、記憶に残る印象を備えていると感じます。

 

 2000年代後半の洋楽はハウスミュージックが主流と感じますが、レディー・ガガさんもこの音楽表現を意識しているように感じます。

 

 ただ、ハウスは聴こえてくるシンセサイザーの音色が高音で、音量も大きめなので、聴き手には意見の分かれる音楽表現だったと思います。

 

 「ポーカー・フェイス」では、そのシンセサイザーの伴奏を音色を低くされている印象があります。それだけでなく、ボーカルやコーラスも低い音域で表現されていると感じます。

 

 伴奏が高音になると曲のテンポも速めになりがち、と感じていますが、低音にする事で、曲調をゆっくりさせる事ができます。

 

 「ポーカー・フェイス」はスローで、聴き手に重苦しく鈍い響きを感じさせるサウンドと思います。

 

 当時、意外と存在しない音楽表現だったと感じます。 

 

 

なぜか感じる1980年代の雰囲気

 ボーカルの音声を加工したり、シンプルなフレーズを何度も繰り返す事で、無機質な響きを聴き手に与える事を狙っていると感じます。

 

 生の歌声はサビだけでしょうか、ロボットのような部分と人間的な部分が使い分けられています。

 

 できるだけ聴き手にドライな印象を与えるように考慮した、緻密な編曲になっていると感じます。

 

 

 しかし、「ポーカー・フェイス」は、コンピュータの編集技術や最新の音楽表現を取り入れていると思いますが、「今までに聴いた事が無い!」というくらいの斬新さを感じる事はありません。

 

 うまく説明できませんが、なぜか1980年代の雰囲気が漂っているように感じてしまいます…(^^;A。

 

 それも、マイケルジャクソンさんやマドンナさんといった一時代を築かれた大物アーティストを連想します。

 

 それだけ完成度が高い、もしくは肩を並べるくらいの個性を備えている、という事でしょうか…。また、80年代のサウンドに大きな影響を持つシンセサイザーの響きがそう感じさせるのでしょうか?

 

 私は未だによく分かっていません…(>_<)。

 

 今後、どのような音楽が流行るのか分かりませんが、レディー・ガガさんも大御所アーティストと同じくらいの活躍をされる事を期待しています♪

 

 

参考資料

 「Poker Face」CDジャケット

 「you大樹」オリコン

 「一般社団法人 日本レコード協会 有料音楽配信認定」

 TOP50(http://www.chartsinfrance.net/