ヒット曲けんきゅうしつ

流行した音楽を探して、色々考えるブログ

「涙の太陽」エミー・ジャクソンとスマッシュメン(昭和40年)

f:id:hitchartjapan:20211103193833j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 エミー・ジャクソンとスマッシュメンさんの「涙の太陽」は、昭和40年(1965年)にヒットしました。

 

 『ミュージックマンスリー』の"洋楽の月間ランキング"によると、2月に発売されたレコードは、6月~9月にかけてヒットしています。

 

 

年月 順位
昭和40年05月 13位
昭和40年06月 3位
昭和40年07月 1位
昭和40年08月 3位
昭和40年09月 3位
昭和40年10月 12位
昭和40年11月 19位

 

 


www.youtube.com

注)エミー・ジャクソン - トピックの動画

 

 

 

すぐにバレたであろう日本人製作の洋楽盤

 当時、洋楽で人気を集めていたのはビートルズさんとベンチャーズさんです。

 

 この2大アーティストは東芝音楽工業さんから発売されており、おかげで他社の洋楽部門の成績が相当落ち込んだようです。

 

 ビクターさんのようにエルヴィス・プレスリーさんのようなスター歌手を持たない日本コロムビアさんは、"日本人が製作した楽曲を洋楽として発売する"という奇策を実行されます。

 

 

 レコードの解説には、

"どうもこの頃のヒット・ソングはパッ!!としないな。なんか一つぐらい腹にこたえるような曲はないもんかな" 最近のヒット・ソング界は、あなたも私も大分ニツマっているようす。街を歩いていても、よくこんな言葉が耳にとびこんできます。 ちょっと見わたしてみても、アメリカのポピュラー界をリードしてきた既成のR&R。現在、日の出のいきおいにあるウェスト・コースト・サウンド。イタリアのカンツォーネ・・・・・・etc。 これらが日夜激しい争奪戦を演じているんですから大変なもの。これでは市場はまったくの混線状態です。 でも、悲観するのはまだ早すぎました。とにかく一度このレコードをお聞きになって下さい。ニツマリ解消をもたらすルーキー”エミー・ジャクソン”のデビュー・ヒット盤です。

 と書かれています。

 

 日本人が製作した事には触れていません。

 

 しかし、レコード盤に作詞者の湯川れい子さんを"R.H.Rivers"と表記しているものの、作曲者の中島安敏さんは"Y.Nakajima"と印字されています。

 

 なぜ湯川さんのようにセントラル・アイランドみたいにしなかったのでしょうか・・・(^^;A。

 

 レコードを購入された方は、「あれ?日本人が作ったの?」と一目瞭然だったと思います。

 

 

 『日本人が製作した楽曲を洋楽として発売する事例』には前例があります。日本グラモフォンさんが発売された「暗い港のブルース」(1963)は、早川博二さん作曲です。

 

 当時の音楽業界では「誰が作ろうと、洋楽レーベルから発売するもの=洋楽」という価値観が勝っており、特筆する程の奇策では無かったのかも知れません。

 

 

記録より記憶に残る日本語盤?

 当時は英語の歌詞でヒットしましたが、後世では"♪ギーラギーラ"で始まる日本語詞で歌い継がれていると感じます。

 

 おそらく1973年に発売された安西マリアさんの日本語カバー盤がきっかけと感じます。

 

 しかし、記録ではそれほど支持を集めていないようです。『レコード・マンスリー』の月間ランキングでは、7月に発売されたレコードは8月に16位を記録しています。

 

 

 この時期は"エレキインスト作品を若い女性が歌う"という企画が流行っていたようです。

 

 「太陽の彼方」も同じく日本語で"ノッテケノッテケ"として広まっていると思いますが、きっかけは1972年に発売されたゴールデン・ハーフさんの歌唱盤と思われます。

 

 どちらの作品もレコードは小ヒットにも関わらず、当時の世代の方々の記憶に残っている傾向を感じます。何かのTV番組で放送されて流行したのでしょうか?

 

 

ベンチャーズ歌謡の先駆け?

 日本コロムビアさんは「もし、ベンチャーズさんの音楽にボーカルを加えたら・・・」という発想で「涙の太陽」を企画されたと思います。

 

 この発想は大成功を収めましたが、東芝さんも「その発想面白いですね、頂きます。」と考えたらしく、「二人の銀座」(1966)、「北国の青い空」(1967)と、ベンチャーズさん作曲の歌謡曲を発売される事になります。

 

 もしかすると「涙の太陽」の成功は、後にベンチャーズ歌謡を誕生させるきっかけとなったのかも知れない、と感じたりもします。

 

 

曲情報

 発売元:日本コロムビア株式会社

 品番:LL-742-JC

 

 期待のニュー・!ヴォイス!

 

 A面

  「涙の太陽」

  原題:CRYING IN A STORM

  作詩:R.H.Rivers(湯川れい子)

  作曲:Y.Nakajima(中島安敏)

 

 

 B面

  「とどかぬ想い」

  原題:SUDDENLY I'M ALONE

  作詩:R.H.Rivers(湯川れい子)

  作曲:Y.Nakajima(中島安敏)

 

 

参考資料

 「涙の太陽」レコードジャケット

 『ミュージック・マンスリー』月刊ミュジック社

 『レコード・マンスリー』日本レコード振興株式会社

「フラッシュダンス~ホワット・ア・フィーリング」アイリーン・キャラ(昭和58年)

流行時期(いつ流行った?)

 アイリーン・キャラさんの「フラッシュダンス~ホワット・ア・フィーリング」は、昭和58年(1983年)にヒットしました。

 

 オリコンランキングによると、6月末に発売されたレコードは、8月から10月にかけてヒットしています。

 

 「洋楽はアルバムで」の価値観が一般的になった時代と推測されますが、シングル盤で首位を獲得されています。

 

 当時、この曲への人気が相当高かった事が窺えます。

 

 


www.youtube.com

注)UnidiscMusic 確認済みの動画

 

 

胸を打つ、情熱を注ぐ若者の姿

 「フラッシュダンス」は時代の空気感をパッケージした作品と感じます。同名映画で描かれた"夢を叶えるために若者が挑戦するエネルギー"も記憶に残ります。

 

 この曲は文字だけでは表せない、"若者のあふれる感情"が表現されています。

 

 なぜか分かりませんが、曲を聴いているとその情熱を感じる事ができます。聴いていると徐々に気持ちが高揚してきます。

 

 この曲の本質に気付いた方が、1983年10月から放送された『スチュワーデス物語』の主題歌に採用されています。麻倉未稀さんの日本語カバー盤です。

 

 

 冒頭の歌唱では「選んだ道は正しかったのか?」とか「夢を叶えることをできるだろうか?」という不安や孤独を抱いている心境を感じます。(歌詞カードには和訳が掲載されていないため、実際は何と歌っているのかは分かりません。個人的な感想です。)

 

 曲が進むにつれて「自信を持ち自分を信じて全力で立ち向かう姿」を連想できる歌唱に変化していきます。

 

 "迷いから解放される心境"を読み取れる事が、この曲をドラマチックにしているのだろうと感じます。歌っておられるアイリーン・キャラさんの表現力を感じます。

 

 作詩にはアイリーン・キャラさん自身も関わっており、歌い手が作品に入り込めるようにアシストされたキース・フォーシーさんに感謝です♪

 

 

秘めたエネルギーを開放する盛り上げ方

 「フラッシュダンス」を作曲されたジョルジオ・モロダーさんは、この時期の日本でシングル盤でのヒットを多く残されています。

 

 ブロンディさんの「コール・ミー」(1980)、リマールさんの「ネバーエンディングストーリーのテーマ」(1985)と、この作品です。

 

 ケニー・ロギンスさんの「デンジャー・ゾーン」が収録された『トップガン』(1986)はアルバムで人気を集めています。いずれも映画のために作られた音楽です。

 

 シングル盤でヒットした作品には、”聴いていると心が徐々に熱せられる感覚”を聴き手に与える特徴が共通して存在すると感じます。

 

 単純に表現すれば"歌い出しを控えめにする手法"であり、この年代に目立ち始めます。

 

 「聖母たちのララバイ」(1982)や「SWEET MEMORIES」(1983)などの女性バラードの作品で感じますが、このテクニックに"若者が訴えたいフィーリング"を加味させる事が出来るジョルジオ・モロダーさんは凄いと感じます。

 

 

「ブレイクダンス」はオリンピックの競技種目に

 『フラッシュダンス』はブレイクダンスを世の中に広めたきっかけの映画でもあります。

 

 2年後には風見しんごさんの「涙のtake a chance」(1985)でのパフォーマンスも話題となっています。(一世風靡セピアさんの「前略、道の上より」(1984)のヒットにも影響を与えたのでは?と想像しています。)

 

 

 2021年の東京五輪で新種目となったスケートボードに感動しました。(実際に競技を視聴するまでは「スポーツなの?」とか考えてました。本当に恥ずかしい・・・。)

 

 2024年のパリ五輪では、新種目にブレイキン(ブレイクダンス)が加わります。

 

 1980年代の若者によって生みだされたストリート・パフォーマンスの魅力がどのように表現されるのか楽しみです。

 

 得点で競えるルールが構築されたのでしょうか。若い世代が打ち込む姿を見れる事を楽しみにしています(^^)/♪

 

 

曲情報

 発売元:株式会社ポリスター

 品番:7S-92

 

 ★CIC配給パラマウント映画「フラッシュダンス」オリジナル・サウンドトラック盤

 

 A面

  「フラッシュダンス~ホワット・ア・フィーリング」

  原題:FLASHDANCE...WHAT A FEELING

  Music by Giorgio Moroder

  Lyrics by Keith Forsey / Irene Cara

  演奏時間:3分55秒

 

 

 B面

  「フラッシュダンス 愛のテーマ」

  英題:LOVE THEME FROM "FLASHDANCE"

  演奏:ヘレン・セント・ジョン

  演奏時間:3分27秒

 

 

参考資料

 「フラッシュダンス~ホワット・ア・フィーリング」レコードジャケット

 「you大樹」オリコン

 『オリコンチャート・ブック アーティスト編全シングル作品』オリコン

「ウシュカ・ダラ」アーサー・キット(昭和29年)

f:id:hitchartjapan:20210924194152j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 アーサー・キットさんの「ウシュカ・ダラ」は、昭和29年(1954年)にヒットしました。

 

 『ダンスと音楽』のトップレコード順位によると、7月から9月にかけて首位を獲得しています。

 

<『ダンスと音楽』SP盤売上ランキングの推移>

年月 順位
昭和29年06月 4位
昭和29年07月 1位
昭和29年08月 1位
昭和29年09月 1位
昭和29年10月 2位
昭和29年11月 4位
昭和29年12月 9位
昭和30年01月 15位

 

 

 


www.youtube.com

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 WMG(Cherry Red Records の代理); BMI - Broadcast Music Inc., SOLAR Music Rights Management, Sony ATV Publishing, CMRRA、その他 5 件の楽曲著作権管理団体

 

 

 現在では「ウスクダラ」というタイトルで知られる作品です。

 

 江利チエミさんが日本語カバー盤した「ウスクダラ(トルコ譚)」のタイトルが採用されたのだと思います。

 

(この曲の原題が「USKA DARA - A TURKISH TALE」のため、"トルコ譚"という副題が付いていますが省略されたようです。)

 

 この年に発売された、電蓄で再生できる4曲入りEP盤が9月に発売されています。

 

 

トルコ民謡・ウスクダラ

 耳にする機会の無い"ウスクダラ"というフレーズ。曲中のセリフではトルコにある小さな町の名前と紹介されています。

 

 トルコ語ではÜsküdar、Googleマップではユスキュダルと表記されています。イスタンブールの隣なんですね。

 

 

 トルコは、ヨーロッパ大陸とアジア大陸の間に位置し、南には中東諸国という地理のためか、ヒット曲の世界でも存在感があります。

 

 現代史では外交や戦争といった政治的な問題が目立たないため、アメリカも"純粋な異国情緒"をかき立てる作品として「ウシュカ・ダラ」を企画したのではないか?と想像しています。

 

 日本からも遠く離れた国ですので、似た感覚で作品が支持されたのだろう、と解釈しています。

 

 フランスでは、異文化の音楽が支持され始めた1998年にTarkanさんの「Şımarık 」がヒットしています。

 

 「ウシュカ・ダラ」、「Şımarık 」とどちらの作品でも、演歌・歌謡曲的な節回しが存在する事が印象的です。

 

 日本人なのでひいきしてしまいますが、どちらかというとアジアの音楽に感じます(^^;A。

 

 

1950年代のトルコ音楽ブーム

 トルコ語で歌われた民謡「ウシュカ・ダラ」。

 

 この曲だけのブームで終わったか?というとそうでもないみたいです。

 

 同年末にはフォア・ラッズさんやジョー ・フィンガーズ ・カーさんの「イスタンブール」がヒットしています。

 

 また、1957年にラルフ・マーテリー楽団さんの「シシュ・カバブ(串かつソング)」がヒットし、トルコ音楽への関心が薄れていない印象を受けます。

 

 

 日本では庄野真代さんの「飛んでイスタンブール」(1978)がありますが、イメージ重視で音楽性は全く関係がありません。しかし、聴き手に"異国情緒を連想"させるという目的は達成できていると感じます。

 

 おそらく、1950年代のアメリカ人も似た気持ちで作品を支持していたのだろう、と推測しています。

 

 

 昨今の流行で比較すると、ルイス・フォンシさんの「デスパシート」(2017)がヒットして以降、カミラ・カベロさんの「ハバナ」(2018)や「セニョリータ」(2019)と、カリブ海の音楽が支持される現象に似ていると感じます。

 

 ロス・デル・リオさんの「恋のマカレナ」(1996)だけで収束しなかったスペイン語圏の音楽ブームです。

 

 

 自国が持たない音楽への関心が高まる時期、というのは定期的にやって来るのかな?と考えています。

 

 いつになるか分かりませんが、日本の音楽が世界的にヒットする日が再び来るのは現実的な気がしています♪

 

 

曲情報(EP盤)

 発売元:日本ビクター株式会社

 品番:EP-1027

 

 A面

  「ウシュカ・ダラ(トルコ語)」

  原題:USKA DARA - A TURKISH TALE

  「ウェディング・ベルが盗まれた(英語)」

  原題:SOMEBODY BAD STOLE DE WEDDING BELL

 

 B面

  「アンヘリート・ネグロス(スペイン語)」

  原題:ANGELITOUS NEGROS

  「ポルトガルの四月(佛語)」

  原題:AVRIL AU PORTUGAL

 

 

参考資料

 「ウシュカ・ダラ」レコードジャケット

 『ダンスと音楽』モダン・ダンス社

 『洋楽シングルカタログ RCA編』オールデイーズ

「呪われた夜」イーグルス(昭和50年)

f:id:hitchartjapan:20210720192750j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 イーグルスさんの「呪われた夜(ONE OF THESE NIGHTS)」は、昭和50年(1975年)にヒットしました。

 

 『レコードマンスリー』の月間ランキングによると、8月末に発売されたレコードは、翌月から11月にかけてヒットしています。

 

 

 

<『レコードマンスリー』洋楽・月間ランキング推移>

年月 順位
昭和50年08月 29位
昭和50年09月 11位
昭和50年10月 12位
昭和50年11月 11位
昭和50年12月 20位
昭和51年01月 20位

 

 

 


www.youtube.com

注)イーグルス - トピックの動画

 


 1970年代の日本では、洋楽シングル盤の人気が低迷しています。

 

 縮小した市場の洋楽シングル盤ランキングですので、上記のランキング推移は参考程度で受け止めて頂ければと思います。

 

 

日本でイーグルスの存在を示した曲?

 この作品を知るまで、イーグルスさんと言えば「ホテル・カリフォルニア」(1977)しか思いつきませんでした。

 

 全米では首位を獲得した「呪われた夜」ですが、日本では小規模のヒットに留まっています。

 

 しかし、2年後の「ホテル・カリフォルニア」のヒットにつながるくらい、イーグルスさんの知名度を上げた作品ではないか?と感じます。

 

 LP盤『呪われた夜』がシングル盤と共に人気を集め、『イーグルス・グレイテスト・ヒット1971~1975』もLPランキングに登場しています。

 

 「呪われた夜」は両方のLPに収録されています。

 

 

時代を先取り?形容しがたいサウンド

 理由は分かりませんが、冒頭に4度繰り返されるギターの響きを聴いただけで、名曲と予感させてくれる作品です♪

 

 テンポがゆったりとした作品である事や、短調である事などがなんとなく理解できるからでしょうか。導入部分がシンプルだと、気楽に聴ける作品と感じるからかも知れませんね。

 

 

 この作品で印象に残るのは、スローテンポな事と、サビになるとコーラスに変化する事です。

 

 伴奏にピアノの音色が聴こえて来るため、1950年代から続くロックンロールを継承していると私は感じています。ただ、何ロックと形容すれば良いのかは分かりません。ソフトロックでしょうか?

 

 ちなみに、歌詞カードの解説にはアメリカン・ロックと書かれています・・・。

 

 邦楽と洋楽の方向性がズレ始めた1970年代以降は、洋楽の魅力を的確に形容する日本語が作られていない事が窺えます。

 

 1970年代は、日本人が今まで聞いた事の無い"新しいサウンド"が次々に生まれた時代です。

 

 そして、その音楽を聴いた時に動かされる感情や音の響きを的確に描写する日本語は現在もなお、生み出されないまま続いていると感じます。

 

 「呪われた夜」がヒットした当時には存在しなかった言葉かも知れませんが、メロウが、この作品のサウンドを的確に表現した言葉と感じています。

 

 ビー・ジーズさんの「ステイン・アライヴ」のレコードジャケットに、"ソフト&メロウ"と印字されています。いつから用いられるようになった言葉か分かりませんが、時代を先取りしたサウンドと感じます。

 

 

違和感を覚える邦題

 仮にイーグルスさんを知らず、初めて「呪われた夜」というタイトルを見聞きしたとき、このようなサウンドであると気付く事が出来るでしょうか?

 

 私は想像力が無いので、初めて聴いた時はビックリしました。もっと聴き手を選ぶアーティスト性が前面に出た作品と思い込んでしまったからです。

 

 そのため、「作品の魅力を伝えきれていない邦題、誤った印象を与える邦題である」と感じました。

 

 レコード会社で邦題を決める際、相当悩まれた事と思います。「この曲は、単に原題をカナ表記すれば良いという扱いは出来ない」と考えられていた事も想像できます。

 

 

 私はこの曲にピッタリの邦題は思いつきませんが、「呪われた夜」はちょっと・・・と思います。

 

 忌み嫌われる「呪」を用いているせいか、前年にヒットした映画『エクソシスト』の主題曲「チューブラー・ベルズ」(1974)の邦題にした方が似合うのでは?と感じます・・・(^^A;。

 

 もし訳詞家としても活躍される岩谷時子さんや安井かずみさんが命名されておれば、いい感じの邦題を命名されていたのかな?と想像しています。

 

 

曲情報

 発売元:ワーナー・パイオニア株式会社

 品番:P-1395Y

 

 全米に炸裂するイーグルスの超ビッグ・ヒット登場!!

 

 A面

  「呪われた夜」

  原題:ONE OF THESE NIGHTS

  演奏時間:3分28秒

 

 

 B面

  「ヴィジョンズ」

  原題:VISIONS

  演奏時間:4分

 

 

参考資料

 「呪われた夜」レコードジャケット

 『レコード・マンスリー』日本レコード振興株式会社

 『オリコンチャート・ブック アーティスト編全シングル作品』オリコン

「愛のコリーダ」クインシー・ジョーンズ(昭和56年)

f:id:hitchartjapan:20201226225918j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 クインシー・ジョーンズさんの「愛のコリーダ」は、昭和56年(1981年)にヒットしました。

 

 4月に発売されたレコードは、6,7月に最高順位を記録しています。

 

<『レコード・マンスリー』月間ランキング推移>

年月 順位
昭和56年04月 8位
昭和56年05月 3位
昭和56年06月 2位
昭和56年07月 2位
昭和56年08月 4位
昭和56年09月 5位
昭和56年10月 7位

 

 


Ai No Corrida

注1)Quincy Jones 公式アーティストチャンネルの動画

注2)アルバム音源のようです。演奏時間がシングル盤より長いです。

 

 

 

なぜ日本語のタイトルなのか?

 どうしてクインシー・ジョーンズさんが、原題を「AI NO CORRIDA」としたのか?…その理由はレコードジャケットにも記載が無いため、謎でした。

 

 しかし、この作品はクインシー・ジョーンズさんのオリジナル曲ではなく、過去の作品をカバーしていた事がようやく分かりました。

 

 オリジナルは、Chas Jankelさんが前1980年に発表されたアルバムの収録曲です。

 

 Chas Jankelに関してインターネットで検索してもほとんど情報がありませんので、当時無名だった事や、その後功績を残せなかった事を想像してしまいます。

 

 

 ゼロから物を作る事の難しさは理解しているつもりですが、ここは、クインシー・ジョーンズさんの、"光る原石を発掘されるプロデューサーとしての目の付け所"を評価するべきなのかな?と考えます…。

 

 

 下の動画がオリジナル作品です。おそらくクインシー・ジョーンズさんも当時視聴していたと思われます♪

 

 イギリス人のChas Jankelさんが、日仏合作映画『愛のコリーダ』(1976年公開)に影響を受けていた、という事になりそうですね。

 

 


www.youtube.com

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 MRC(Tirk の代理); CMRRA, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, ASCAP, LatinAutorPerf, LatinAutor - PeerMusic, Sony ATV Publishing, LatinAutor - SonyATV, LatinAutor, BMI - Broadcast Music Inc., ARESA, BMG Rights Management (US), LLC、その他 5 件の楽曲著作権管理団体

 

 

フュージョンって何?

 「愛のコリーダ」はフュージョンに該当する作品と捉えています。日本では1970年代後半から広がり始めた音楽表現と思います。

 

 私は1960年代以前のジャズを基礎に、1970年代以降の電子楽器(シンセサイザー)を取り入れた作品をフュージョンと呼ぶ、という解釈をしています…(汗)。

 

 デジタル技術の進歩で誕生した楽器と融合しつつ、ジャズの雰囲気は損なわないサウンド。

 

 そのようなサウンドを実現するためには、たくさんの壁を乗り越えないといけないと考えています。

 

 "楽器"を"人間"に置き換えると、学校・会社といった組織で、"新しく入った方々"と"既存の方々"がうまく融合してより良く発展させる、というお話になりますので…(^^;A。

 

 

マイケル・ジャクソンさんの育ての親

 クインシー・ジョーンズさんの最大の功績は、マイケル・ジャクソンさんをプロデュースされた事と思っています。

 

 おそらくこの方がおられなければ、マイケル・ジャクソンさんがキング・オブ・ポップとなる可能性は低かったと考えています。(「AI NO CORRIDA」も、クインシー・ジョーンズさんがカバーしなければ無名で終わっていたと想像しています…。)

 

 「愛のコリーダ」をカバーされた1981年時点では、後世に伝説として語られる『スリラー』は発売されていませんが、すでに『オフ・ザ・ウォール』(1979)のプロデュースをされています。

 

 

 「この人は、こういう表現をすればもっと輝く事が出来る!」と、"他人の才能を見抜き、信頼関係を築いて育成できる能力"には、ただただ純粋な尊敬が生まれます。

 

 音楽業界では、クインシー・ジョーンズさんのようなプロデューサーの存在は、アイドル発掘の番組で用いられがちですが、とても器の大きい存在と感じています。

 

 日常生活でも、所属する組織(家族・学級・会社などなど)のなかで、師と仰げる方と出会いは存在しますね。

 

 歌も人も出会いで運命が変わっていくのかな?と感じています。

 

 

曲情報

 発売元:ビクター音楽産業株式会社

     アルファレコード株式会社

 品番:AMP-716

 

 躍動感溢れるキャッチーなサウンド、ほとばしる無限のエネルギー!よりファンキーに、ポップに、変容を重ねるクインシー・ジョーンズ三年振りのニュー・シングル登場!

 

 A面

  「愛のコリーダ」

  英題:AI NO CORRIDA

  演奏時間:4分12秒

 

 

 B面

  「ゼアーズ・ア・トレイン・リーヴィン」

  英題:THERE'S A TRAIN LEAVIN'

  演奏時間:4分56秒

 

 

  プロデュース:クインシー・ジョーンズ

 

 

参考資料

 「愛のコリーダ」レコードジャケット

 「you大樹」オリコン

 『レコード・マンスリー』日本レコード振興株式会社

 『オリコンチャート・ブック アーティスト編全シングル作品』オリコン

「裏切者のテーマ」オージェイズ(昭和47年)

f:id:hitchartjapan:20210217191034j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 オージェイズ(O'JAYS)さんの「裏切者のテーマ(BACK STABBERS)」は、昭和47年(1972年)にヒットしました。

 

 『レコードマンスリー』の月間ランキングによると、9月下旬に発売されたレコードは、年末年始にかけてヒットしています。

 

<『レコードマンスリー』洋楽・月間ランキング推移>

年月 順位 (ECPA-41) 順位 (ECPB-269)
昭和47年10月 27位 -
昭和47年11月 9位 -
昭和47年12月 5位 -
昭和48年01月 5位 -
昭和48年02月 11位 -
昭和48年03月 19位 -
昭和48年04月 18位 -
昭和49年08月   24位

 

 

 1974年に、別品番のレコードがランクインしていますね(^^)/♪

 

 「ソウルといえばこの曲!」みたいな感じになっていたのでしょうか。

 

 


The O'Jays - Back Stabbers (Official Soul Train Video)

注)Philadelphia International Records確認済みの動画

 

 

 動画は、おそらく当時アメリカで放送されていた音楽番組と思われます。

 

 曲に合わせて踊る方々が映っておりますので、ダンスミュージックとして受け入れられたのだろうと思います。

 

 

日本でのソウル人気は今一つ?

 レコードには「これぞ72年のソウル!」というキャッチフレーズが印字されています。

 

 1960年代末にR&Bと定義されていた音楽ジャンルは、「裏切者のテーマ」がヒットした時期にはソウルと呼ばれるように変化したようです。

 

 R&Bとソウル。この2つのジャンルの違いは明確には分かりませんが、どちらも同義語として一般的に広まったように解釈しています。

 

 そして、ソウルミュージックは日本ではあまり人気が集まらなかったように感じます。

 

 

 1970年代以降、洋楽のシングル盤の売れ行きが落ち込み始めます。

 

 「裏切者のテーマ」も、上記ランキング推移ではヒットしたように感じてしまいますが、それほどヒットしていません。

 

 商圏が狭まった洋盤のみのランキングなので、洋楽ファンにとっては大ヒットという感覚だったと推測されます。

 

 邦盤と肩を並べるくらいヒットした洋盤には、カーペンターズさんや洋画のサウンド・トラック盤が目立ちます。

 

 ソウルミュージックの大きなヒット曲は見当たりません。

 

 

日本人がコピーできなかったのはリズム感?

 アメリカンポップスが全盛だった1960年代は、"メロディ重視"の作品が多かったと感じます。

 

 旋律を重視する日本と価値観が近かったため、和訳したカバー盤が企画される機会が多かったと思います。

 

 フォークとロックの新しい音楽表現も、日本風に解釈されてヒット曲に取り入れられる事に成功しました。

 

 …ところが、次に登場したR&B・ソウルは、同じ様に浸透する事はありませんでした。

 

 原因はリズムにあると想像しています。

 

 

拍をずらす"シンコペーション"

 1960年代以前のヒット曲は、洋邦関係なく、4拍子なら"1・2・3・4"と拍を理解できるシンプルさがあります。

 

 しかし、「裏切者のテーマ」はそうではありません。

 

 自分も楽譜を見て弾いてみようとしましたが、弾けませんでした…(>_<)。曲を聴きながら楽譜を見ても、「あれ?あれ?」ってなります。

 

 拍を意識するとメロディが入って来ない、メロディを意識すると拍を見失う、という感じです。

 

 原因は、音符を結ぶタイ記号が様々な箇所で登場するためです。

 

 "小節をまたぐタイ記号"が登場すると、肝心の"1・2・3・4の拍"を見失ってしまいます。(単に自分にリズム感が無いだけの話なのでしょうが…。)

 

 おそらくシンコペーションといわれる音楽技巧です。他のジャンルでも普通に存在しますが、R&B・ソウルでは特に重視される技巧、表現の基礎となるテクニックと思います。

 

 

 当時の日本ではフォークソングがブームですが、同じような感覚で、ソウルの音楽表現を解釈した、リズム感のある和風ソウルがヒットした記録は見当たりません。

 

 グループサウンズ出身の歌手なら歌えそうな気もしますし、作曲家はコピーできても肝心の歌手が歌えない、みたいななんらかの壁が存在していたのだろう、と思います。

 

 そして、ソウルのような"リズム重視の音楽"の登場が、日本の音楽が海外の流行と別の道を歩み始めるきっかけになった一因だろう、とぼんやり考えています。

 

 

曲情報

 発売元:CBS・ソニーレコード株式会社

 品番:ECPA-41

 

 これぞ72年のソウル!

 

 A面

  「裏切り者のテーマ」

  原題:BACK STABBERS

  演奏時間:3分5秒

 

 

 B面

  「サンシャイン」

  原題:SUNSHINE

  演奏時間:3分43秒

 

 

参考資料

 「裏切者のテーマ」レコードジャケット

 『レコード・マンスリー』日本レコード振興株式会社

 『オリコンチャート・ブック アーティスト編全シングル作品』オリコン

「自由」女子十二楽坊(平成15年)

f:id:hitchartjapan:20191027084148j:plain

『Beautiful Energy』女子十二楽坊

流行時期(いつ流行った?)

 女子十二楽坊さんの『女子十二楽坊~Beautiful Energy~』は、平成15年(2003年)にヒットしました。

 

 オリコンアルバムランキングでは8月から11月にかけてベストテン入りしています。そして紅白効果で、翌年1月から2月中旬にかけて再びベストテン入りしています。

 

 当時テレビから頻繁に流れていたのは2曲目に収録されている「自由」です。女子十二楽坊さんの代表曲と感じます。

 

 


Freedom (Live)

注1)女子十二楽坊 - トピックの動画

注2)ライブ収録の音源のようです。 

 

 

突然登場した中国の民族音楽

 日本では近隣国のリアルタイムのヒット曲が流行る事が稀です。歴史を振り返っても自然と文化が伝来する事があってもいいはずですのに…(>_<)。

 

 陸続きのヨーロッパでは国をまたいでヒットする曲があるようですが、やはり島国は特殊な地理条件なのでしょう。

 

 中国のヒット曲というと、「何日君再来」「夜来香」しか思いつきませんが、これも戦時中に日本が満州国を建国した時期に製作された作品だったから知られる事になったように思います。

 

 戦前も戦後も情報が少ないため、ロシアと言えばロシア民謡、中国と言えば民族楽器の二胡の響きくらいのイメージしか持てません。

 

 

 2000年代に入ってから、韓国だけは国家プロジェクトのようにK-POPを売り出されています。

 

 日本のみならず欧米の市場にも参入していますが、自然に流行する形ではないと感じています。

 

 「釜山港へ帰れ」「最初から今まで」のように、韓国の伝統を感じるような音楽で売り出していたならば、とても共感できる事ですが…(^^;A。

 

 

現代風にアレンジされた民族音楽

 日本では、何の前触れもなく中国の民族楽器で演奏する女子十二楽坊さんが登場しました。

 

 ギター、キーボード、ベースと現代音楽で用いる楽器も交える楽団の演奏は今聴いても新しさを感じます。

 

 歌詞カードの巻末に用いた楽器が記載されていますが、プログラミングというのはシンセサイザーの事でしょうか。キーボードの方が兼任されていますね。

 

 

 情報が少ないため、"日本人がイメージする今風の中国音楽"と一致する音楽表現だったと感じます。

 

 そのため、気持ち的に抵抗なく受け入れやすかったのだろうと感じます。

 

 

いやし系ではない?

 1999年に坂本龍一さんの「energy flow(『ウラBTTB』)」、2000年に『image(イマージュ)』『~the most relaxing~ feel』がヒットしました。

 

 これらのヒーリングミュージックは癒し系と命名され、しばらく人気となりました。女子十二楽坊さんが登場した2003年には、ブームが落ち着いていたと思います。

 

 聴いていて元気をもらえる演奏ですが、どちらかと言うと、"めったに耳にしないワールドミュージックだった事"が最大のヒットの要因であると感じます。

 

 

 不思議なのは、「日本にやって来た中国音楽は、後にも先にもこのグループのみ」という点です。(アジア出身の歌手が日本人作曲の作品を歌われる事はよくありますが…。)

 

 女子十二楽坊さんの日本でのヒットをきっかけにして、韓国のように自国の音楽を売り出す積極性があっても良いのにと思いますが、そのようなそぶりが感じられません。

 

 何か理由があっての事でしょうが、個人的にはとても謎に感じています…。「巨大な市場があるから、別に開拓する必要が無い。」という考え方でしょうか(?_?)。

 

 

曲情報

 発売元:プラティア・エンタテインメント株式会社

 販売元:キングレコード株式会社

 品番:PYCE-1001

 

  「自由」

  作曲:作者不詳

  編曲:梁剣峰

 

 

 『Beautiful Energy』2曲目収録

 

 帯の文章:もう、癒されるだけでは元気になれない。

 

 女子十二楽坊の意志により、この商品の売り上げの一部は、SARS問題解決のための研究費用に寄付されます。 

 

 

参考資料

 『Beautiful Energy』CDジャケット

 「you大樹」オリコン

「君はTOO SHY」カジャグーグー(昭和58年)

f:id:hitchartjapan:20210124104855j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 カジャグーグー(Kajagoogoo)さんの「君はTOO SHY」は、昭和58年(1983年)にヒットしました。

 

 オリコンのシングル盤チャートでは、最高順位は20位以下ですが、LP盤で人気を集めています。

 

 シングル盤は1983年7月初めに最高順位を記録していますので、夏にヒットしたと思われます。

 

 


Kajagoogoo - Too Shy (Official Music Video)

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 WMG(PLG UK Catalog の代理); LatinAutorPerf, ASCAP, SOLAR Music Rights Management, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, LatinAutor - Warner Chappell, Sony ATV Publishing, LatinAutor - SonyATV、その他 11 件の楽曲著作権管理団体

 

 

 邦題が「君は〇〇」となっていますが、カルチャー・クラブさんの「君は完璧さ」(1983)が先駆けて人気を集めていたため、便乗されたように感じます。

 

 ボーカルは、2年後に「ネバーエンディングストーリーのテーマ」がヒットするリマールさんです。

 

 カジャグーグーさんのデビュー曲ですが、解説ではインパクトのあるグループ名について全く触れられていません…(^^;A。

 

 ”Kajaな気分は今GooGoo”という遊び半分のキャッチコピーが印字されています…(>_<)。

 

 

聴き手を焦らせる構成

 「君はTOO SHY」は、あまり聴いた事が無いサウンドです。そのため、一度聴いたら耳に残ってしまうくらいの個性を持っています。

 

 ただ、"すぐに夢中になれる曲か?"と言うと、そうではない印象です。何度か聴いているうちに、曲に対する共感が生まれ、ハマってしまうタイプの作品と感じます。

 

 すぐにハマれない理由は、"聴きたいところをなかなか聴かせてくれないから"と感じます。

 

 この曲の主題は、タイトルの「TOO SHY」のフレーズが登場する部分です。でも、そこまでたどり着くのが長く感じます。

 

 冒頭のベースラインのイントロも長いですし、サビが始まる直前にもG♭~D♭~とG♭~D♭~と、もったいぶった前置きが2回繰り返されます。

 

 後半は「TOO SHY」を繰り返してうたってくれますが、♪トゥルトゥットゥッ…と歌って、時間稼ぎをされています。

 

 この焦らし具合は絶妙と感じます。長ければ「もういいよ!じゃあね!」と思うところですが、聴き手にちょうど良いくらいの"じれったさ"を与えていると感じます(^^)/♪

 

 

曲の世界に入りやすい?

 「君はTOO SHY」は、ヒット曲では稀なタイプと感じます。こういうタイプの作品の不思議なのは、サビ以外の部分も聴いているうちに味が出てくるところです。

 

 前奏も聴いていると気持ちの良いベースラインですし、サビの直前の「ヘイ、ガール!」の前置き部分もカッコイイ!と感じます。

 

 知らないうちに、自分が曲の魅力に引き込まれている事が分かります。

 

 

 カジャグーグーさんはイギリスの音楽グループで、「君はTOO SHY」はアメリカよりもヨーロッパで人気が集まったようです。

 

 ヒットチャートは見つけることが出来ませんが、フランスでもヒットしています(InfoDisc)。

 

 

曲情報

 発売元:東芝EMI株式会社

 品番:EMS-17365

 

 Kajaな気分は今GooGoo、ハートはピッタシKajaGooGoo!

 

 話題騒然!'80年代に現われた、大型スーパー・アイドル"鮮烈ロンドン・キッズ"カジャグーグー、デビュー!!

 

 A面

  「君はTOO SHY」

  原題:TOO SHY

 

 

 B面

  「君はTOO SHY<インストゥルメンタル>」

  原題:TOO SHY(Instrumental)

 

 

参考資料

 「君はTOO SHY」レコードジャケット

 『オリコンチャート・ブック アーティスト編全シングル作品』オリコン

 「InfoDisc(http://www.infodisc.fr/)」Webサイト

「輝く星座(アクエリアス)」フィフス・ディメンション(昭和44年)

f:id:hitchartjapan:20201210193357j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 フィフス・ディメンション(The 5th Dimension)さんの「輝く星座(アクエリアス)」は、昭和44年(1969年)5月に発売され、6月から10月にかけてヒットしています。

 

 ミュージカルのために製作された楽曲です。レコードには、「ラヴ・ロック・ミュージカル"ヘア"より」と印字されています。

 

<『レコードマンスリー』月間ランキング(洋楽)の推移>

年月 順位
昭和44年05月 29位
昭和44年06月 9位
昭和44年07月 6位
昭和44年08月 4位
昭和44年09月 5位
昭和44年10月 6位
昭和44年11月 14位
昭和45年01月 16位
昭和45年02月 18位

 

 


The Fifth Dimension - Aquarius - Let The Sunshine In - Bubblerock Promo

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 SME(SMCMG の代理); LatinAutor - SonyATV, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, LatinAutorPerf, SOLAR Music Rights Management, LatinAutor - Warner Chappell, ASCAP, UMPI, Sony ATV Publishing、その他 14 件の楽曲著作権管理団体

 

 

 原題の"Aquarius"は"みずがめ座"になります。この曲のタイトルを「輝く星座(アクエリアス)」と意訳された方は、豊かな表現力をお持ちだと感じます(^^)/♪

 

 

日本で公演されなかった"幻の"ミュージカル作品

 レコードの解説欄ではミュージカル『ヘア』について、

「(アメリカの広告を見ると”アメリカ種族の愛と、ロックのミュージカル”と書かれています)」

 と、短い文章で説明されています。

 

 洋盤では、情報が少ないため、海外でのリアルタイムの評判を先行して伝える解説をよく見かけます。

 

 しかし「輝く星座」が発売された後も、日本で『ヘアー』は公演される事が無く、それ以上の情報が途絶えています。

 

 "ミュージカル『ヘアー』の曲と知りながら、誰もそのミュージカルを見た事がない"…。

 

 そのため、後世の日本では伝説のように紹介されている感じがします。

 

    色々検索すると、40年以上経った2013年に初めて日本で上演されたようです。…遅すぎます(>_<)!

 

 

 さらに、1969年当時のミュージカルで歌われていたのはフィフス・ディメンションさんではありません(オリジナル音源は下の動画を参照)。

 

 フィフス・ディメンションさんは、当時話題だった『ヘアー』の作品をカバーしただけで、直接ミュージカルに関わってはおられません。

 

 

~オリジナルの「Aquarius」と「The Flesh Failures (Let the Sunshine In)」~


Hair - Aquarius

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 SME(RCA Victor の代理); UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, CMRRA, ASCAP, Sony ATV Publishing, SOLAR Music Rights Management, LatinAutorPerf, LatinAutor - SonyATV、その他 6 件の楽曲著作権管理団体

 

 


Hair - The Flesh Failures (Let the Sunshine In)

注)https://www.youtube.com/watch?v=xWBEam2U-KQ&list=PLmE-nbZ89BYZVdAmSxDyfh8yC8Eu2co4k&index=30 SME(RCA Victor の代理); LatinAutor, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, ASCAP, UMPG Publishing, SOLAR Music Rights Management, LatinAutor - UMPG, CMRRA, LatinAutor - SonyATV, LatinAutor - Warner Chappell, LatinAutorPerf、その他 4 件の楽曲著作権管理団体

 

 

 サウンドに明らかな違いがありますが、どちらの歌唱でも"若者たちのあふれる力"を感じます♪(なぜそのように感じるかは、具体的には説明できませんが…(^^;A。)

 

 

 フィフス・ディメンションさんは、ミュージカルで歌われる最初の「Aquarius」と最後の「Let the Sunshine In」の2曲をメドレーで歌われています。

 

 

"完成度が高い!"と感じる作品

 日本で「輝く星座」がヒットした事と、ミュージカル『ヘアー』の作品だった事はそれほど因果関係は無かったと推測されます。

 

 では「輝く星座(アクエリアス)」が日本で支持された理由は何だったのでしょうか?

 

 

 ヒット曲は使い捨ての消耗品で製造され、おそらく人手も時間も掛けていない商品がほとんどと捉えています。

 

 そのため、"ひとりの人間の胸の内"を描く作品が目立つのは止むを得ないと思いますが、「輝く星座(アクエリアス)」を聴くと"若者たちの湧き上がる活気"を感じます。

 

 おそらく、コーラスグループが重視する美しいハーモニーに加えて、当時人気だったR&Bで表現されるリズム感が加わり、サウンドの幅が広がったからだと感じます。

 

 2曲目の「レット・ザ・サンシャイン・イン」では、よりR&Bの雰囲気が強くなります。男性の歌唱がメインで、コーラスが裏方に変わった印象を受けます。

 

 この歌唱は、当時の洋楽でも斬新な音楽表現だったと思います。「今まで聴いた事が無い!」と感じた方も多かったのではないか、と思います。

 

 現在でも他に類の無い作品ですので、半世紀前の作品でも色あせないサウンドです。

 

 

 "2曲をメドレーにした事"は、他に例が無いため、どうしても気になります…。

 

 おそらくフィフス・ディメンションさんは、自分たちが本当に表現したかった音楽を「レット・ザ・サンシャイン・イン」の方で演じる、という結論に至ったのではないか?と考えています。

 

 カバー曲ながら、編曲や構成が練られた作品と感じます。ヒット曲の世界ではあまり耳にしない、とてもクオリティの高い作品です♪

 

 

曲情報

1969年8月のヒット曲 (洋楽・邦楽ポピュラー)

 

 

レコード

 発売元:東芝音楽工業株式会社

     リバティ・レコード

 品番:LL-2246

 A面

  「輝く星座(アクエリアス)」

  原題:Aquarius/Let The Sunshine In

  演奏時間:3分50秒

 

  ラヴ・ロック・ミュージカル”ヘア”より

 

 B面

  「マジック・ガーデン」

  原題:The Magic Garden

  演奏時間:2分49秒

 

参考資料

 「輝く星座(アクエリアス)」レコードジャケット

 『レコード・マンスリー』日本レコード振興

「赤と青のブルース」マリー・ラフォレとアンドレ・オデール楽団(昭和36年)

f:id:hitchartjapan:20201206135233j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 マリー・ラフォレさんの「赤と青のブルース」は、昭和36年(1961年)の5月から7月にかけてヒットしています。

 

<『ミュージック・マンスリー』月間ランキングの推移>

年月 順位
昭和36年05月 10位
昭和36年06月 8位
昭和36年07月 14位

 

 最高順位は低めなので、ヒットの規模はそれほど大きくなかったようです。

 

 


Saint-tropez blues

注)Marie Laforêt 公式アーティストチャンネルの動画

 

 

映画で歌われた作品

 当時公開されていたフランス映画『赤と青のブルース』の劇中で歌われています。

 

 マリー・ラフォレさんの歌声、「サントロペ」というフレーズが印象に残る作品です。

 

 映画を鑑賞した後、「あの『サントロペ~』というフレーズが印象に残った」からレコードを購入された方が多かったのではないか?と思います。

 

 映画は5月7日公開、レコードも5月に発売されています。 

 

 

役者が歌った作品

 レコードの歌詞カードには、短い解説が書かれています。

 

 「太陽がいっぱい」のマリー・ラフォレが主演する新しいフランス映画のサウンド・トラックからラフォレが唄う2曲をお届けしましょう。素人臭い唄い振りがかえって一つの魅力になっているようです。

 

 素人臭い唄い振り…(^^;A。申し訳ありませんが、的確な要約です。

 

 歌声は美しさを感じるくらい透き通っており、可憐な印象しか残りませんが、歌唱力に危なっかしい部分を感じます…。

 

 冒頭の高く伸びる歌唱から聴いていてドキドキします。どうも声が震えているように感じますね。

 

 役者が本業の方のようです。日本でも、1980年代に活躍された薬師丸ひろ子さんや原田知世さんが歌う作品がヒットしています。

 

 失礼ながら人気を集める共通の要素があるように感じますm(_ _)m。

 

 

歌は気持ちで歌うもの

 歌唱には、様々なテクニックが存在すると思います。

 

 しかし、実際にヒットする作品は、全て聴きごたえのある歌唱力を感じるか?というと、そうではありません。

 

 失礼ながら、不完全な歌唱であってもヒットする作品は昔から存在します。

 

 1960年代では、6歳の男の子が歌った「黒ネコのタンゴ」(1969)がものすごくヒットした記録が残っています。

 

 

 …プロ歌手以上に、多くの人たちを惹きつける歌唱には何があるのでしょうか?これもかなり興味深い、けんきゅうテーマです☆

 

 

 データを用いて説明する事は出来ませんが、聴いていて"一生懸命歌っているなぁ~"と感じる事は共通していると思います。

 

 おそらく譜面通りに歌おうと頑張る気持ちがあるから、聴き手に「こう歌おうとしているんだ!頑張って!」と、その気持ちが伝わっているのだと思います。

 

 

曲情報

1961年 年間 41位(洋楽)

 

 

レコード

 発売元:日本ビクター株式会社

     フォンタナ・レコード

 品番:FON-1002

 A面

  「赤と青のブルース」

  原題:Saint - Tropez Blues

  演奏時間:2分19秒

 

 B面

  「風まかせ」

  原題:Tumbleweed

  演奏時間:1分44秒

 

参考資料

 「赤と青のブルース」レコードジャケット

 『ミュージック・マンスリー』月刊ミュジック社

 「映画.com(赤と青のブルース)」

「ポーカー・フェイス」レディー・ガガ(平成21年)

f:id:hitchartjapan:20201018110658j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 レディー・ガガさんの「ポーカー・フェイス」は、平成21年(2009年)にヒットしました。

 

 オリコンアルバムランキングでは、「ポーカー・フェイス」が収録された『ザ・フェイム』が、2009年6月にヒットしています。

 

 発売と同時に上位にランクインしているため、海外での人気ぶりがすでに日本にも伝わっていたのだろうと推測されます。

 

 音楽配信はCD発売に先駆けて始まっていましたが、10万ダウンロードを達成したのは翌2010年です。

 

 

<「ポーカー・フェイス」配信認定の推移>

 

着うたフル®

(2009/03/11配信開始)

PC配信(シングル)

(2009/05/20配信開始)

2010年02月 10万ダウンロード達成  
・・・    
2010年05月   10万ダウンロード達成
・・・    
2010年11月 25万ダウンロード達成  
・・・    
2011年02月   25万ダウンロード達成

 

 1年後に10万ダウンロード認定されています。「バッド・ロマンス」「テレフォン」が収録された『ザ・モンスター』(2010)のヒットで、より多くの人に知られる事になったのだろう、と思われます。

 

 


Lady Gaga - Poker Face (Official Music Video)

注)Lady Gaga 公式アーティストチャンネルの動画

 

 

世界中でヒット

  「ポーカー・フェイス」は世界各国でヒットしています。

最高順位 週数 国名
1位 13週 ドイツ
1位 12週 オーストリア
1位 11週 フィンランド
1位 10週 ニュージーランド
1位 9週 ベルギー
1位 9週 カナダ
1位 8週 オーストラリア
1位 8週 オランダ
1位 8週 スイス
1位 5週 ノルウェー
1位 5週 アメリカ(エア・プレイ)
1位 4週 フランス
1位 4週 ブルガリア
1位 4週 スウェーデン
1位 3週 アイルランド
1位 3週 イギリス
1位 2週 イタリア
1位 1週 デンマーク
1位 1週 アメリカ(シングル)
2位 1週 スペイン
2位 1週 ポルトガル

 

 アフリカや南米、中東、アジアでのランキングは不明ですが、欧米ではすべての国で支持を得ているように感じる記録です。

 

 

 …やはりアメリカで人気になってから、世界中でヒットしたのだろうと思っていましたが違いました。

 

 最初にチャートインしたのはカナダ、続いてオーストラリアとニュージーランド、そして北欧のスウェーデン、フィンランド、ノルウェーで人気を獲得しています。

 

 今挙げた国々は、アメリカよりも先行してCDが発売されたようです。デビュー曲「Just Dance」(2008)を支持した国を優先されたのでしょうか?

 

 発売日の差は、少し不思議に感じます。

 

 

インパクト抜群の低音サウンド

 海外のアーティストにはガガという響きは珍しく覚えやすいです。一度耳にするとなかなか忘れられず、現在でも日本での知名度はかなり高いアーティストと思います。

 

 「ポーカー・フェイス」のサウンドも同じくらい、記憶に残る印象を備えていると感じます。

 

 2000年代後半の洋楽はハウスミュージックが主流と感じますが、レディー・ガガさんもこの音楽表現を意識しているように感じます。

 

 ただ、ハウスは聴こえてくるシンセサイザーの音色が高音で、音量も大きめなので、聴き手には意見の分かれる音楽表現だったと思います。

 

 「ポーカー・フェイス」では、そのシンセサイザーの伴奏を音色を低くされている印象があります。それだけでなく、ボーカルやコーラスも低い音域で表現されていると感じます。

 

 伴奏が高音になると曲のテンポも速めになりがち、と感じていますが、低音にする事で、曲調をゆっくりさせる事ができます。

 

 「ポーカー・フェイス」はスローで、聴き手に重苦しく鈍い響きを感じさせるサウンドと思います。

 

 当時、意外と存在しない音楽表現だったと感じます。 

 

 

なぜか感じる1980年代の雰囲気

 ボーカルの音声を加工したり、シンプルなフレーズを何度も繰り返す事で、無機質な響きを聴き手に与える事を狙っていると感じます。

 

 生の歌声はサビだけでしょうか、ロボットのような部分と人間的な部分が使い分けられています。

 

 できるだけ聴き手にドライな印象を与えるように考慮した、緻密な編曲になっていると感じます。

 

 

 しかし、「ポーカー・フェイス」は、コンピュータの編集技術や最新の音楽表現を取り入れていると思いますが、「今までに聴いた事が無い!」というくらいの斬新さを感じる事はありません。

 

 うまく説明できませんが、なぜか1980年代の雰囲気が漂っているように感じてしまいます…(^^;A。

 

 それも、マイケルジャクソンさんやマドンナさんといった一時代を築かれた大物アーティストを連想します。

 

 それだけ完成度が高い、もしくは肩を並べるくらいの個性を備えている、という事でしょうか…。また、80年代のサウンドに大きな影響を持つシンセサイザーの響きがそう感じさせるのでしょうか?

 

 私は未だによく分かっていません…(>_<)。

 

 今後、どのような音楽が流行るのか分かりませんが、レディー・ガガさんも大御所アーティストと同じくらいの活躍をされる事を期待しています♪

 

 

参考資料

 「Poker Face」CDジャケット

 「you大樹」オリコン

 「一般社団法人 日本レコード協会 有料音楽配信認定」

 TOP50(http://www.chartsinfrance.net/

「ソウル・ドラキュラ」ホット・ブラッド(昭和51年)

f:id:hitchartjapan:20201011184006j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 ホット・ブラッドさんの「ソウル・ドラキュラ」は、昭和51年(1976年)にヒットしました。

 

 オリコンランキングでは、昭和51年の7月中旬から8月末にかけてベストテンにランクインしています。

 

 当時人気だったディスコサウンドの作品ですが、シングル盤では最も人気を集めた作品ではないか?と感じます。

 

 


Hot Blood - Soul Dracula • TopPop

注)TopPop 確認済みの動画

 

 

 …まさか、プロモーション・ビデオが存在していたとは(^^;A。

 

 

正体不明のディスコサウンド

 1970年代の洋楽ディスコ・ブームは、研究しがいのある現象です。普段と違う流行り方です。

 

 "どこの国の作品か分からない洋楽が、日本で支持を集めた事"が象徴的で、「ソウル・ドラキュラ」はこの典型です。

 

 この曲は、Disques Carrereというフランスのレーベルから発売されています。しかし、フランスでヒットした記録は残っていません。

 

 『CASH BOX』誌のINTERNATIONALチャートには、1977年発売号でオランダやブラジルでトップテン入りした記録が残っています。(ブラジルではHot Bloodさんではなく、Draculaと記載されています。)

 

 日本は比較的早い時期に「ソウル・ドラキュラ」を輸入し、巷のディスコを通じて多くの人の耳に届ける事ができたのだろう、と想像します。

 

 「日本の洋楽レーベルが、積極的にディスコのヒット曲をかき集め、商品化していた」と解釈できそうです。

 

 実際にヒットしたシングル盤は十数枚ほどです。

 

 中古レコード店には大量の70’sディスコシングル盤がワンコーナーを占めている事もあり、「短期間に大量消費され続けた音楽」という負の性質も帯びています…(>_<)。

 

 昨今のCD売上ヒットチャートにも通じる流行り方と感じます。

 

 レコードジャケットのデザインが、インパクトのあるダサさを備えており、ジャケ買いを狙わせる要素もあったのかな?と想像します。

 

 

70’sディスコで目立つコラボレーション

 「ソウル・ドラキュラ」は"ディスコ+吸血鬼"のコラボをしていますが、ディスコサウンドは、多様なジャンル、キャラクターとミックスできる音楽表現が特徴です。

 

 現在のように、ハロウィンが浸透していない時代なので、単純に「斬新で面白い!」という事で支持されたのだろうと思います。

 

 イージーリスニングやコーラス、フォークやロック、ハワイアン、R&B等が流行した事がありますが、ソウルから発展したディスコサウンドは、そういったあらゆるジャンルの音楽を取り入れてディスコ化した作品が製作されました。

 

 ジャズに近い音楽表現かも知れません。

 

 海外作品では、リック・ディーズさんの「ディスコ・ダック」(1976)、ミーコさんの「スター・ウォーズのテーマ」(1977)、ポパイの主題曲や、フラメンコを取り入れた「悲しき願い」(1978)など、有名なアニメーションキャラや民族音楽を取り入れた作品も製作されています。

 

 日本では「ソウルこれっきりですか」(1976、77)というコーラスのメドレー曲がランキングに登場しています。

 

 流行ったとは言い切れませんが、エボニー・ウェップさんの「ディスコお富さん」や三橋美智也さんが「達者でナ」等をディスコ調にアレンジした作品を発表されています。

 

 …昭和歌謡まで巻き込んだ70’sディスコ・ブーム、個性的な作品ばかりで、当時の過熱ぶりはスゴすごかったんだろうと思います(^^;A。

 

 

曲情報

 発売元:テイチクレコード

 品番:MA-18-V

 

 A面

  「ソウル・ドラキュラ」

  原題:SOUL DRACULA

  (L.Melwing - M.Ambruster - P.Duc)

  演奏時間:3分52秒

 

 B面

  「ソウル・ドラキュラ~インストゥルメンタル」

  原題:SANS DRACULA

  (M.Ambruster - P.Duc)

  演奏時間:2分55秒

 

  Prod. by Hot Blood Production License Disques Carrere

 

  Illustration = I.SANSUI

  Design = H.MASUYAMA

 

  ●ウヘェー!あの吸血ドラキュラがディスコに出現!!全米のディスコを征覇した君の血も凍る戦慄の衝撃作!!

 

 

参考資料

 「ソウル・ドラキュラ」レコードジャケット

 『CASH BOX』海外誌

「ヴァイヤ・コン・ディオス」レス・ポールとメリー・フォード(昭和28年、昭和29年)

流行時期(いつ流行った?)

 レス・ポールとメリー・フォードさんの「ヴァイヤ・コン・ディオス」は、昭和28年(1953年)11月から翌年3月にかけてヒットしました。

 

 現在では"ヤ"ではなく"ア"の、「ヴァイア・コン・ディオス」が一般的な表記となっているようです。

 

 スペイン語のカナ表記です。英題をGoogle翻訳すると、「神があなたと共にありますように」という意味になります。

 

 『ダンスと音楽』の月間ランキングの推移は下記の通りです。

年月 順位
昭和28年11月 2位
昭和28年12月 1位
昭和29年01月 1位
昭和29年02月 1位
昭和29年03月 4位
昭和29年04月 7位
昭和29年05月 12位

 

 

 戦後8年の昭和28年…。流行歌の情報も少なく、当時の世の中の空気感が分かりません(^^;A。

 

 昭和28年はテレビ放送が始まった年です。街角に街頭テレビが設置され、国産の洗濯機冷蔵庫も発売されたようですが、こちらも普及はまだまだだったようです。

 

 「ヴァイヤ・コン・ディオス」はラジオ放送からヒットした作品と推測されます。

 

 


Vaya Con Dios (May God Be with You)

注)レス・ポール - トピックの動画

 

 

忘れられたヒット曲?

 「ヴァイヤ・コン・ディオス」は意識して聴いていなくても、なぜか後々で気になってくる作品です。

 

 流行歌の特性を備えていると感じます。

 

 『ダンスと音楽』のランキング推移では初登場2位と、前評判が高かった作品と感じます。

 

 今の価値観で考えると、何かの番組とタイアップがあったのかな?と想像してしまいます。

 

 当時のレコード業界の市場規模が不明のため、素直にランキング結果を受け止められませんが、3か月間首位となっているため、人気を集めていた事は間違いなさそうです。

 

 ただ現在では、タイトルでネット検索しても、ヒットする記事の件数がかなり少ないです。

 

 歳月が経ちすぎて、忘れられてしまった作品になっている?と感じます。

 

 

「テネシー・ワルツ」には勝てなかった?

 この作品は3拍子です。

 

 3拍子というと、前年にヒットしたパティ・ペイジさんやジョー・スタッフォードさんが吹き込んだ「テネシー・ワルツ」(1952)が思い浮かびます。

 

 「テネシー・ワルツ」のヒットをきっかけに、洋楽ではワルツ(3拍子)の作品がブームとなっています。

 

 残念ながら「ヴァイヤ・コン・ディオス」は、多くの方々にとって"当時のワルツブームのなかの1曲"という認識で、記憶の片隅に残っている作品かもしれません。

 

 

なぜ印象に残る?

 音域が狭く、音程を変えて同じフレーズを繰り返す動きが、聴き手の耳に残りやすい(覚えやすい)理由と感じます。

 

 サビも気になります。音階を順に下っていくフレーズは、「恋はみずいろ」(1968)でも用いられており、おそらく作曲法の1つと思います。

 

 「ヴァイヤ・コン・ディオス」の場合も、3拍子のリズムから少しズレるような動きになっています。

 

 音楽というとテクニックが重要なのかな?と考えてしまいますが、楽譜を見るとシンプルです。

 

 こういった作品で独特な雰囲気を演出できる方は本当にスゴいと感じます。

 

 

 「ヴァイヤ・コン・ディオス」は当時、江利チエミさんが日本語カバー盤を発売されています。

 

 後年に発売された「ネヴァー・オン・サンデー」(1961年)のB面にも収録されており、もしかすると、お気に入りだったのかも知れません(^^)♪

 

 

曲情報

 発売元:キャピトル・レコード

 品番:Z-202

 

 A面

  「ジョニー」

  原題:Johnny(Is The Boy For Me)

  Marcel Spellman - Patty Roberts

  LES PAUL and MARY FPRD

 

 B面

  「ヴァイヤ・コン・ディオス」

  原題:VAYA CON DIOS(May God Be With You)

  Russell - James - Pepper

  Vocal by Mary Ford

  LES PAUL and MARY FORD

 

 

参考資料

 『SPレコード60,000曲総目録』昭和館 アテネ書房

 『現代風俗史年表』河出書房新社

 「オークフリー」Webサイト

 『Vaya Con Dios』ぷりんと楽譜

音楽配信で人気のヒット曲(70年代・80年代編)

今も人気、1961年~1989年に発表された作品

 日本レコード協会(RIAJ)さんのサイトに、音楽配信サービスの累計ダウンロード数が公表されています。

 リアルタイムでヒットした頃の情報が無いため、調べてみました。~1989年に発表された作品のなかで、音楽配信での人気が根強い作品です(2020年6月現在)。

 

発売年 曲名 歌手名 認定 認定までの月数 カテゴリ
1961 上を向いて歩こう 坂本九 10万DL(ゴールド) 56ヶ月 シングルトラック
1961 スタンド・バイ・ミー ベン・E・キング 10万DL(ゴールド) 84ヶ月 着うたフル(R)
1967 デイドリーム・ビリーバー モンキーズ 10万DL(ゴールド) 110ヶ月 シングルトラック
1969 帰ってほしいの ジャクソン5 10万DL(ゴールド) 114ヶ月 シングルトラック
1970 ABC ジャクソン5 10万DL(ゴールド) 126ヶ月 シングルトラック
1971 ハッピー、クリスマス(戦争は終った) ジョン・レノン 10万DL(ゴールド) 146ヶ月 シングルトラック
1972 トップ・オブ・ザ・ワールド カーペンターズ 10万DL(ゴールド) 12ヶ月 着うたフル(R)
1973 ひこうき雲 荒井由実 25万DL(プラチナ) 3ヶ月 PC配信(シングル)
1974 やさしさに包まれたなら 荒井由実 25万DL(プラチナ) 167ヶ月 シングルトラック
1975 ボヘミアン・ラプソディ クイーン 10万DL(ゴールド) 100ヶ月 シングルトラック
1976 青春の輝き カーペンターズ 10万DL(ゴールド) 101ヶ月 シングルトラック
1977 ダンシング・クイーン アバ 10万DL(ゴールド) 43ヶ月 着うたフル(R)
1977 ダンシング・クイーン アバ 10万DL(ゴールド) 90ヶ月 PC配信(シングル)
1977 ウィ・ウィル・ロック・ユー クイーン 10万DL(ゴールド) 97ヶ月 シングルトラック
1977 大空と大地の中で 松山千春 10万DL(ゴールド) 45ヶ月 着うたフル(R)
1977 秋桜 山口百恵 10万DL(ゴールド) 90ヶ月 シングルトラック
1978 宇宙のファンタジー アース・ウインド&ファイアー 10万DL(ゴールド) 28ヶ月 着うたフル(R)
1978 かもめが翔んだ日 渡辺真知子 10万DL(ゴールド) 172ヶ月 シングルトラック
1978 いい日旅立ち 山口百恵 10万DL(ゴールド) 100ヶ月 シングルトラック
1978 セプテンバー アース・ウインド&ファイアー 10万DL(ゴールド) 101ヶ月 着うたフル(R)
1979 愛を止めないで オフコース 10万DL(ゴールド) 124ヶ月 シングルトラック
1979 オネスティ ビリー・ジョエル 10万DL(ゴールド) 34ヶ月 着うたフル(R)
1979 ラヴィン・ユー・ベイビー KISS 10万DL(ゴールド) 133ヶ月 シングルトラック
1979 ジンギスカン ジンギスカン 10万DL(ゴールド) 95ヶ月 シングルトラック
1979 異邦人 久保田早紀 25万DL(プラチナ) 154ヶ月 シングルトラック
1979 ラジオ・スターの悲劇 バグルス 10万DL(ゴールド) 120ヶ月 シングルトラック
1980 雨あがりの夜空に RCサクセション 10万DL(ゴールド) 130ヶ月 シングルトラック
1980 松山千春 10万DL(ゴールド) 106ヶ月 シングルトラック
1980 ライディーン YMO 10万DL(ゴールド) 83ヶ月 シングルトラック
1980 ダンシング・シスター ノーランズ 10万DL(ゴールド) 111ヶ月 シングルトラック
1980 さよならの向う側 山口百恵 10万DL(ゴールド) 63ヶ月 シングルトラック
1980 ローズ ベット・ミドラー 10万DL(ゴールド) 101ヶ月 シングルトラック
1981 ルビーの指環 寺尾聰 10万DL(ゴールド) 86ヶ月 シングルトラック
1981 オープン・アームズ ジャーニー 10万DL(ゴールド) 70ヶ月 着うたフル(R)
1982 赤いスイートピー 松田聖子 10万DL(ゴールド) 67ヶ月 着うたフル(R)
1982 言葉にできない オフコース 25万DL(プラチナ) 113ヶ月 シングルトラック
1982 言葉にできない 小田和正 10万DL(ゴールド) 7ヶ月 着うたフル(R)
1982 言葉にできない 小田和正 50万DL(プラチナ) 74ヶ月 シングルトラック
1982 アイ・オブ・ザ・タイガー サバイバー 10万DL(ゴールド) 70ヶ月 シングルトラック
1982 素直になれなくて シカゴ 10万DL(ゴールド) 72ヶ月 シングルトラック
1982 Ya Ya(あの時代を忘れない) サザンオールスターズ 10万DL(ゴールド) 110ヶ月 シングルトラック
1982 for you・・・ 高橋真梨子 10万DL(ゴールド) 180ヶ月 シングルトラック
1982 君の瞳に恋してる ボーイズ・タウン・ギャング 25万DL(プラチナ) 174ヶ月 シングルトラック
1982 兄弟船 鳥羽一郎 10万DL(ゴールド) 50ヶ月 着うたフル(R)
1982 ラヴ・イズ・オーヴァー 欧陽菲菲 10万DL(ゴールド) 24ヶ月 着うたフル(R)
1983 初恋 村下孝蔵 25万DL(プラチナ) 95ヶ月 シングルトラック
1983 ビリー・ジーン マイケル・ジャクソン 10万DL(ゴールド) 60ヶ月 着うたフル(R)
1983 め組のひと ラッツ&スター 10万DL(ゴールド) 40ヶ月 シングルトラック
1983 今夜はビート・イット マイケル・ジャクソン 25万DL(プラチナ) 109ヶ月 シングルトラック
1983 Merry Christmas Mr. Lawrence 坂本龍一 10万DL(ゴールド) 117ヶ月 シングルトラック
1983 SWEET MEMORIES 松田聖子 10万DL(ゴールド) 143ヶ月 シングルトラック
1983 15の夜 尾崎豊 10万DL(ゴールド) 29ヶ月 着うたフル(R)
1984 星空のディスタンス THE ALFEE 10万DL(ゴールド) 144ヶ月 シングルトラック
1984 ジャンプ ヴァン・ヘイレン 10万DL(ゴールド) 79ヶ月 シングルトラック
1984 ハイ・スクールはダンステリア シンディ・ローパー 10万DL(ゴールド) 184ヶ月 シングルトラック
1984 スリラー マイケル・ジャクソン 25万DL(プラチナ) 60ヶ月 着うたフル(R)
1984 タイム・アフター・タイム シンディ・ローパー 10万DL(ゴールド) 119ヶ月 シングルトラック
1984 桃色吐息 髙橋真梨子 10万DL(ゴールド) 145ヶ月 シングルトラック
1984 ミス・ブランニュー・デイ サザンオールスターズ 10万DL(ゴールド) 139ヶ月 シングルトラック
1984 愛をとりもどせ!! クリスタルキング 10万DL(ゴールド) 29ヶ月 着うたフル(R)
1984 ヒーロー 麻倉未稀 10万DL(ゴールド) 63ヶ月 シングルトラック
1984 ジュリアに傷心 チェッカーズ 10万DL(ゴールド) 169ヶ月 シングルトラック
1985 愛人 テレサ・テン 10万DL(ゴールド) 100ヶ月 シングルトラック
1985 恋におちて-Fall in love- 小林明子 10万DL(ゴールド) 76ヶ月 シングルトラック
1985 タッチ 岩崎良美 10万DL(ゴールド) 29ヶ月 着うたフル(R)
1985 シェリー 尾崎豊 10万DL(ゴールド) 56ヶ月 シングルトラック
1985 ボーン・トゥ・ラヴ・ユー クイーン 10万DL(ゴールド) 36ヶ月 着うたフル(R)
1985 テイク・オン・ミー a-ha 10万DL(ゴールド) 127ヶ月 シングルトラック
1985 水の星へ愛をこめて 森口博子 10万DL(ゴールド) 61ヶ月 シングルトラック
1985 フレンズ レベッカ 25万DL(プラチナ) 79ヶ月 シングルトラック
1985 ダンシング・ヒーロー(Eat You Up) 荻野目洋子 10万DL(ゴールド) 49ヶ月 シングルトラック
1985 Forget-me-not 尾崎豊 10万DL(ゴールド) 56ヶ月 シングルトラック
1985 もうひとつの土曜日 浜田省吾 10万DL(ゴールド) 45ヶ月 着うたフル(R)
1986 My Revolution 渡辺美里 10万DL(ゴールド) 41ヶ月 着うたフル(R)
1986 時の流れに身をまかせ テレサ・テン 25万DL(プラチナ) 158ヶ月 シングルトラック
1986 シーズン・イン・ザ・サン チューブ 10万DL(ゴールド) 127ヶ月 シングルトラック
1986 ザ・ファイナル・カウントダウン ヨーロッパ 10万DL(ゴールド) 172ヶ月 シングルトラック
1986 リヴィン・オン・ア・プレイヤー ボン・ジョヴィ 25万DL(プラチナ) 143ヶ月 シングルトラック
1986 Missing 久保田利伸 75万DL(トリプル・プラチナ) 106ヶ月 シングルトラック
1986 B・BLUE BOΦWY 10万DL(ゴールド) 87ヶ月 着うたフル(R)
1986 デンジャー・ゾーン ケニー・ロギンス 25万DL(プラチナ) 137ヶ月 シングルトラック
1986 木枯しに抱かれて 小泉今日子 25万DL(プラチナ) 145ヶ月 シングルトラック
1986 クリスマス・イブ 山下達郎 10万DL(ゴールド) 85ヶ月 シングルトラック
1987 夢をあきらめないで 岡村孝子 10万DL(ゴールド) 170ヶ月 シングルトラック
1987 TOUGH BOY トム・キャット 10万DL(ゴールド) 25ヶ月 着うたフル(R)
1987 ONLY YOU BOΦWY 10万DL(ゴールド) 123ヶ月 シングルトラック
1987 Get Wild TM NETWORK 50万DL(ダブル・プラチナ) 151ヶ月 シングルトラック
1987 別れの予感 テレサ・テン 10万DL(ゴールド) 18ヶ月 シングルトラック
1987 Marionette -マリオネット- BOΦWY 25万DL(プラチナ) 172ヶ月 シングルトラック
1987 スムーズ・クリミナル マイケル・ジャクソン 10万DL(ゴールド) 63ヶ月 着うたフル(R)
1987 バッド マイケル・ジャクソン 10万DL(ゴールド) 56ヶ月 着うたフル(R)
1987 Maybe Blue ユニコーン 10万DL(ゴールド) 95ヶ月 シングルトラック
1988 Runner 爆風スランプ 10万DL(ゴールド) 46ヶ月 着うたフル(R)
1988 元気を出して 竹内まりや 10万DL(ゴールド) 63ヶ月 シングルトラック
1988 STILL LOVE HER (失われた風景) TM NETWORK 10万DL(ゴールド) 161ヶ月 シングルトラック
1989 目を閉じておいでよ バービーボーイズ 10万DL(ゴールド) 128ヶ月 シングルトラック
1989 DIAMONDS(ダイアモンド) プリンセス・プリンセス 25万DL(プラチナ) 142ヶ月 シングルトラック
1989 M プリンセス・プリンセス 75万DL(トリプル・プラチナ) 117ヶ月 シングルトラック
1989 紅 (シングルヴァージョン) X JAPAN 25万DL(プラチナ) 92ヶ月 シングルトラック
1989 世界でいちばん熱い夏 プリンセス・プリンセス 10万DL(ゴールド) 66ヶ月 着うたフル(R)
1989 BE MY BABY COMPLEX 10万DL(ゴールド) 129ヶ月 シングルトラック
1989 未来予想図Ⅱ DREAMS COME TRUE 25万DL(ゴールド) 58ヶ月 シングルトラック

※リンク先は、曲について調べた記事に移動します。

 

 

 「発売年」は、シングル盤発売日を優先しています。シングル未発売の場合は、アルバム発売日。洋楽では、日本で発売された記録が見つからない作品があります。その場合は、海外でヒットした年を採用しています。

 

 

 オリコンとは異なり、わずかな数字でも集計が行われているようです。そのため、10万ダウンロードに至るまで10年(120か月)以上の時間が掛かった作品も珍しくありません。

 今後の発表で、ダウンロード数が増えたり、他にも作品が増える可能性があります。

 

  カテゴリ=「着うた(R)」は、フルコーラスの音源では無いようなので、省いています。

 アバさんの「ダンシング・クイーン」は、着うたフル(R)とPC配信(シングル)で、別々に集計されています。

 

 

日本レコード協会さんの認定基準

 10万ダウンロード達成すれば"ゴールド認定"と、海外でみかける評価基準が採用されています。

 

<日本レコード協会のダウンロード認定基準>

基準名 最低累計ダウンロード数
ゴールド 10万DL
プラチナ 25万DL
ダブル・プラチナ 50万DL
トリプル・プラチナ 75万DL
ミリオン 100万DL
2ミリオン 200万DL
3ミリオン 300万DL
4ミリオン 400万DL

※500万DLを達成した作品は、今のところ存在しないようです。

 

 具体的な数字は分かりませんが、音楽配信の資料は他に見当たらず、とても参考になるデータです。

 

 NHKのど自慢では、Kiroroさんの「未来へ」(1998)や秦基博さんの「ひまわりの約束」(2013)など、"よく歌われる人気の曲"がありますが、音楽配信での人気とリンクしているように感じます。

 

 

主な参考資料

 「一般社団法人 日本レコード協会 有料音楽配信認定」

 『オリコンチャート・ブック アーティスト編全シングル作品』オリコン

「君の瞳に恋してる」ボーイズ・タウン・ギャング(昭和57年、昭和58年)

f:id:hitchartjapan:20200810165332j:plain

流行時期(いつ流行った?)

 ボーイズ・タウン・ギャングさんの「君の瞳に恋してる(キャント・テイク・マイ・アイズ・オフ・ユー)」は、昭和57年(1982年)11月に発売されました。

 

 当時のオリコンランキングによると、1982年末~1983年初めにヒットしています。ただ、最高順位は20位に達しておらず、「すごく流行った!」という感じではなかったと思われます。

 

 今となっては、「誰でもどこかで一度は耳にした事があるのではないか?」と思われるくらい、時代をこえて親しまれるスタンダードナンバーに成長した作品と感じます。

 

 

 


Boys Town Gang - Can't take my eyes off you

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 AltraModaMusic(High Fashion Music の代理); EMI Music Publishing, SOLAR Music Rights Management, CMRRA, Audiam (Publishing), BMI - Broadcast Music Inc., LatinAutor、その他 16 件の楽曲著作権管理団体の動画

 

 

 

 レコードジャケットの解説で触れられていますが、この作品はボーイズ・タウン・ギャングさんの作品ではなく、1967年にフランキー・ヴァリさんが歌った作品です。

 

 フランキー・ヴァリさんは、日本では「シェリー」(1963)で有名なフォー・シーズンズさんのリードボーカルですが、「君の瞳に恋してる」は1967年当時の日本ではヒットしていません。レコードも発売されていなかったように思われます…(^^;A。

 

 日本ではディスコサウンドにアレンジされたボーイズ・タウン・ギャングさんの盤で初めて多くの人の耳に届いた作品ですが、海外でもこのカバー盤がオリジナルと言って良いくらい浸透しているように思われます。

 

 

 

累計の音楽ダウンロード数が示す人気ぶり

 日本レコード協会の有料音楽配信認定によると、「君の瞳に恋してる」は、2020年1月時点で25万ダウンロードを達成しています。

 

 配信が開始されたのが2005年7月なので、おそよ15年かけて25万ダウンロード(プラチナ)を達成した事になります。

 10万ダウンロード(ゴールド)は、2011年2月に達成されています。

 

 配信された音楽は、発売から何年経ってもダウンロード数が集計され続けるようです。

 "約15年で累計25万DLを達成"というのは興味深いデータです。単純計算すると、1か月≒1400DL、1週間≒320DLです。

 

 オリコンの集計方法では0になるところも、音楽配信では明確に集計されるため、今までつかみ切れなかったスタンダードナンバーの安定した人気ぶりを確認できます。

 

 

TikTok発のカヴァー曲も話題

 2020年に「君の瞳に恋してる」をカヴァーしたSurf Mesaさんの「ily (i love you baby) ft. Emilee」が話題となりました。

 

 2019年11月にEmileeさんがTiKTokに投稿した30秒ほどの歌唱(リンク先:TikTokのEmileeさんの投稿動画)をSurf Mesaさんが視聴した事で、楽曲がプロデュースされる流れに至ったようです。

 

 今のところ、それほどヒットしていませんが、この作品は海外でも、若い世代に親しまれているのかな?と感じます。

 

 


Surf Mesa - ily (i love you baby) (feat. Emilee) (Visualizer)

注)YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 UMG(Astralwerks (US1A) の代理); EMI Music Publishing, Audiam (Publishing), LatinAutor, BMI - Broadcast Music Inc.の動画

 

 

楽曲分析

 「バンドプロデューサー5」の分析では、「君の瞳に恋してる」はB♭(変ロ長調)です。 途中でD♭(変ニ長調)に転調している部分があります。

 

 メロディには所々に半音記号が用いられていますが、ドレミファソラシドの全音階的長音階のようです。

 

 EmileeさんやSurf Mesaさんがアレンジされたように「君の瞳に恋してる」は、高音で始まるサビが印象に残る作品です。

 

 ボーイズ・タウン・ギャング盤では、その最も盛り上がる部分に至るまで、別のメロディが2回繰り返されます。この部分は音がだんだん下がっていくような進行で、気分はそれほど高揚しません。

 

 長いイントロやサビ直前のもったいぶった間奏も面白いですが、曲が始まってから「早くサビの所を聴きたいなぁ~」という気持ちを、じらすように編曲しているように感じます…(^^;A。

 

 

謎のレコードジャケット

 「君の瞳に恋してる」は可愛らしい作品と感じるのですが、なぜかレコードジャケットには車を修理している、体格の良いお兄さん達の写真になっています…。

 特にそのうち一人はこちらを睨みつけており、見る度に「楽曲と関係無しのデザインで、おっかないジャケットだなぁ。」と感じています。

 

 

曲情報

 発売元:ビクター音楽産業株式会社

 品番:VIPX-1675

 

 A面

  「君の瞳に恋してる」

  英題:CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU

  演奏時間:3分45秒 

 

 B面

  「カム・アンド・ゲット・ユア・ラブ」

  英題:COME AND GET YOUR LOVE

  演奏時間:4分9秒

 

  Produced by Bill Motley

 

 

参考資料

 「君の瞳に恋してる(キャント・テイク・マイ・アイズ・オフ・ユー)」レコードジャケット

 「バンドプロデューサー5」

 『永遠のポップス2』全音楽譜出版社

 「一般社団法人 日本レコード協会 有料音楽配信認定」